ノーカット版密閉教室
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
ノーカット版密閉教室の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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初法月綸太郎作品。法月さんのデビュー作です。主人公が圧倒的な推理力や天才的な頭脳によって解決するのではなく、試行錯誤を繰り返しながら真相に迫っていくのはリアルでした。 (追記)初めて読んだ新本格作家の作品 | ||||
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早朝の教室で発見された同級生の死体。彼は自殺とみられ傍らにはコピーされた遺書があり、教室も密室状態。しかし、それと同時にその教室には本来当然あるはずの48の机と椅子すべてが消えていたのだ! 法月綸太郎の記念すべきデビュー作のノーカット版で読了後に文庫のオリジナル版と較べてみましたが、オリジナルが147章でノーカットはなんと193章とこんなに違うんだなと驚かされました(笑)でも、自分は少々過剰すぎるノーカット版のほうが好みですね(笑)また、後期クイーン問題を高校生探偵という形で問うているのも興味深かったです。 | ||||
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法月綸太郎のデビュー作となった「密閉教室」ですが、そのもとになったノーカット版は秀逸でした。例えば工藤と吉沢のすれ違う感情、最後はやきもきさせられて終わったのですが、そこまでの経緯がこの本には描かれていると思います。誰もが味わったであろう高校時代の甘酸っぱい感情と、あり得ないスケールの犯罪計画。この両立しえないテーマがシンクロしながら、二転三転する大団円に向かって進みます。分厚い本ですが、息をつけないほどのスピード感で読ませます。個人的な意見を言わせてもらえば、この版の方がデビュー版よりも優れているのではないかと思います。 | ||||
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高校生が探偵役ですが、とにかくよく推理を間違える。もしくは思いついたことを相手のことを考えず、そのまま話して本人は得意げですが、周りは引いてしまう。そんな“イタイ”キャラクターです。 迷走する姿はコリン・デクスターのモース警部あたりがアイデアの元だと思いますが、空気の読めない言動が事件そのものよりも、高校内部の人間関係を壊していくようなハラハラドキドキ感にオリジナリティがあるのではないでしょうか。 結果的に探偵役は最後にしっぺ返しをくらい、謎が解き明かされるスッキリ感とは異なるモヤモヤした余韻を残して物語は終わります。この余韻を味わうためにだけにでも、この作品を読む価値があるのではないでしょうか。 デビュー作とのことですが、この後作者は、刑事が(事件関係者の可能性もある)部外者に捜査情報を伝え、その推理を参考にするといった点の不自然さを探偵が捜査一課長の息子というクイーン譲りの設定で、また空気の読めない点を父親が息子をたしなめ、変わり者だから仕方ないという力技で押し切る道を選んだようです。 | ||||
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自殺したと思われる少年についての人物像の描写が無さすぎるように感じる。他殺なら被害者に恨みを持つ人間を洗い出して捜査するが自殺なのでそこに至らなかったのかもしれないがそれにしてもネタバレになってしまうから言えませんがただ一つ言えることは普通の高校生には殺す可能性のある人間がゴロゴロいてるのか?ミステリーなので仕方ないか。 | ||||
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私はあまり推理小説に慣れていないのですがこのオチはいくらなんでも酷いです。確かに密室のくだりや暴力団との癒着には論理性や整合性は見られたのですがオチというか肝心の「犯人」については解明されずに幕を閉じています。色々な解釈をそこからできるわけでもなく「最後の付け足しました」感が大いにあり読了した後後悔しました。 また、出てくる高校生たちも現実離れしすぎており感情移入どころか つまらなかったです。主題が「青春」としてもどこか腑に落ちません。 やはり本当に納得がいかないのは何十ページにもわたって犯人に焦点を当ててきたのに最後の数ページでそれをおざなりに、感情論でかたずけてしまうのは酷いですね | ||||
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あらゆる「探偵役」というものは社会不適合者だと思うのだが、そこを完膚無きまでに暴かれ打ちのめされるラスト、いやぁカタルシスです。クイーン的です。ただし、作品の出来はというと、かなり奇妙です。そもそも登場人物の存在感が極めて奇妙。なんか前衛演劇を見ているようなシュールさ。それぞれの登場人物の言動が時折別人のもののように感じる。読み終わったあとも、別に真犯人がいるような含みをぬぐいきれない、例えば、ナイフの真の持ち主とか(作者の狙い?)。さらに2ページに渡るあとがきも本編の登場人物の誰かが残した手記のように思える。もしすべて意図的なのであれば、ある意味白日夢的というか、幻覚のようで…実相寺昭雄に撮ってもらいたいような作品。奇書の部類。 | ||||
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