緑の草原に…
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良かった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ | ||||
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この短編集は、田中芳樹氏の初期の作品を集めたものです。他にも同様の趣旨で二冊刊行されています。 ちなみに、私は、作家さんの初期に書かれた短編が一番好きです。なぜかというと、初期の作品には、 その人の書きたいもの、その人のカラー、考え方が最も色濃く出る気がするからです。 さて、3冊の短編集の中でもこの本には粒ぞろいの短編が詰まっています。 ジャンルはSFですが、人物像が端的に、しかしポイントを抑えて書き込まれていて、話に釣り込まれます。 伏線があり、作品によっては推理もののような趣もあります。後の作品に活かされることになる要素が、 あちらこちらに見受けられ思わずニヤリとすることもあります。 田中芳樹ワールド、すでに確立です。 | ||||
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田中芳樹のSFがなぜ面白いのかというと、その作品至るところに、読書好きの輩を喜ばす『オマージュ』が散りばめられているからに他ならない。特に中国戦国時代のいろんな教訓、ローマ時代の栄華盛衰、等、歴史のある時代への知識は際立っている。初期の時代には、さまざまな科学雑誌知識とともに、過去の名作SFへの『オマージュ』もはいっている。この作品集では、『流星航路』『銀環計画』が秀逸。『流星航路』に引用される『かの常闇の宇宙より他なし…』で始まる詩は、著者自身の創作ではあると分かってはいるが、『15,6年前、私が思春期の少年だった頃から流布し始めた詠み人知らずの詩である。技巧的には稚拙だし、文学的価値にいたっては話のほかだが、(宇宙活動家を目指す)若い世代に感情に訴えるところがあって…』というような文章を読むと、いったん話を創ったあとにそれをまた歴史のヒトコマに組み入れる作者の、楽しんで話を創っている様が見えて私も楽しくなる。『銀環計画』に見える、辛らつな近未来の世界批判は、まるで『創竜伝』の先取り。未来に対する鋭い批判とともに、どこかに『希望』を隠したストーリー運びに、私たちは、少しほっとするのだ。バラ色の未来は信用できない、でも、あまりにも希望の無い未来も信用できないのである。 | ||||
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最後の一行が悲しい表題作は、SFでありながらしっかりとした推理小説になっているところがすごいと思います。 いつの日かふたたびは、壮大な恋の物語。 流星航路も、綺麗だけど悲しい話ですね。銀環計画は、ちょっとお茶目な博士が楽しい。 田中芳樹は初期もすごかったんだなあとつくづく思います。 枕元の手の届くところに、炎の記憶、ブルースカイ・ドリームと共にそろえたい本です。 | ||||
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