さみしさの周波数
【この小説が収録されている参考書籍】 |
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者の切ない話を集めた短編集。 | ||||
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収録作すべてが粒揃いの乙一の短編集の中でも最高傑作だと思います!特におすすめは、「未来予報」。せつないです! | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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作者の初期の短編、4篇が収録されています。 「未来予報 あした、晴れればいい。」:小学生の時、近所に住む女の子といつか結婚すると友人に予言された男の子は、それゆえにその女の子と話せなくなり距離を置いてしまいますが、20歳になっても彼女のことが頭から離れません。こういう関係ってあるよね。思い当たります。そして再び二人が顔を会わせたのは・・・。悲しく、寂しく、美しい話で、ある種の救いがあります。でも、ちょっとずるい設定です。 「手を握る泥棒の物語」:間抜けな俺が泥棒をしようとして妙なことになる話。読み手としては笑っていればいいのでしょう。胸が痛みません。 「フィルムの中の少女」:ホラーでミステリー。語り手の女子大生による推理はなかなか読ませますが、犯人の犯行の動機だけは今一つしっくりきません。いかに激情にかられたとしても・・・。狂っていたからということなのでしょうか? 「失はれた物語」:右腕の表面の感覚と、右手の人差し指をわずかに動かす力以外のすべての感覚と運動能力を失った男は、妻娘との接し方を次第に変えていきます。愛するがゆえに。この作品が一番寂しく、切ない。2002年に書かれ、2003年1月に本書で出版されたのち、2003年12月に短編集『失はれる物語』に「失はれる物語」とタイトルだけ変えて「手を握る泥棒の物語」と共に収録されています。作者にとって思い入れのある作品なのでしょう。 | ||||
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Kindle Unlimitedにて読みました。 収録作品のうち、「手を握る泥棒の物語」と「失われた物語」はすでに読んだことがありました。どちらも再び読んでも楽しめました。 「未来予報」ですが、とても心に響きました。乙一の作品て、心に染み込む感じがとても良いですね。お勧めの作品です。 | ||||
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読むまで勘違いしていたのですが「さみしさの周波数」という物語はなく、書籍のタイトルでした。 高校生時代に乙一作品にハマりほぼ全部の作品を読んでいました。 が、こちらの本はどうしても読むことができず…。 近くの図書館や書店では手に入らなかったのです。 当時はネットで買う、取り寄せするなどの行為は全く頭になかったのであきらめていました。 それから15年近くたち、キンドルでさくっと読むことができてちょっと感動(笑) 「未来予報」「フィルムの中の少女」を初めて読むことができました! 未来予報はなんと表現したらいいのでしょうね。さみしさ、せつなさ、もどかしさ…。 10代の頃に読んでいたら、「ふーん?」くらいで終わっていた作品かもしれません。 病院でのやりとり、きらきらしていたなあ。 フィルムの中の少女は怖い!!怖すぎる!! あらすじを知らなかったので寝る前に読み始めたのを後悔。 少女よ、こっちみないで~~!!と、すっかり自分もその場で映画をみているような感覚に陥りました。 そして毎回あとがきが乙一らしさ全開で大好きです笑 作品がもっと読みたいけどもう書かないのでしょうね…。 | ||||
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非常にユニークな4編だと思いました。 生と死を考えさせられました。 自身が、この立場になったら… やるせなかったり、怖かったり、切なかったり、幸せだったりするんだと思います。 いい著作だと思いました。 | ||||
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全編さびしさで覆われている短編集。最初の2編はそれでも、爽快感を感じられる物語だったけれど、後半2編は重い。「フィルムの中の少女」は少しホラー色がある話。じわりじわりと真相に迫っていくのは面白かったけれど、最後はやっぱり切ない。「失われた物語」は、もし自分が主人が息子がこうなってしまったらと思うと、胸をかきむしりたくなるほど辛い話だった。それでも乙一さんの透明感のある文章で、綺麗に、悲しくまとめられていた。 読み終わって心の中がさびしさで一杯に。 | ||||
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