深紅



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
深紅
深紅 (講談社文庫)
(違う表紙に投票したい場合もこちらから)

オスダメ平均点

3.00pt (10max) / 1件

5.56pt (10max) / 16件

Amazon平均点

3.93pt ( 5max) / 59件

楽天平均点

3.63pt ( 5max) / 232件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []D
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2000年12月
分類

長編小説

閲覧回数3,800回
お気に入りにされた回数3
読書済みに登録された回数30

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

深紅 (講談社文庫)

2003年12月10日 深紅 (講談社文庫)

父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが!?吉川英治文学新人賞受賞の衝撃作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

深紅の総合評価:7.78/10点レビュー 60件。Dランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

深紅の感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

松千代
5ZZMYCZT
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.59:
(5pt)

犯罪者に暖かく寄り添う

これは昔あった「練馬区一家5人殺人事件」をテーマにしていると思う。「ある男性が仕事で自分を騙した男性の一家を皆殺しにするが、その日に学校で修学旅行(林間学校か何かだろうか)に行っていた娘だけは家におらず、事件にまきこまれなかった」というもので、この本も事件もその点が一致する。さらに言えば、殺害された一家、というより、「事件のきっかけを作った被害者男性(父親)には欠片ほどの同情もできない」点も一致した(主観ですが)。事件の方は、犯人の死刑は執行されてしまい、事件自体も1983年なので、随分昔のものになった。(自分は世代的に分からないからネットでひたすら調べた)

ネタバレみたいなことは書きたくないが、この本は読み始めたら夢中になるとともに、野沢尚さんの犯人や生き残った女児、犯人の娘に対する暖かい眼差しを感じる作品だった。野沢さんのこの手の作品だと『眠れる森』思い浮かべる人が多いと思うけど、『眠れる森』より歪んでいない犯人の心理が痛いほど分かるし、追い込まれた人間の苦しさに寄り添う野沢さんが素晴らしかった。

恐らく、『眠れる森』でさえ、あんなに大ヒットしても再放送すら難しかったから、この作品も映像化は難しい。世の中、凶悪な犯罪が起こりすぎて、殺伐としているように見えても、事件が起こる背景には、人間らしい感情の行き違いや葛藤や、死ぬような苦しさがあるのは、いつの時代も変わらない。

今は素晴らしい作品を残してくれた野沢尚さんの新しい作品にもう出会えないことだけが、何より悲しい。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854
No.58:
(5pt)

kindle版欲しい

紙本で読んだが、キンドル版が欲しい。著者の他作品もまとめkindle化してもらえるとうれしい。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854
No.57:
(5pt)

会ってはならなかった二人。

12歳の頃、両親と二人の幼い弟を父親の仕事仲間に皆殺しにされた奏子が、
20歳になった頃、加害者の一人娘である同じ年頃の未歩と出会うことで
紡がれる物語。

犯罪被害者の遺族と、犯罪加害者の遺族。
出会うべきではなかった二人が出会ったことで、どうなるか。
未歩の夫であるDV男の明良の存在も手伝い、
物語は思いもよらない展開を見せることになる。

家族を皆殺しにされた体験から心の中に蓄積され、
誰にも悟られないようにしまい続けてきたわだかまりを
「心の隠れ家の中に満たされた黒い液体」と表現したり、
自身の辛い境遇から他人に気を遣わせ、迷惑をかけることのないように
鈍麻させてきた自分の感情を「黒い芯」と表現したりなど、
奏子の心の裡を表現する描写の上手さ、的確さに感服しながら
夢中で読み進めてしまった。
事件を想起させる現象をきっかけに奏子に起こる
「四時間」の描写も圧巻の一言。

後半にかけて加速していく物語を読み切り、
ラストシーンのある一文にたどり着いて、
その意味するところ、象徴するところを
拙い感性ながらも読み解けた気がした時、
いい終わり方だ、と思えた。

自分とは違う誰かになって、違う世界を体験することが
小説の醍醐味の一つであるなら、この本はその目的を
十分に達成していると思う。読んで損はしない。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854
No.56:
(5pt)

久々にどハマりした秀作!

購入したのは数年前ですが、もう一度読みたくなる秀作。実話ベースだそうですが、とにかくストーリーが面白く、結構なページ数ですが途中で止められず一日で読んでしまいました。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854
No.55:
(4pt)

エンディングは評価微妙なるも…

明示はされていないが、1983年に起きた練馬一家5人殺害事件をモデルとしたストーリー。描かれる事件のプロットは、多少の作り変えはあるがおおむね実際の事件の経緯に忠実で、著者の筆力とも相まって導入部からぐいぐいと引き込まれる。

ただ、展開としては後半がやや尻つぼみの印象。エンディングは事件のインパクトにふさわしいもっと破滅的なものを期待していたが、この辺はやや不満を感じる。
全体的にはかなり面白く読める一冊で、興味のある方へはおすすめ。
深紅Amazon書評・レビュー:深紅より
4062102854



その他、Amazon書評・レビューが 59件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク