忍者六道銭
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1970年代初期に書かれた短篇7本とエッセイ1本を収載している。 傑作は“松平定信三部作”とも呼べる「天明の判官」「天明の隠密」「大いなる伊賀者」の3作品。独立して読める短篇だが、それぞれの物語の背景に幼年期、壮年期、隠居した松平定信がいる。 「判官」では、名奉行として有名な(ということをこの作品で初めて知った)曲淵甲斐守と鬼才・平賀源内の奇妙な関わり合いがミステリ仕立てで描かれておもしろい。 「天明の隠密」は大傑作だ。その奇想は本当に凄い。 なんと、国木田独歩の小説「忘れえぬ人々」の冒頭部をそっくり借りてきて、それを延長する形で物語を始める。どんでん返しを何回も仕掛けた後で、結末のファイナルストライクを再び冒頭部に結びつけるという超絶的な離れ業を披露し、読者をとことん楽しませる。 つまり、無関係な独歩の作品を自作の決定的な伏線として使うのだが、いったいほかのどの作家がこんなウルトラCをやれるだろう。驚異と言わざるをえない。 「大いなる~」は相馬大作事件が、大作の師である平山行蔵の生活と眼を通して描かれる。行蔵は江戸最高の兵法道場、兵原塾塾長で、忍者の家柄の出。剛直な変わり者だから、これもおもしろい作品になっている。 「忍者六道銭」。信濃に棲む忍者一族「筑摩」は常に移封されてきた大名に仕え、自らは土地を動くかなくてよいと家康が保証していた。ストーリーは魔女的な姫に翻弄されて命を落とす二人の筑摩忍者の話で、そこそこおもしろい。甲子夜話に出てくる忍者のエピソードをヒントに書いたようだ。「くノ一紅騎兵」もAランク作。 | ||||
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まず注意しておきたいのは この作品はとびきりのエログロの作品だということです。 恐らく長編作品のそれよりも場合によっては きつく感じてしまうかもしれません。 作品としてはやはり 定例の伊賀甲賀間での争いものや ちょっと毛色の違うものでは男色が 出てくる作品もあります。 ただし後者は強姦表現が多量に出てくるので 要注意です。 一番印象に残るであろう作品は 思わぬあっといわせるような展開が 最後に出てくる「忍法甲州路」です。 その淡白な中にも 恐ろしい展開はぞっとすることでしょう。 | ||||
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