蛇行する川のほとり
- 夏休み (95)
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何に感動したのかよくわからないんだが、香澄、芳野、毬子、三人の少女たちの中に、確かに私が居る。 著者の作品の中には、ストーリー展開重視なものと、水彩画のようにティーンエイジャーの女の子たちの気持ちの流れを瑞々しく描くものとがあるが、後者に関しては絶妙だと思う。 ストーリーがいささか力づくでも許してしまえる。 | ||||
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夏休みの長い期間、学生時代何かが変わってしまう出来事。にとても共感しつつ読んでいたらいつの間にか読み終わってしまった…… やはり恩田さんの本は読みやすい… 登場人物のミステリアスさがとてもじわじわきて楽しかった。語彙力が無いと本当にまあ悲しい文章しか書けなくて泣けてくるけどこの本はオススメできます。匙を投げるようなオチではありません!!!((( | ||||
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最初は新書版で3冊に分けて発表された作品です。1が2002年12月、2が2003年4月、3が2003年8月出版で、それぞれが文庫版の1章になっています。どれも終わり方がショッキングなので、リアルタイムで読まれた方はさぞ次の巻が待ち遠しかっただろうと思われます(私は新書版3冊まとめて買って読みました)。 少女たちを描いた大変印象的で美しい小説です。恩田さんは萩尾望都作「トーマの心臓」に影響を受けた世代だそうですが、この作品もいい意味で少女漫画的なところがあります。 ”まるで2人だけで世界が完結しているような”美しい上級生、香澄と芳野、彼らに憧れる毬子。そして毬子の友人真魚子。 香澄のいとこ月彦とその友人暁臣という2人の少年もいますが、少女たちに比べるとその行動や動機もどうしたってどこか子供っぽいです 舞台は、蛇行する川のほとりに建つ家、塔のある家、緑に埋もれた野外音楽堂などで、頭がぼんやりしてしまうほど暑い夏のさなか、お話のすべてが何か不穏な夢の中の出来事のようです。 香澄が6歳の時、母親が川のほとりの家で不審な死に方をし、犯人はいまだにみつかっていません。過去の真相があばかれるという意味ではミステリ的なところはありますが、それが主ではありません。 百合ものだと捉える向きもあるようですが、そんな生々しいものではなく(もちろんそういうシーンもありません)、純粋で混じりけない少女たちの究極の友情だと思いました。女性ならわかると思いますが、思春期の頃の女友達の繋がりというのはものすごく強いものです。 10代の友情を描くという意味では「ネバーランド」と共通していますが、男の子たちを描いた小説があくまでも現実的なものなのに対して、少女たちを描いたこの作品はもっと観念的です。あちらが陽ならこちらが陰というか。より研ぎ澄まされた感じがします。 ここでも、自分勝手で情けなくて現実逃避するばかりの親たちが出てきます。そのために幼くして大人にならざるをえなかった少女。その少女に無言で寄り添い続けた親友。 恩田さんは少女を描くのがうまいですが、きっと心の中にいつまでも少女を持っている方なんだろうと思います。 終章は、時間的に第2章の雨上がりの朝に戻り、香澄の視点から語られます。タイトルの「hushaby」、どういう意味なんだろうと調べてみたのですが、赤ちゃんをあやす時の「ねんね、ねんね」というような呼びかけだそうで、1765年に出版されたマザーグースの中に収録されている「Hush-a-by baby」という古い子守歌に出てくる言葉だそうです。恩田さんはマザーグースもお好きだそうですので、そちらから採られたのかもしれません。 | ||||
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無垢で純粋な高校生。 故に、いつ崩壊してしまうのか。 危うさの中で進む謎解き。 ガラスの擦れる音が、全編に鳴り響く。 | ||||
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一気に読んでしまった。 変わる視点とストーリ構成がおもしろかった。 | ||||
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