「あんまりがんばらずに、生きていきたいなぁ」巣篭カナは、そんな言葉を呟いてしまう15歳の少女。

真っ暗な穴のなかへまっさかさまに落ちてゆく夢を見た。悲鳴をあげ、夜行列車のなかで目覚めた男。

伸るか反るか!?気の遠くなるような大金と男の義侠心を賭けた最後の大勝負が始まった。毀れゆく者、なにを祈る。

マフィア化したアフガン帰還兵たちが繰り広げる大抗争。船戸小説史上、最大の流血劇を描く混沌の叙事詩。

マフィア化したアフガン帰還兵たちが繰り広げる大抗争。船戸小説史上、最大の流血劇を描く混沌の叙事詩。

次期総裁候補が利権を貪る地方都市。

詩集から切り取った1ページと置手紙を残して、女性は消えた…。想いを寄せる男との一夜を過ごした後に。

娘を惨殺され、失意の底に沈むエッセイスト草薙のもとに、かつての担当編集者から連絡が入る。小説を書かないか―。

ぐおぉーん!鳴ったらこの世の終わりと伝えられる「不鳴鐘」が、寂寥たる闇を震わせ、大音声で鳴り響く。

以前、朝起きたらルームメイトが消えていた、という事件に巻き込まれた蒼ノ木類。

何をやって見ても、一向この世が面白くない。そんな男が発見した最後の楽しみ。

イブの夜、九時、思い出の場所で待つ。堯子―老人の元に届いた電報は、五年前に死んだはずの妻からのものだった。

「私は遠隔のこの地にいたまま、目的の人物を思念によって殺してみせる」降霊会の夜、霊媒師によって宣言された殺人予告と、その恐るべき達成。

「いやはや、とんでもない女と組んだものだ」ハッタリと出任せには俺も自信があるが、相方は一枚も二枚も上手。

愛する人よ!かけがえのない街よ!マグニチュード8。

突然、男の腕に抱きしめられ、唇が塞がれた。

刑務所内で大がかりな陰謀が進行しているとの内部告発を受け、パリ警察が誇る名予審判事シャルル・ベルトランは、内偵のためタントワーヌ刑務所を訪れた。

捜査は難航していた。

六年勤めた会社を辞め、失業中の十和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。仕事を依頼したいという。

美貌と才能とお金、そして幸せな家庭。全てに恵まれた作家の「私」は、執筆に専念するため、マンションを借りる。

七つの妖異、七つの謎、七つの解決。雑伎団的妙技に酔わされる森福版“聊斎志異”。

強奪された二つの聖遺物が、京都府警の刑事・松川に刻み込まれた過去を抉り出す。

不適切な処置で患者を死なせてしまったとして大学病院を追放された若き医師・工藤。

旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月

お馴染みポテトとスーパーの通う西郊高校きっての秀才が、校舎の三階から飛び降りる。

狐と署名された脅迫状が、帝都銀行頭取宛に届けられた。「あほどもへ てんちゅー くだす」。

眉目秀麗にして頭脳明晰の天才高校生・千葉千波くんが、従兄弟で浪人生の“八丁堀”たちとともに難問、怪事件を鮮やかに解き明かす。

見合いの度に怪事件が発生し、破談になってしまう和風美人の垂里冴子。続編でも4回のお見合いに四つの事件がついてきた。

由比正雪が仕切る「将軍御前における各藩秘蔵の武具競べ」。

由比正雪が仕切る「将軍御前にお

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

旧盆の十三夜、出羽三山の霊峰月山の頂から麓に連なる迎え火。

愛は祈りだ。僕は祈る。

雪で閉ざされた山荘に集まったのはチャットで知り合った7人と金田一耕助の孫・金田一一、それに七瀬美雪。

裏社会のトラブル解決人・ジョーカーは、私立探偵でも解決できないようなトラブルを、たった一人で引き受けるプロフェッショナルな男だ。

壮助、美香、謙太郎、響子ら四人が生まれて来た理由とは?蘇芳、ジャン・ポールの正体とは?阿倍北斗の存在理由とは?新宿は、なぜ大怪樹に呑み込まれなければならなかったのか?そして、美香、壮助に生まれながらに与えられた哀しい宿命とは?新しい世界の様相が、全ての答が

「私を殺した犯人は誰なんだ?」欧州の古城を移築して作られたテーマパークの社長が、古城の領主の霊に取り憑かれた!?750年前の事件の現場状況も容疑者も全て社長の頭の中にしかない。

岩手県盛岡市の奥座敷と呼ばれる繋温泉。御所湖にかかる繋大橋に、美女の幽霊が出るという。

仲間の小君、豆雪とともに、ビールのテレビCMに出演が決まった舞妓・小菊。

甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、ヒジを故障。

彼らは思い出せない。どうしても“その名”を思い出すことができない。

江戸の人々の楽しみは、芝居に花見、そして読本。

故郷を忘れ、過去を消した。誰にも打ち明けなかった。

十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。

鞠小路鞠夫―私、妹尾睦月の思い人、腹話術師の朝永嘉夫さんが操る人形の名前です。

ミステリよりミステリアスな、作家という職業の「謎」に本格ミステリ作家・有栖川有栖が挑戦。作家だらけの連作小説。

**収録作品 闇に蠢く　湖畔亭事件　空気男　パノラマ島綺譚　一寸法師 自作解説　解題　注釈　解説　長編作家乱歩の誕生／新保博久 私と乱歩　大林宣彦 無限の怪しき夢／大林宣彦（映画作家） 乱歩は荒唐無稽のようだが、そんな事は無い。

空気の澄み切った月夜に突如現れた白い霧。

2001年9月12日世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだ翌朝も尾島健太(19)は、テレビの臨時ニュースや新聞には目もくれず、一人サーフィンに出かけた。

黒幕の遺した一通のメモが政財界を揺るがした。

明治十二年、政商・藤田伝三郎は贋札事件の容疑者として捕縛された。

大井川鉄道SL展望車の展望デッキから姿を消し、死体で発見された若い女は、宝石商殺しの容疑者だった。

大井川鉄道SL展望車の展望デッキから姿を消し、死体で発見された若い女は、宝石商殺しの容疑者だった。

大井川鉄道SL展望車の展望デッキから姿を消し、死体で発見された若い女は、宝石商殺しの容疑者だった。

逆転をテーマに描いた傑作八篇を収録。

刑事がホステスと無理心中!? 死体で発見された部下・片山の無実を信じ、十津川は彼の故郷・若狭小浜に飛んだ。

巨大組織を蝕む汚染。棟居刑事戦慄す。

教師と学生たちがキャンプ地で、とっておきの怪談話を披露しあった末に起きた悲劇を綴る「怪の再生」。

東京消防庁最大の危機を救え！ インターネットに操られた放火魔が東京を襲う。犯人グループの究極の目的は首都の象徴への放火。

事務処理に問題を抱える支店を訪れて指導し解決に導く、臨店指導。

皇統をめぐる争いに敗れ、呪詛のうちに流刑の地で没した崇徳上皇。

銀座に進出して七年、飛ぶ鳥を落とす勢いの画廊『銀晶堂』に並ぶ二枚の絵―横山大観とユトリロは贋作ではないのか。

デザイン事務所に勤めるインテリア・デザイナー、美有のもとに、思いがけない大きな仕事が舞い込む。

弘仁元年、唐から帰国したばかりの空海に、帝から、上皇謀反の背景を探れとの依頼が舞い込んだ。

元北海道警SAT狙撃班の城戸口は、今では斜里警察署の山岳救助隊員だ。

海峡で消息を絶ったのは、弟に船長を任せた船だった。乗組員は全て死亡したと聞く。

そして青春が終わり明日なき放蕩が始まった。血を騒がせた愛すべきロクデナシたち。

坂下薫平19歳。首都大学の学生寮で、個性溢れる面々と楽しい日々を過ごしていた。

宇宙を構築している“真実の音”に耳をすませろ―この低音世界で。

「ハマってしまう」ってどういうことなのだろうか。「ハマって」しまったらどうなってしまうのだろう。

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。

黄金の肌がなまめかしく輝くとき、横浜の秘められた歴史の記憶が、汚辱にまみれた愛憎のドラマが、闇のなかに映し出される―。

内閣情報調査室の磯貝竜一は、視察で沖縄を訪れた。

ワタシハ王ヲサガシテイマス―高城学園高校一年生、袖木穂邑のもとに届いた差出人不明の奇妙な手紙。

幻想の新境地を拓き続けてきた孤高の異才が持つもう一つのマスターピース。

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。

30年前、中学教師だった松子はある事件で馘首され故郷から失踪する。そこから彼女の転落し続ける人生が始まった……。

元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。

関東大震災の爪痕が残る帝都東京。

警視庁捜査第一課長を最後にリタイアした長源寺大志。

家電量販店に勤める土田は通っているチャットルームのオフ会に参加した。

ぶたのぬいぐるみが生命を持ったら!?見かけはかわいいぬいぐるみだが、中身は知恵も分別も人一倍ある中年男・山崎ぶたぶた。

「闇を愛する異形の物語」の蒐集者のために奉仕する。

鉄壁の防犯設備を誇る鎌倉の大豪邸で、大型電器店チェーンの社長が誘拐された。

「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。

夜を徹して八十キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。

頭部は腐乱、脚部はミイラ化、大阪東南部の橋梁工事現場で奇妙なバラバラ死体が発見された。後日、大阪北部で心中事件が発生。

山村で起こった大量殺人事件の三日後、集落唯一の生存者の少女が発見された。

榎本悦子は23歳の新米編集者。入社してすぐにまかされた初仕事が作家・赤川次郎の連載小説担当だった。

犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々―愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。

復讐、虐待、束縛、背徳、疑心暗鬼…暗黒の深淵にたたずみ、卑しさ故に純美な五人のファム・ファタルと、翻弄され堕ちていく愚かな男たち…。

佐田教授を団長とする後鳥羽上皇の遺跡発掘団の様子をルポするため、浅見光彦は一員として隠岐・中ノ島を訪れた。

不安の種が頭をよぎる。己の分身を仮想世界に送り込み、チャットで会話を交わす二人。

劉家の妖物が歌った詩が、李白の「清平調詞」であり、それはこの時代を遡ること約六〇年前、玄宗皇帝の前で、楊貴妃の美しさを讃えるために歌いあげられたものである―。

西暦804年、密を求め遣唐使として長安に入った若き留学僧・空海は、友人の橘逸勢らとともに朝廷をも揺るがす大事件に巻き込まれる…。

人気漫画家・伊藤勢氏のカバー画でパワーアップ&リニューアル! 空海のミイラを巡る秘密教団の暗躍を三人のヒーローが迎え撃って読者を興奮の渦に巻き込んだ伝説の第一作から三十三年。

身代金を要求する中年男の声。警察が優先するのは、犯人逮捕か、少女の命か?だれにも書けなかった捜査と裁判の実際。