背いて故郷
- 日本冒険小説協会大賞受賞 (9)
- 日本推理作家協会賞受賞 (110)
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背いて故郷の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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尻切れトンボ | ||||
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『飢えて狼』、『裂けて海峡』、『背いて故郷』とシミタツの冒険小説三部作と云われており、しかも本作は日本推理作家協会賞受賞作である。前2作は私のお気に入りでもあり、さらにこれはその上を行くのかと期待して読んだが、案に反して琴線に触れなかった。とにかく長いと感じた。しかもなんだか主人公が自虐的ながらも自分勝手な性格で、自分に酔っているという感じが終始拭えなかった。 | ||||
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ハードボイルドな本は数多く読んできたが、その中でも、次はどうなるのか楽しみで、時間を惜しんで読みたくなる、そんな本だった。 密漁を取り締まる船の元船長だった主人公だが、その船が軍事と絡んでいたり、秘められた殺人事件を契機に、主人公が奔走するワクワクするストーリ。主人公はどこか冷めており、そんな心情をうまく描いており、共感するところもあり、面白い。また、話の中で美しい妙齢の女性が2名出てくるが、その描写もとても良かった。 大沢在昌など、ハードボイルド好きは絶対満足できる名著だ。 | ||||
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あまりハードボイルドを読まないのですが、これは面白かったです。 男性がハードボイルドが好きなのが分かる気がしました。 | ||||
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第39回日本推理作家協会賞 第4回日本冒険小説協会大賞 週刊文春 1986年 国内7位 第六協洋丸の元船長 柏木は、親友 成瀬の殺害事件に責任を感じていた。柏木は、スパイ船の任務に嫌気がさして、成瀬に後任を引き受けてもらっていたのだ。自身のけじめのため、柏木は、成瀬の死の真相を探ろうとするのだった ・・・ なるほど、叙情的な作風で知られる作者だけに、登場人物たちの心情が、とても細やかで巧みに描写されている。凍てつく北国の風景などは、思わず寒気がするほど、臨場感たっぷりだ。 ストーリーは、中盤まで間延びした展開に感じる。柏木と、成瀬の妹 早紀子、成瀬の妻 優子との関係をじっくり描いているからだろう。甘ったるくなる一歩手前ではあるけれど、ハードボイルドや冒険小説としての怒涛の展開を期待していると、多少退屈する。もっとも、ここが、後から効いてくるのだが。 後半、舞台を北海道に移してからは、緊張感が俄然、高くなってくる。そこらのハードボイルドと違って、柏木が、肉体的にも精神的にも、それほど強くないのだ。追いつめられ、いたぶられ、命からがらの脱出行。死を決意した決戦前夜、柏木が早紀子にドロドロとした心の内を吐露する場面は、感情移入のピーク。胸がアツくなる。 くさいセリフ、ストイックな生き方、必然性のない暴力沙汰は皆無。ラストは Finishing strokeに近い。2回、あっ!と言わせてくれる。 | ||||
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第39回日本推理作家協会賞 第4回日本冒険小説協会大賞 週刊文春 1986年 国内7位 第六協洋丸の元船長 柏木は、親友 成瀬の殺害事件に責任を感じていた。柏木は、スパイ船の任務に嫌気がさして、成瀬に後任を引き受けてもらっていたのだ。自身のけじめのため、柏木は、成瀬の死の真相を探ろうとするのだった ・・・ なるほど、叙情的な作風で知られる作者だけに、登場人物たちの心情が、とても細やかで巧みに描写されている。凍てつく北国の風景などは、思わず寒気がするほど、臨場感たっぷりだ。 ストーリーは、中盤まで間延びした展開に感じる。柏木と、成瀬の妹 早紀子、成瀬の妻 優子との関係をじっくり描いているからだろう。甘ったるくなる一歩手前ではあるけれど、ハードボイルドや冒険小説としての怒涛の展開を期待していると、多少退屈する。もっとも、ここが、後から効いてくるのだが。 後半、舞台を北海道に移してからは、緊張感が俄然、高くなってくる。そこらのハードボイルドと違って、柏木が、肉体的にも精神的にも、それほど強くないのだ。追いつめられ、いたぶられ、命からがらの脱出行。死を決意した決戦前夜、柏木が早紀子にドロドロとした心の内を吐露する場面は、感情移入のピーク。胸がアツくなる。 くさいセリフ、ストイックな生き方、必然性のない暴力沙汰は皆無。ラストは Finishing strokeに近い。2回、あっ!と言わせてくれる。 | ||||
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志水辰夫のによる冒険、ハードボイルドの金字塔とも言うべき作品。 なにやら失敗作の「行きずりの街」が売れているようですが この作品と比較したら本当に同じ作者が書いているのか?と驚くでしょう。 それほどこの作品は優れています。 やりきれない終幕そしてシミタツ独特の文体、主人公の独白には衝撃を受け痺れます。 とにかくシミタツの初期作品。「飢えて狼」「裂けて海峡」は切れまくっていました。...” スリルを味わい方「行きずりの街」で失望した方に是非読んでもらいたいものです。 | ||||
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