ひたひたと
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野沢尚さんが2004年に自殺されて、もう20年近い年月が経つ。とにかく大ヒット作を若くして多く出した大人気脚本家だったけど、水面下では脚本を大きく変えられたり、無理な事を強要されて降板されたりと、辛苦を味わった方ではないかと思う。野沢さんの作品は描かれる女性が本当に魅力的だ。最近のメンヘラみたいなグズがいない。『水曜日の情事』も『眠れる森』も、子供時代や環境に恵まれなかったヒロインは決して泣き言を言わず、人のせいにせず、受け止める真の強さがある。 前置きが長くなったが、実はこの作品が初めて読んだ野沢さんの本だ。未完だと言われるが、これはこれで完成と言ってもいいのではないか、と思える。冒頭の説明ではネットを通じて集められた5人の男女が、ある場所に集められ、1人ずつ自身の秘密を話す。最初の告白者は男性、2人目は女性、どちらのラストも鳥肌が立つものだった。この2人目の話が終わったところで、この本は終わってしまう。残りの3人はどのような秘密をお持ちだったのか、聞きたかったと思うのは野暮かもしれない。おそらく同じように、重苦しく、人にはとても話せない心の闇があるのは明白だからだ。そうでなければ、わざわざこの場所には来ないだろう。 この作品の中の告白者である男女より、最初の告白者が語る元恋人が非常に魅力的な女性だった。女医だったそうだ。この告白者にはもったいないくらいの女性だったが、同時にこの告白者では釣り合わず、持て余してしまうほど重いカルマがあった。その女性も先ほど述べた野沢さんの作品に出る魅力的な女性たちのように、美しく、いさぎよく覚悟のある女性だった。 読み始めたら、あっという間に読み終わった。2時間もかからなかったと思う。中毒性のある作品で、昨夜読んでから、まだ抜け出せない。 | ||||
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テレビドラマ「青い鳥」で野沢尚氏に感動し、野沢氏の著した小説や脚本のドラマを見る度に、 若くして逝った作者の才能がもったいないと感ぜずにはいられません。 遺作となった本作品は貴重だと思います。 | ||||
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魅力的な登場人物、起伏あるストーリー、偏執的でありながらも何故か共感してしまうセリフの数々…。心の闇を抱え生きる現代の孤独な人間がここにいる。でもここまでの話を書ける人がなんで死んじゃったんだろうな? | ||||
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まさに「ひたひたと」という言葉がピッタリなホラー作品。 哀愁と寂寥感が作品全体に漂っている。 野沢尚は人間の光と闇を描く、天才だった。 | ||||
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「ひたひたと」と「群生」の2作が収められています。 「ひたひたと」は、主催者と秘密をもつ5人の6人がある場所に集まり、1人1人が持つ秘密を明かし共有していくはずだったのだが、残念ながら2人目までで物語が途切れてしまっている。 とはいえ、2人までのストーリーは、それぞれが短編のようにできているし、引きこまれるような内容になっていて面白い。 おそらく5人全員の秘密が明かされたところで主催者がなんらかのまとめというか、なぜこの5人なのか?なぜこの集まりが開かれたのか?などが明かされるはずだったのだろうが、そこまでいかず未完となってしまったのが非常に残念。 もう1つ収められている作品「群生」。 荒削りな印象を受けるのは、まだ作品が完成していないせいかと思う。 ある程度、各個人の背景なども書かれているので、登城人物それぞれがどのような人物なのかがわかるし、これだけ読んでも、十分いい作品と感じる。 素晴らしい作品を作り続けてきた作家さんだけに亡くなられてしまったことが非常に残念です。 | ||||
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