延暦十九年。駿河国司の家人・鷹取は、軍馬を養う官牧で己の境遇を嘆く日々を送っている。

大身旗本佐橋主計の嫡男京一郎が、覆面の侍に襲われ重傷を負った。

日本ミステリーを背負って立つ超豪華執筆陣の競演、再び。

秀吉の死後に豊臣家で起きた内部抗争を、三成の娘・辰姫を養女にし、天下の平安を願い続けた寧々はどんな思いで見ていたのか?三成・家康の視点を交えて描く「寧々の関ヶ原」。

次期将軍の座をめぐり火花を散らす、紀州徳川、甲府徳川、館林徳川の三家。

俺―間男は、エロいながらも不安な夢から目を覚ました。そこは人外のモノが跳梁跋扈する絶海の孤島。

警視庁鑑識課に勤める原麻希は、奈良での失態を受けての謹慎中に、友人の離婚式で原田という刑事から相談を持ちかけられる。

政府に暗殺者として育て上げられたオーファンXことエヴァン。

連続幼女殺人のサイコ・ミステリー！ 首を絞められ、鋭利な刃物で下腹部をメッタ刺しにされた幼女の死体が発見された。

【北欧ミステリの最高峰 「ガラスの鍵」賞受賞作! 】 その手紙は、ビンに収められたまま何年間も海中にあり、引き揚げられてからもすっかり忘れ去られていた。

ガラスの靴とロイヤルウェディングの物語を主食に育った女の子たちの多くがそうであるように、わたしもかつては、プリンセスは生まれながらにプリンセスなのであって、あとからなるものではないと思っていた。

人の思考を読み取ってしまう少年・百瀬は事件を起こし、小さな寺に身を寄せる。

“原発ゼロ”を日本政府が表明したことから、パク・ギムル国連事務総長は、高速増殖炉“もんじゅ”貯蔵のプルトニウムの国連管理を提唱し、常任理事会はこれを承認した。

初老の裕福な銀行家が殺され、28歳も年下の妻が逮捕された。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

警察官の姉が東シナ海の訓練で行方不明となって五年、防衛上の機密を理由に当局が真相を明らかにしないなか、新聞記者の山本秋奈はキャリア官僚の堀口とともに謎を追う。

旅行で訪れた山奥の温泉地、そこは怪しい村だった―。女子大生しよりと愛子を次々に襲う恐怖の事件。

戦死したとされていた元同僚が、突然の便りとともに帰国。

アメリカ中西部で豪雪の中、バス事故に巻き込まれた元軍人のリーチャー。

ドライドン騎士団はイシュトヴァーンを討つべく、ヴァレリウスはリンダを案じ、ともに船でアルゴ河を北上する。パロを目指して。

忘れがたき『鳳』との蜜月の記録――。珠玉の短編集第3弾! スパイ養成学校のトップ6人を集めた精鋭集団-鳳-。

「命が終わるその時、もし“きみ”に会えたなら」。

女子大生探偵が挑むのは、発表会で起こった毒殺事件！ 婚約者の前川とカフェを訪れた佐千子の命が狙われた。

女を襲うカージャック事件が続発。殺された男とシンディの関係は？　何かを隠しているらしい娘の態度にデッカーの苛立ちは募る。

死者を蘇らせる術で発展した亀珈王国。

GHQ占領下の日本。大陸に従軍していた歌舞伎役者・辰三郎は、復員後、梨園での再出発を期す。

鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。

謎を解く事が生きがいの少年・鳩ノ巣論。

鎌倉河岸で大工の留吉が殺された。

殺人は、それが起きた時代を象徴する―風光明媚なハムステッド・ヒースに建つ私設のデュペイン博物館は、有名な殺人事件の数々をあつかうユニークな展示で知られていた。

『携帯電波』―少女が台所で偶然見つけた携帯電話。耳を傾けた向こう側には、もう一人の自分がいて…。

平和で安全な世界でなければ生きる価値はない、と思う人間があまりに多すぎやしないか。

「理想の三組」と呼ばれた高校のクラス全員がある日突然記憶喪失に…!?一年間、築き上げた人間関係にまつわる記憶もすべて失われた状態で次々とわきあがってくる謎。

資本金15億の「東和油脂」経理部に勤める朝倉哲也は、上司の信頼が厚く、控え目で真面目な男。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

生温い水のようなホーチミンの男。乾いた風のようなソウルの男。

ブレック巡査部長の身近を洗え。私は捜査を開始した。

厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き山中へ向かう。

陰鬱な屋敷に旧友を訪ねた私。神経を病んで衰弱した友と過ごすうち、恐るべき事件は起こる…。

花山病院の副院長・大矢は、簡単なオペでのミスを新任の看護婦・リカに指摘され、“隠蔽”してしまう。

竜星や楢山らの活躍により、暴力団組織が一掃された沖縄随一の繁華街・松山。

「私は犯人を逃がすつもりはないよ。

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。

「娘をさらった。要求を聞かねば、殺す」旭警察署警部補・阿部俊夫の愛児由美に誘拐の魔手が―。

いっそ逃げよか手に手を取って、伏見に下る高瀬舟。愁いを帯びた調べに乗って浮世の涙も流れゆく。

天女のように美しく、質素で健気な若い妻。

これまで人狼サバイバルを何度も生きのびてきたハヤトとウサギの二人に、伯爵が用意した新たな舞台は、熱帯の孤島!! のどかな風景とは裏腹に、激しい競争を強いられるプレイヤーたち。

時代も場所もバラバラな世界を「箱庭」に見立てて、短編の妙手である直木賞作家が紡いだ、笑いあり、涙ありの少し不思議な連作小説集。

「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。

情報屋のケンドリックから数枚の写真を見せられたのは、八月の暑い盛りのことだった。

七世紀終わり。国は強大化する唐と新羅の脅威にさらされていた。

大人気！　アガサ賞受賞のコージー・ミステリシリーズ第８弾！ 豪華客船でいざ大西洋横断の旅へ！ ひょんなことからハリウッドに到着した公爵令嬢ジョージー。

聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られた。

休暇でリンカンシャーの田舎を訪れたダルジール警視は、そこで知りあった未亡人ボニーの大邸宅に滞在することになった。

前科持ちのティーケイクは、いつも通り貸倉庫の夜勤シフトに入っていた。

「何だ、これは」?追跡捜査係の頭脳・西川大和は思わず声を上げた──。

四重密室の謎を解け! 会心の書下ろし長篇 北海道の美術学校のアトリエで、男子学生の死体が発見された。

富山空港での飛行機が墜ちた。死者二十人、負傷者多数。

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。

「おもしろいものを、見せてつかわそう」と、筆頭与力・佐嶋忠介を伴い市中見廻りへ出た平蔵だが、変事の予感を覚える。

マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか 葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。

昭和二十九年、ひとりの女性占い師が“ある恨み”を抱えながら、政界と財界を舞台にのし上がっていく姿を描く、激動の昭和史。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

誰も近づけなかったはずの時鐘塔には、死後数時間を経た死体がぶら下がり、あやしげな自称“聖者”は衆人環視の下、誰もいないはずの背後から刺されて死んだ…。

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー あの事件から10年。

KGBの陰謀で危うく売国奴の汚名を着せられるところだったケネス・オーブリーは、窮地を脱し帰国したものの、SIS長官の職も解かれたまま傷心の日々を送っていた。

今日、パパが死んだ。昨日かもしれないけど、私には分らない。

日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目は、生命保険会社に勤務する森川から、不正受給の可能性があると指摘を受けた。

新進気鋭の作詞家・遠山響樹は、年上のエステ経営の実業家・浅木季理子と8年の付き合いを続けていた。

自主制作映画の撮影中、不慮の事故で廃校に生き埋めにされてしまった「僕」こと“中村あき”と、山中で遭難中の名探偵・鋸りり子。

自然環境が激変、人間は死に絶えるのか? 滅びる運命の中、人はいかに生きるのか? 空に浮かぶ雲の中に古代から存在してきた微生物。

★第29回電撃小説大賞《金賞》受賞作★ 　瞳を覗き込むことで過去を読み取り追体験する能力を持つ大学生・紙透窈一（かみすきよういち）。

過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた山尾に、召集令状が届く。

全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉（えりさわせん）。

ネウロ&弥子が笹塚刑事と街で出くわしたある日、一匹の蝶が舞う。蝶は、笹塚に遠い日の出来事を思い出させた。

昭和最後の夏に、札幌で起きた密室連続殺人事件。それは、伝説的な奇術師・吝一郎の復帰公演が発端だった。

運河の見える駅で恋人は殺された――十津川警部たちが悲劇の恨みを晴らす! 十津川警部と東海道をめぐる殺人事件簿! 傑作短編集。

八十四日後、満願の日。箸(おはしさま)が願いを叶えてくれる。

太陽の街フロリダは、キューピッドに怯えていた―それは若い金髪美人ばかりを狙い、何日も被害者をいたぶったあげく、生きたまま心臓をえぐり出して殺す連続殺人鬼の名だ。

早朝、宇治橋の川原で首を切断された男性の死体とその傍らに出刃包丁を持って立ち尽くす女性が発見された。

ある高校で1人の男子高校生が自殺した。

何度つかまっても牢をぬけだす怪人二十面相。今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。

世界が再び全面戦争の危機に直面した二十一世紀、ついに量子コンピュータは完成を見た。

三ヵ月前に強姦の被害届を出し、突然取り下げた女子大生小山美紗恵が、水死体となって発見された。

名同心との誉れ高かった御牧丈右衛門が隠居して二年。 十手を受け継いだ文之介は、美味い物と娘の尻ばかり追いかけている。

地響きがする―と思って戴きたい…相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。

KZのメンバーは、スイスに行くことになった上杉に、それぞれの気持ちを込めたメッセージを送った。

天才テック起業家ビックスは、アップロードされた他人の記憶に誰もがアクセス可能となる画期的な機器を発売する。

脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。

放浪中のリーチャーのもとに奇妙な依頼が届いた。

これまで僕は自分の書いたものを奇書と思ったことはないのだが、今回ばかりは堂々と奇書を自任してもいいかもしれない。

「もう一度、夢を見させてやる」 エンタメが禁止された世界で、一人の男が立ち上がった。

出先でばったり会ったのは、もうずっと会っていない幼なじみののんちゃんだった。

自他共に認める二流評論家・河合は、あるとき講演に出かけた先のホテルで奇妙な拾得物をする。それは1挺の拳銃だった。

第二次世界大戦中に少年時代を送った旧ユーゴスラビアの作家ダニロ・キシュ。

神様、私を助けてください―原因不明の異常なトランス状態に襲われる少女・あや香。

東京から南へ二百二十キロ。太平洋に浮かぶ厳倉島は、イルカの棲む島として知られている。

みなとみらい署暴対係係長諸橋と相棒の城島は、居酒屋で暴れた半グレたちを検挙する。