呼人
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小学校最後の夏休みに自分たちで作った秘密基地で無邪気に遊ぶ仲良し3人組、秀才の潤、 スポーツマンの厚介、そして本作品の主人公呼人(よひと)。彼らのマドンナ小春が家出したのを 追いかけて多摩の山奥に探検に出かける3人。まるで「スタンバイミー」のような光景だ。 だが、この呼人には大きな秘密がある。成長しないのだ。145cm、32kgで成長が止まっている。 そして、その意味するところは、彼は老うこともなく、死ぬこともない。この日本流 「スタンバイミー」は大きなテーマとして神の存在を抱えながら、地球規模で展開して行くことになる。 些か荒唐無稽な感はある。自分をこういう体にした母親を求めて呼人は、アメリカ、欧州に 旅に出る。人間誰もが求めて来た不老不死は決して本人には幸せであるとは限らないこと、 本当の幸せの意味とは何かということを深く流れるテーマにしながら、この作品はやはり エンターテインメントとしての味付けをたっぷりと施されて、読者に読ませる。この作品は1999年に 単行本として刊行された。だが、本作品の中で近未来として描かれる多くの事件の中で、 大きなテロのうねりや原子力発電の事故の様子が実に生々しく描かれている。まるで2001年の WTCビルの同時テロ事件や、東北大震災時の原発事故を予期していたかのような描写だ。 野沢は2004年に自死を遂げるが、惜しい才能を失ったと今でも思う。 | ||||
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1973にうまれる。12歳で、成長が止まる。 1985年から物語がはじまる。 潤、厚介そして小春。4人を中心として物語が進む 1985(12歳);1992(19歳);1999(26歳); 2005(32歳);2010(37歳) 潤はアメリカの大学に行き、そして、銀行のトレーダーとなる。 厚介は、自衛隊に入りそして、特殊工作をうけ、北朝鮮にはいる。 片足が吹っ飛んで、帰ってくる。 小春は、伝説的な存在となり、妻子ある男と結婚するが結果別れてしまう。 なぜ、成長がとまってしまったのか。「遺伝子操作」 母親探しをする。 新左翼、「日本赤軍」、イスラム原理教。 あつかう話題は広く、そして、成長がとまることへの恐れ。 | ||||
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永遠の命を持った少年が主人公だというのに、内容は恐ろしく地味 何せ現実にあった出来事や友達の手紙に呼人が一般人的な感想を言うだけの展開に膨大にページを使うからだ 読めないことはないが面白くはない 全体的に楽しめたのは友達の自衛隊での話ぐらいで後はいまいち 評価の分かれやすい作品かもしれない | ||||
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国際的テロリストの母、製薬会社の研究者の父により、 12歳のままで、彼が望む限りの永遠の生命を持ってしまった呼人くん。 呼人くんも戸籍上は年を取るわけで、大学も出て就職もします。 でも心も身体も12歳のまま。 小学校の同級生の潤くん、厚介くん、小春ちゃんがそれぞれに 進学、就職、結婚、離婚などしていく中で、12歳の視点でみんなを励まし見守っている。 自分の持つ≪永遠≫の意味とは何なのか。 母親が望んだのは、世界の終わりを見届ける神のような存在なのか、 ただ自分の子供を愛し、長生きして欲しいと願っただけなのか。。。 いろんな世代の人に読んでほしい作品です。 12歳の自分が読んだらどう感じたんだろう… | ||||
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理不尽な両親の人体実験で12歳で成長の止まった少年を主人公とする近未来SF。やや設定には無理があるがそれは問わない。小学校時代に3人組がマドンナを助け、多摩川の源流をたどるのが前半の山場で全体の複線となる。親友はそれぞれ成人し、一人は自衛隊のレンジャーとして北朝鮮へ潜入し負傷。一人はアメリカの金融業界で不正操作を指摘され服役。マドンナは不倫相手とやっと結ばれたもののやがて別れると決して幸福とは言えない人生を送っている。主人公は彼らの協力を得て、自らの出生の秘密を解明するため放射能に汚染されたヨーロッパへ赴く。やや尻すぼみの印象はぬぐえない。人生の残りが長く夢を見続けられるぎりぎりの年齢として12歳をとらえている。それは成長の止まった日本社会への暗喩でもある。 | ||||
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