1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。

熊野山中の旧家・里見家で長男の仁太郎が不審な縊死を遂げる。折りしも里見家では相続を巡り親族会議が行われようとしていた。

長野県高瀬湖畔の工事現場から人間の白骨と犬の骨が発見された。長野県警大町署から熊耳警部補、山岳警備隊員が出動。

大手デパート「赤看板」の社長付き運転手として真面目に勤めていた竹場正吉。

死体の横に残された一編の詩は、死者のメッセージか―。定年の自由を得た男が謀る完全犯罪―。

秋田から大学入学のため上京し、憧れの街―秋葉原を初めて訪れたパソコン・マニアの六郷史郎。

深夜の電話で、自分に息子がいて重体であることを知らされた私…父と子の絆の切なさ、コンピューター犯罪を描いて全選考委員激賞！！

西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。

人間の焼け焦げた骨と肉の塊が英陽女子大助教授日下部のマンションに投げ込まれた。

睡眠薬、シャブ、アヘン、幻覚サボテン、咳止めシロップ、毒キノコ、有機溶剤、ハシシュ、大麻やLSDもあれば、アルコールもある。

大坂夏の陣、落城前夜に救出され

17歳の家出娘を捜して欲しい―更正施設で薬物中毒患者の世話をする佐久間公に、女性実業家からの依頼が舞い込む。

被害者の言い残した「テン」の謎?デート中に殺人事件に出会した新聞記者の犯人捜しが始まる。

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

被害者の言い残した「テン」の謎?デート中に殺人事件に出会した新聞記者の犯人捜しが始まる。

断熱材メーカーの常務が殺され、工場に勤める東北出身の内気な青年が容疑者に。大都会の人間の孤独を鋭く抉る社会派本格推理。

大坂夏の陣、落城前夜に救出された千姫とその侍女たち。

有馬さんの西洋館にしのびこんだ鉄仮面の男。名探偵明智小五郎は、知らせをうけてかけつける。

有馬さんの西洋館にしのびこんだ鉄仮面の男。名探偵明智小五郎は、知らせをうけてかけつける。

東京タワーのてっぺんに、グニャグニャとからみつくタコ入道。鉄の輪をかさねたような、顔のないへんてこロボット。

古代研究所の一室でおこった奇怪な事件。しめきった研究室から、ひとりの大学生が消えた。

ぐるぐるとねじれた光の尾をひく、Rすい星が接近中。

「ぼくがスリをやったって?」身におぼえのないできごとに、玉村銀一君はびっくり。

ぐうたら男にも意地がある!池袋の夜はふけて…笑いと戦慄に満ちた超サイコ・ミステリー。

「吾輩は猫である。名前はまだ無い」この一行に、大きな謎が仕組まれていたとは―。

ダッソー邸事件は、三十年前の事件と共鳴する。

ユダヤ系財閥、フランソワ・ダッソー邸で滞在者ロンカルの死体が発見された。

女優・紅林ユリエが小杉隆一と作った劇団『紅神楽』は、推理劇を得意としている。座付き作者の小杉は大の推理マニアなのだ。

一夜にして、スターの地位を獲得したシンデレラ・ボーイ竜崎晶の身辺で次々に起こる殺人事件。

その子の眼に光が宿るのは、施設で飼っている豚の世話をする時だけだった。そして、食用とするためにその豚が連れ去られた時…。

日本ウラニウム鉱社社長が殺害された。

ビルの壁を這い上がり驚異の跳躍で逃げる小男・ち一号と、獰猛な番犬たちを一撃で惨殺する若い娘・鬼女の怪盗団の出現が、東京をパニックに陥れていた。

休暇で京都を訪れた十津川警部が、愛宕念仏寺で見かけた寂し気な美女。

盲目の天才コテ絵画家が何者かに殺された。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

沖縄の女を渉猟する男。女衒のヒモと無垢な少女の交情。

世田谷の閑静な住宅街にあるテニス・クラブで、白昼、女性の焼死事件が発生した。

事件は、大学生バンド『三角関数』の演奏中に起きた!首吊り死体に扮したメンバーの西条が補助用の鎖を切られ死亡、小佐井も毒殺されたのだ!しかも切断された鎖の輪は消え、毒殺の方法もわからない。

戦争によってその将来を断たれたピアニスト・寺田武史。

言語を速習できる特殊な学習法の普及は、独自の言語を設計する言語デザイナーという職業を生みだすほどの人工言語ブームをまきおこしていた。

戦局いよいよ見通しのない昭和二十年春のこと、東京根津に団扇屋を営む一市民が、日記を綴りはじめる。

「東京駅構内で爆発事故―」2月22日午前二時すぎ警視庁に110番通報が入った。さらに七分後、第二報が…。

バー「四番地」のマネージャー月岡哲郎は、久しぶりに出会った幼なじみの谷口怜悧男を店に雇い入れる。

戸張美里、22歳、売れない役者の卵。不思議なアルバイトで何とか生計を立てている。

チンピラはナイフで娘の胸を刺し、店の売上げ金を奪った―ところが数分後、犯行がばれ、周囲の男達から袋叩きにあっている彼に手を差しのべてきたのは、殺したはずのその娘だった!おなじみ宇野警部と女子大生・永井夕子の名探偵コンビがカルト宗教を巡っての陰謀をあばく表題

六年半前の月蝕の夜、美島夕海の姉・紗月が惨殺された!―夫の明日香井叶ではなく、双子の兄・響を伴い、鳴風荘を訪れた深雪。

吉本紀子の義母がカバン詰めの死体となって発見された!死の直前の義母・静枝の呟き、福井県秋津村役場からの葉書、静岡県浜松市で診察を受けた眼科医院…一見無関係な義母の言動をたどるうち、紀子は過去の忌まわしい事件と、ある男性の名を探りあてる。

デビュー作「陰の間」発表から三十年後の今、続編の執筆を始めた社会派の大作家、辺見俊悟に、正体不明の脅迫が始まった。

父の経営するバードショップにやって来た赤い口紅の女は、僕の五官を痙攣させる魔力を持っていた。

横浜で海外旅行添乗員、大阪で若妻、そして東京で元暴力団準構成員が連続して射殺された。

不思議な竜巻で現代に運ばれた17歳の甲賀忍者・望月小平太。

老刑事の執念と棟居刑事の名推理。定年を延長して、犯人を追う老刑事の人生の債務とは何か。

父親を殺された子供が描く異様な絵から事件の真相に迫る刑事がドンデン返しにあうサイコミステリー(表題作)、「裏窓遊び」と名づけた覗き行為に耽るOLが破滅に向かって歩みだす『残酷な視界』、三代にわたって家族を蝕もうとする叔父への殺意の高まりを描いた『肉食の食客

花咲村の惨劇を彷彿とさせる桜吹雪に彩られた殺人劇が、またも朝比奈耕作を襲った。

浜名湖畔の料亭「花ずみ」。ある日、名女将の後を継いだ旬平から、妻の通子に奇妙な電話が入る。

頭を使うか、体を使うか…。妻の座と店の主導権をめぐって、二人の女は火花を散らす。

重い心筋症に冒された玲香の心臓は、外科医である父の願いもむなしく寿命が尽きかけていた。

私怨の女テロリストが日本の地を踏んだとき、中東を巡る妖しく危険なゲームがスタートした!第2回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

一葉の風景写真に映った青年将校。

ぐおぉーんと、寂寥たる闇を震わせて、不気味な鐘の響きが山中を貫いた。

川崎涼介は、廃墟となったビルの屋上から転落し、意識を失った。見知らぬ家で目覚めた涼介は自宅へと向かう。

室町幕府の権力を二分する、足利尊氏・高師直派と尊氏の実弟直義派との抗争は、もはや避けられない情勢となった。

「毀すこと、それがばさら」―六波羅探題を攻め滅ぼした足利高氏(尊氏)と、政事を自らつかさどる後醍醐帝との暗闘が風雲急を告げる中、「ばさら大名」佐々木道誉は数々の狼藉を働きながら、時代を、そして尊氏の心中を読んでいた。

その町には幸と不幸の見えない境界線がひかれている。事業拡大を目論んだ鉄工所主・川谷を襲うウラ目ウラ目の不幸の連続。

インド洋上で原油を満載したマンモスタンカーが炎上沈没した。

八犬士活躍後百五十年。

惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。

2024年、東京は死にかけた太陽のように荒廃した光りを放っている。

五つの時計／白い密室／早春に死す／愛に朽ちなん／道化師の檻／薔薇荘殺人事件／二ノ宮心中／悪魔はここに／不完全犯罪／急行出雲／の十編を収録。

またしても、四十面相が送りつけてきた挑戦状。ねらわれたのはレンブラントの油絵。

まっ暗な森に、七人の少年たちがでかけていく。今夜は少年探偵団の「きもだめしの会」。

さびしい原っぱにポツンとたっている、古いレンガづくりの時計屋敷。そびえたつ時計塔の屋根の上に、なにやらうごめく影が…。

老科学者のすばらしい発明が、ついに完成した。北見君が特別に見せてもらった発明品、それはすぐれた頭脳を持つロボット。

「お返事がないので、またお手紙を差し上げます」熱狂的な女性ファンから次々届くファンレター、断っても断ってもしつこく講演を依頼してくる図書館司書…謎の覆面作家・西村香をめぐって起こる怪事件・珍事件の数々。

『連続殺人鬼の恐怖?現代の吸血鬼?』新聞の見出しを見た竜崎晶は驚愕した。「ビッグ・アップル・ヴァンパイア」。

北海道での調査は簡単に終わったが、工藤はその夜、ホテルで三人の男に襲われて殺されかかる。

かつて存在し、そしてある日忽然と地上から消え失せてしまった国「日本」―自分が“契約”さえしなければ良かったのだ、と語り出す謎の男。

再会は地獄への扉だった。十七年前、霧の霊峰で少年たちが起こした聖なる事件が、今鮮やかに蘇る―。

人は救いを求めて罪を重ねる。連続殺人、放火、母の死…。

昭和二十二年、元日本軍特務機関員の滝安吾は久しぶりに上海の地を踏んだ。

悪の華が咲き乱れる荒廃しきった高校へ転校した少年、逢川総二は、あの“極真”の達人だった!VS.中国拳法、ボクシング、少林寺拳法、柔道、空手、剣道。

東京と長崎とをつなぐ寝台特急「さくら」。

和歌山駅前のホテルで大阪の弁護士・安藤英夫が殺害された。

都内のコンビニエンスストアで殺人事件発生。

流行作家・穂高誠が、新進の女流詩人・神林美和子との結婚式当日に毒殺された。

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。

昭和二十年六月、沖縄の日本軍は懐滅、日本の敗戦はもはや決定的だった。

戦争の足音が迫る昭和十六年八月、青楓学院に学ぶ五人の日本・中国・アメリカの若者が、北アルプス・槍ヶ岳山頂に立った。

闇を愛する皆様。ようこそ。

企業の幹部らの接待と称しての豪勢な遊興は、下から見れば垂涎の的。

宇宙船は、長さ10キロ。幅5.5キロ。

ある日、露木一郎はゆえなく国家権力に追われる身となった。

伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れるお文。

血気にはやるヤクザ志望の若者と、恋人のウェイトレス。

取材先の北海道・小樽で、ルポライター浅見光彦は奇怪な殺人事件に巻き込まれた。早暁の港に浮かぶ女性の漂流死体。

浅見光彦が新宿の花園神社を取材中、男性の死体を発見した。

殺人を犯し、ヨットで日本を脱出した野田繁樹は、三カ月間海を漂流し、ある国の船に拾われた。彼は瀕死の状態だった。

野田繁樹はトラブルにまきこまれ、ふたりの男を殺害してしまう。自分も傷を負いながら、たどり着いたのはマリーナだった。

人的情報収集活動(ヒューミント)のプロである葉山は、ある日事情聴取した「対象者」の言葉の中にひっかかりを覚える。