結婚詐欺師
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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タイトル通り、結婚詐欺事件をテーマにしたエンターテイメント小説。文庫の裏表紙には「傑作サスペンス」とあるが、サスペンスではない。また、ミステリーというには、謎解き部分が重視されてはおらず、刑事物、人情物に分類されるジャンルだろうか。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この作家の作品は総じていいのだけれど、これは笑いました。 内容を書くとネタばらしになるので書きません。 アサファンの方も、そうでない方も。 | ||||
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400ページあまりの単行本1冊を読み通すこと自体、途中で飽きてしまうかと思いきや、投げ出すことなく読めたのはやはり面白かったのだと思う。小説の読み方として主人公や登場人物に寄り添う、または徹底的に嫌悪する、ストーリーそのものを追いかけることでおもしろみやつまななさを感じることが多いと思うがこの小説は不思議にどの登場人物にもストーリー展開にも寄り添うことなく淡々と読み進めていった。1人の結婚詐欺師をとりまく複数の女達と詐欺師を追う警察と刑事たち。女を騙す詐欺師の手口や騙される女達の愚かさというのももちろんだが、ここに描かれる世界は現実を十分受け入れつつも一瞬でも夢の世界に浸り、それがいかにも現実であるかのように思いたい男女のつかの間のパラダイス、その世界が唯一の自分の存在価値を認識できる世界ではないかと思わせられる。実際橋口が女を騙すときに語る夢物語に橋口自身が酔っていてその描写がとても生き生きと感じられる場面がいくつも出てくることからも、著者はこの橋口というとんでもないワルの存在感をより際立たせていて 作者の「筆力」を感じさせたし、これが長編でも飽きなかった理由なのかもしれなかった。 物語が大きく展開するのは後半。刑事と橋口にとって最後の女である美和子との関係と、追い詰められる橋口と美和子の関わり、橋口が逮捕されたあとの美和子と刑事の対話。。ここまでくると急にテンポが速くなりあっという間に終わりを迎える。誰に共感、反発を覚えることなくそれぞれがそれぞれの存在感を保ったままでニュートラルに読めた面白い小説だった。 | ||||
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詐欺師の心理面など、くどいところはありましたがそれも読者の感情を揺さぶる作者の技術と思えば完璧ですね。上下巻が長いと思いませんよ! | ||||
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詐欺師の橋口 彼を追う阿久津 阿久津の元恋人で橋口の被害者美和子 主人公の3人に関するだけでも 話の面白さに加えて 彼らの喜びや憎しみや焦りや絶望を 非常にうまく書いている どうしてこんな男に何人もの女が騙されてお金を出すのか もう結婚して子どももいる私にはわからないと思いながら読んだが そんな私でも 読み進めるうち あー こりゃお金も出すわなと思わせる 乃南アサの文章力 私にとって彼女の本のベスト5に入る作品 | ||||
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橋口雄一郎は40代のプロの結婚詐欺師。カツラ・洋服・職業・車を使い分けて変身、女性の心理を逆手に取る巧みな話術で誘惑し、金をだまし取っていた。東京・小滝橋署の刑事、阿久津は偶然かかわった結婚詐欺の被害届から、プロの匂いを感じ取り捜査を始めた。やがて松川学という前科者が浮上、身元の確認に追われる。一方、橋口はゴルフ練習場で見つけた女性に次の狙いを定めた―。 | ||||
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