ウロボロス・サークル
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本作はハインラインの最晩年の作品にして「月は無慈悲な夜の女王」と「長寿族ラザルス・ロングシリーズ」という2つの有名なハインライン作品 (または作品群) の総括編となっている大作です。 「月は無慈悲な…」の続編であることは、読み進めばおのずと分かりますが、この大作を400ページ以上 (全体の3分の2) ほど読んで第3部にはいったところで、ラザルス・ロングシリーズとの密接な関連性が明らかになります。 大作「月は無慈悲な…」が、SF小説の衣を着たアメリカ独立戦争へのオマージュ、すなわち強大な地球からの搾取にあえぐ"流刑地"月世界の人々がみごと独立をはたすまでの一部始終を描いた一大スペクタクルであるのに対し、本作「ウロボロス・サークル」は、衝撃的な殺人事件にはじまって、不可解な災難が主人公リチャード・エイムズと若い妻グエンとに畳みかけるように襲いかかる、サスペンスフルなSFです。 両方とも文庫本で700ページ近い長編ですが、私は「月は無慈悲な…」よりも「ウロボロス・サークル」のほうがミステリー的要素に加えて平行宇宙 & (歴史改変タイプの) タイムスリップの要素もあり、SFとして面白く感じられました。一般の人気は「月は無慈悲な…」のほうが上ですが。 《宇宙居留地ゴールデン・ルールで気ままに暮らしていたおれは、ある日見知らぬ男から人殺しを依頼された。だが詳しい説明を受ける間もなく、男は目の前で射殺されてしまった! 新婚の妻グエンと共に真相究明に乗り出したおれだが、逆に覚えもない殺人の容疑をかけられて逃げまわる羽目に……いったい誰がおれを罠にかけたのか? 宇宙居留地から別世界、平行世界にまで舞台を移しながら、スピーディーに展開する冒険巨編》(内容紹介文より) 謎めいた事件の数々が物語を意外な方向、そして予想外な展開へとみちびいてゆく手腕はさすがハインラインです。晩年の大作に共通する作者の主観を全面に出した主人公リチャード・エイムズや、嫌われ者のカリスマ、ラザルス・ロングらのアクのつよいセリフも満載。 さらには、女性たちとの間のちょっとエッチな記述や遣り取りの場面も多々あり、ハインラインファンには見逃せない一冊となっています。 | ||||
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値段の割にはきれいだった、良心的といっていいと思います・・・よ | ||||
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