アウトロー
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本書収録の6編のうち5編は、1995年から2000年にかけて書かれた小説だ。 それらで描かれているアウトロー像は、映画で言えば1980年代の後半から90年代前半にかけての東映ネオやくざ路線、陣内孝則主演の『疵』『さらば愛しのやくざ』『赤と黒の熱情』や、哀川翔主演の『獅子王たちの夏』『獅子王たちの最后』を連想させる。 厳しい言い方をすれば、先にそれらの映画を見ていた者には、今さら改めて小説で読まされてもな、と思うような作品ばかりが並んでいる。 さらに言うなら、最初に収録されている短編「真冬の相棒」とよく似た人物設定だが、もっとスタイリッシュで哀切なストーリーを、昔の東宝ハードボイルド映画(たとえば『白昼の襲撃』)が描いてしまっている。 また「傾斜」は、今となっては懐かしい東芝クレーマー事件をネタにしたものだが、ストーリー展開には特に新味がなく、別の題材で森村誠一が描いていた短編の、焼き直しのようにしか感じられない。 「蜘蛛が死んでる」も、タイトルからして女郎蜘蛛を連想させ、登場する女が悪女であり男が騙されるストーリーであることは、すぐに見当が付くのに、まさにそのまま、特に何のヒネリもなく終わる。 この手の話は、間抜けな男が間抜けな死に様をさらすまでをブラック・ユーモアとして描いてこそ成立するように思う。(筒井康隆の短編に、そんな感じのものがあった) その他、書かれた時期や短編集としての刊行時期を考えても、アイデアが古い作品ばかりである。 それを補うだけの文体の完成度があるかと言えば、そうでもない。 特におすすめできる内容など、何も無い作品集である。 | ||||
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犯罪の匂い立ち上る、裏社会のアウトローたちが主人公の短編集。「短編にこだわる」という著者だけあって、さすがにうまい。短編ながらも奥行きのあるストーリーで、6編それぞれにちがった余韻が堪能できる。つぎの2編が秀逸。 『真冬の相棒』。最後の一仕事を終え、それぞれの道を進むべくコンビを解消する2人。相方に贈った最後の「プレゼント」の行方は…。 『蜘蛛が死んでる』。女と逃避行の前に最後の大仕事にのぞむ小悪党。過去の女性遍歴を執拗に聞く女。ひとりの女を心に思い浮かべる男。大仕事の行方は…。男ならこの小悪党の気持ち、よくわかる。 | ||||
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犯罪の匂い立ち上る、裏社会のアウトローたちが主人公の短編集。「短編にこだわる」という著者だけあって、さすがにうまい。短編ながらも奥行きのあるストーリーで、6編それぞれにちがった余韻が堪能できる。つぎの2編が秀逸。 『真冬の相棒』。最後の一仕事を終え、それぞれの道を進むべくコンビを解消する2人。相方に贈った最後の「プレゼント」の行方は…。 『蜘蛛が死んでる』。女と逃避行の前に最後の大仕事にのぞむ小悪党。過去の女性遍歴を執拗に聞く女。ひとりの女を心に思い浮かべる男。大仕事の行方は…。男ならこの小悪党の気持ち、よくわかる。 | ||||
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