流氷の果て
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ミステリーの要素はそれほど多くはなく(もちろんキモではありますが)、どちらかと言えば社会派ですかね。いわゆる大人の事情に振り回される若者たち。終始、絶望と怒りが渦巻いている。 ラストがどうなるかと思ったら…1999年から2000年にかけて、バブルはとうに弾け、就職氷河期真っ只中。あれ以来、日本はいまだに迷走してるような。 | ||||
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ラストはこちらの方が好きです。 | ||||
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これはミステリーに潜む切ない純愛と厚い友情を語る。 1985年の北海道、知床行きバス事故から始まる。 今はミレニアムに向かう東京。 ”歩道橋の端と端で見つめている二人、「いつか一緒に流氷を見ようね、見よう」”と。 珠玉のメッセージは伝わって。 ”情念が詰まった昭和という時代の被害者”に点と点は結び付けられていく。 | ||||
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1985年の大みそかに起きた、北海道でのバスツアーのバス転落事故。 1999年12月クリスマスイブ早朝に、新宿駅南口の歩道橋で発見された男性の首吊り遺体。 14年も離れたこの2つの事件がどうつながり、他にも波及していったのかを、 早期退職を目の前にしつつ新宿署に勤めるベテランの真宮刑事と、その相棒香下刑事が追及していく物語です。 長いですが、最初から少しずつヒントというか徴候が示されていくので、ページをめくるのが楽しくなってきます。 当事者たちは犯罪を何とか隠蔽しようと画策するけれど、全てを調べ上げた警察を前に、結局心理的には徐々に追い詰められていく。 この切羽詰まった感が、冬の寒さと一緒にじわりと感じられるところがポイントかも。 終盤で、あのバスツアーの子供たちが加害者&被害者という枠を越えて、元々複雑な感情を抱いて生きていたことが分かり、闇の深さを感じました。 ところで、メインの舞台が1999年から翌2000年にかけてなんですよね。 私はもう半世紀以上生きていますので、1985年も2000年の出来事も様子も容易に思い浮かべることができますが、30歳以下の人からすると、もしかしたらどこかに違和感があったりするかもしれません。 あと、2000年以降、それまで15年だった殺人罪の公訴時効が撤廃(実際には2004年に延長され、2010年に撤廃)となったことも関係してくる話です。 エピローグではまた時系列的に現代に近くなりますが、やはり流氷でうまく締めくくられています。一貫したテーマ「流氷」を常に意識しながら、この本を読み終えました。 長くて内容も濃い分、読みごたえがあって面白かったです。 | ||||
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