結婚前夜
- 結婚式 (52)
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1998年7月〜8月にNHKで放送された「結婚前夜」のシナリオ本。ドラマの場面のカラーページ(8ページ)付き。故・野沢氏は本作とフジテレビ系列のドラマ「眠れる森」でもって向田邦子賞を受賞された。 本書はわたしの宝物のひとつである。長い長いうつくしい詩のよう。セリフ、ナレーションはもちろん、ト書きに至るまで見事で、読物としても一級品。親公認の下町のマイ・フェア・レディ、婚約者の父親との恋・・・プロットは野沢氏らしく起伏が激しいけれど、実にしみじみとした品をそなえた物語に仕上がっている。 結婚を控えた二人に、夏川結衣さんとユースケ・サンタマリアさん、夏川さんが恋する父親役に橋爪功さん、加えて井川比佐志さん、余貴美子さん・・・という、これ以上ないキャスト。ユースケさんは、すでに前年「踊る大捜査線」で俳優としての面を印象づけていたが、この作品がその後のドラマにおける彼のキャラクター造形に大きな影響を与えたのは間違いないと思う。 妹(京野ことみさん)のナレーションが泣かせる。シンプルな言葉でもって、姉の心情をなぞり、家族の思いを滲ませて温かみを添え、ある時は寓話の一節のように、語る。 事情があって放送は一部しか観ることができなかった。野沢氏の代表作のひとつであるはずなのに、DVD化されていないのが本当に残念でならない。なんとか実現しないものだろうか・・・ 野沢氏のシナリオ本は、あとがきや制作ドキュメントを読むのも興味深い。本書のあとがきには・・・この作品が当時5歳のお嬢さんに捧げて書かれたと記されている。それを読むと、またまた胸が詰まってしまう。 | ||||
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彼氏とその父親と主人公との関係は単純でありながら複雑で,ストーリーがきれいで,ミステリー作家の父親のちょっとした台詞や気障な行動が何とも粋な中年像が感じられ,特に主人公の女性観は野沢作品の醍醐味なのだと思います。今となっては映像を入手するのは困難ですが,是非この本をお読みになればその映像が自然と浮かんできて,オンエアでみたときが蘇り,非常に懐かしく思います。 ミステリー作家としての偉業はさておきながら,本来の彼の姿である脚本家として様々なものがあります。また,彼のドラマの場合ノベライズ化は一切されず,全てオリジナル脚本原稿を単行本化するというところも脚本家を目指す人間にとって非常に勉強になります。 | ||||
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