(短編集)
行きつ戻りつ
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この本の中に収録されている「青年のお礼」が、息子の模試の現国に出題されていて知りました。感動と胸が締め付けられる切なさと、懐かしい気持ちになる短編集です。変わらない日常の素敵さと、忘れていた気持ちを思い出させてくれる本です。 | ||||
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とてもよく書かれています。実際の土地の情景が浮かび、行ってみたくなります。 | ||||
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誰でも持っていそうだけれど、なかなか人には言えない悩み。 家庭を離れて自分を振り返る旅に出る彼女たち。 日本全国様々な場所で繰り広げられる、彼女たちの一人旅。そして何かに遭遇した時に、つい人のせいにしたくなる彼女たちに、旅を通じてほとんどの事の原因は自分にもあるのよ・・・と優しく諭してくれる作者。 読み終わった後、自分も一緒に旅をしてきたような、爽快で気持ちの切り替わった私がいた。 | ||||
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12編収録の短編集。 本文中の写真は一枚を残してすべてが著者の手によるもの。 主人公たちが旅する土地の風土や自然描写も見事に表現されていて、 丁寧な取材が感じられます。 妻(大人の女)ならではの悩み、葛藤、嫉妬。 女なら誰もが理解できそうな感情ながら、 むやみに口にするのは憚られるようなやり場のない思い。 最後にはみんな心の重荷から開放され、 すがすがしい気持ちで帰路へたつ。 読後感が良い作品です。 ミステリーのイメージの強い乃南アサさんですが、 本作はそうではなく女性の内面にぐっと迫った内容。 心の醜さにまでも同性として共感できたけど、 どこか品のある作品でもありました。 | ||||
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いい雰囲気だ。本作は文庫版解説にも書かれているがミステリーの要素もないし作家お得意のサスペンスというわけでもない。旅行はしているが特別エッセイではない。作家は実際に足を運んで書いている。じゃなきゃ書けないよね。書けないことはないんだが雰囲気はいい。いつものようなブラックでダークリーな感じはない。12もの作が収められているが何度でも読み返せる長さもまたいい。 本作の主人公は全て女性である。しかも妻である。皆が妻である。妻としての悩みを抱えた12の物語集であるからこのあたりはやはり乃南アサじゃないとできないだろうなあ、と実感する。 姑の存在感を改めて感じさせられた「姑の写真」から始まり、久しぶりに訪れた高知で再会した友人との話を書いた「春の香り」で終わる。いい感じだ、という始まりで終わり方は読後感では随一を持っていると思う。連載だからそのままの配置かも知れないがいい。 微妙な心境を描いた「姉と妹」や読みながら少々いつもの感じだろうかと思った「湯飲み茶碗」やメールを題材にして書いたそのままの「Eメール」はこれもすんなり行く話じゃない。だけど読後感は失笑からよどみない感じに包まれる。 元々乃南アサを知ったのは短編の「不発弾」だった。まあ、それとこれとは全然書きようが違うのだがここでも「夕立」や表題作の凄味を味わった。本作は12も収められている。半分以上は完全な短編だが部分的に長編のワンフレーズか?と思わせる当たりもあるがそれはそれで面白い。作家がそういう試みをしたのか単純にそのような感じなだけなのかは知らないが。 何度でも読み返せる長さと書いたが文庫で大体25ページ前後である。一つ読み終わるのにそんなに時間を要しない上この雰囲気を忙しいときやストレスがたまったときなどにちょっともらってはどうだろうか。少なからず自分は勉強の合間にでも読むのは丁度いいかなと思わせる作品集である。星5つは過大評価とはあまり思ってない。見事。 | ||||
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