異邦人 fusion
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解説者の菅聡子氏が、西澤保彦の小説の特徴は、シテュエーションミステリーの形であることと、ディベート形式の語りにあると述べている。今回の設定は、父親が殺される直前の23年前にタイムスリップすることである。主人公影二の姉は同性愛者であったが、料理屋の主人の父親が殺されたことによって、影二の大学進学を支えるために、恋人と別れ、板前の男と望まぬ結婚をすることになって仕舞ったのだ。父親の死を防ぐことによって、違う未来を作ることができるのか。姉のアパートで14歳の姉の恋人季里子と出会うのだが、非常に魅力的でミステリアスな女性として描かれている。彼女と次々と語り合うことによって、影二は姉と父への思いを振り返って、理解を深め、タイムスリップの意味までも突き詰めようとする。作者は、女性同性愛に関しても一石を投じている。 | ||||
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自分はまったく面白くなかった。275P中、100P近くがモノローグで殆ど会話が無いし、100P以降も会話するのはほぼ14歳の少女のみだし、その子の性格もあり得ないくらい老成した感じ。あり得ない出来事にたいする順応性で会話と行動が理解できなかった。、主人公の敬語キャラも受け付けがたいし、何より父親の死に関する話が微妙だった。主人公が原因ならもっとそこをきちんと描いて欲しかった。何がどうなって死んだのか一度でもいいから描くべきで、何ともぱっとしない感じで父親の死が回避されているので拍子抜けである。最後がハッピーエンドでも、そこまでがつまらなさ過ぎた。 | ||||
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主人公が少年時代にタイムスリップする、西澤氏の初期SF設定ミステリーの延長上の作品だが、主人公周辺の家族の問題などを絡めて、今までのトリッキーさが先行していた西澤SFミステリーにはあまりないほろ苦い青春回顧物語としてもうまく機能している。 タイムスリップした主人公が昔に殺害された父親の死を阻止できるかというのが最大のミステリーとなっているが、シンプルながら、この種の時間遡及SFのパラドックスを効果的に活かした真相であり、伏線もあり、なかなか見事な仕掛けである。 | ||||
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この本の各章のタイトル『初恋』『少女』『いいなずけ』『禁じられたあそび』『陽だまり』『夢のつづき』と、すべて村下孝蔵さんの楽曲のタイトルからなっています。その事実を、村下さんの曲を聴きながら読んでいて気付きました。 | ||||
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2001年に出た単行本の文庫化。 タイムスリップものである。西澤作品らしく、奇想天外なお話でありながら、きちんとルールにのっとったミステリになっているところが凄い。 また、ラストが感動的。きっちりと謎が解かれて、しかもそれがハッピーエンド(?)へとつながっていく。なかなかのカタストロフィ。 全体としては、前半が『黄金色の祈り』、後半が『方舟は冬の国へ』に似ているような。上手いこと両作品を混ぜ合わせたような印象だった。 | ||||
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