女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

北から南へ、そして南から北へ。

俺は同僚の片岡に部屋を貸してあげた。ホワイト・デーに恋人とのデートに、ホテル代を浮かせたいという。

首が、ない。警視庁刑事・明日香井叶は絶句した。

親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。

五千年の時空を越えて蘇る冥府の使者、空中密室の溺死体。

幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。

浪花のヘプバーン、しのぶセンセがでくわした6つの奇妙な出来事。楽しくてちょっと切ないミステリー。

八島財閥の放蕩息子・杉彦に見初められ、玉の輿に乗った売れっ子ストリッパーミミイ・ローイこと漣子は、悪意と欲望が澱む上流階級の伏魔殿で孤軍奮闘していた。

本書は、幼女連続殺人に新興宗教を絡めた、きわめて現代的な内容です。

恐怖の冒頭から驚愕の結末まで…。あなたはこの物語を最後まで読み通せるか。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

玩具会社の部長馬割朋浩は降ってきた隕石に当たり命を落としてしまう。

私にそっくりな人がもう一人いる。あたしにそっくりな人が、もうひとり。

産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。

歪んだ館が聳え、たえず地が揺れ、20年前に死んだはずの女性の影がすべてを支配する不思議な島「和音島」。

名門女子校天川学園の百周年記念式典当日。

人間は空を飛べるはずだ、と日頃主張していた幻想画家が、四階にあるアトリエから奇声と共に姿を消した。

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。

魔女、魔女、魔女。名門女学校の恐怖。

見事な赤毛と死体の消失。これが連続殺害事件の共通項だった…。

画家を夢見、この世にかけがえのない存在として恋人を愛していた青年、成瀬純一を不慮の事故が襲った。

京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城を彷彿させる館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇の幕はすでに切って落されていた。

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。

「頼子が死んだ」。

大東京を恐怖のどん底につき落とす連続殺人が発生。犯行は金槌によるメッタうちと絞殺が交互する。

双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。

奇術ショウの仕掛けから出てくるはずの女性が姿を消し、マンションの自室で撲殺死体となって発見される。

一本のビデオテープを観た四人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。

70年近くも昔の奇妙な三つの死。昨年の冬、完璧に封印された館で発見された、不条理きわまる六つの死。

昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。

怪しげな僧侶やインチキ新興宗教の教祖、超能力青年や手品師、さらには呪術研究家やアフリカの呪術師など、日本とケニアの魑魅魍魎が跋扈する世紀末の人間戯画。

名探偵・御手洗潔、今回の相手は樹齢二千年を数える大楠か。

同級生の宮前由希子が車に撥ねられて死んだ。彼女は俺の子を身篭っていた。

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。

それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人めはマンションの屋上から飛び降りた。

兄の変死で帰郷した医学生翔二は、事故の捜査が打ち切られ、なぜか両親までが口を閉ざすことに激しい憤りを覚えた。

失踪した息子の伝記を作り、自費出版したい―。

僕は三田村誠。中学1年。

安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子の4人は、かつてスポーツ界で活躍した実績をもとに、現在もそれぞれの分野で活動していた。

奇怪な迷路の館に集合した四人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた。

謎の人物から死の予告状を届けられた教祖が、その予告通りに地上80メートルにある密室から消えた。

物語の冒頭に置かれた〈作者からの注意〉に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち四人のリストが公開されている。

犯人の名前は、蒲生稔。猟奇殺人に駆られる男の魂の軌跡を追う恐怖の物語。

郷愁を誘う幻想的な作品集『ななつのこ』の著者との交流を通して、日常の中の謎を解き明かしていく主人公。

精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。

新日本航空の花のスチュワーデス、通称・エー子とビー子。同期入社でルームメイトという誰もが知る仲よしコンビ。

人間は本来、空が飛べる生き物だと常々主張していた幻想画家が、4階にあるアトリエから奇声を残して忽然と消え失せた。

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。

とある地方の高校に伝わる奇妙なゲーム。三年に一度、学園祭で行われるそのゲームは、学校の運命を占えると言われていた。

パーティ・コンパニオン小田香子は恐怖のあまり声も出なかった。

自分が何者なのかを調べてほしい。記憶を失った老人の依頼が推理作家鹿谷門実のもとに舞い込んだ。

美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。

誇り高い美女からの招待で信州の山荘に出かけた法月警視だが、招待客が一堂に会したその夜、美女が殺される。

45の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。

“8の字形の屋敷”ゆえに案出された、不可解極まる連続殺人。

古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。

秩父の山荘に7人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇。

完壁の「密室」と「アリバイ」のもとで発生する、学生バンド“メイプル・リーフ”殺人劇―。

早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した若き男女七名。これから舞台稽古が始まるのだ。

ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。

クイーンばりのロジックで密閉状況における推理問題に挑戦しつづける江神二郎。彼を主人公にしたこのシリーズも、本書で三作目。

目の前で新興宗教の教祖が焼け死んだ途端、俺の中に何かが飛び込んだ。

失われた過去の記憶が浮かび上がるにつれ、男はその断片的“事実”に戦慄する。

美人で独身、バイタリティあふれるしのぶセンセと子供達が2人の刑事と一緒に大阪を舞台に大活躍!明るくユーモラスでちょっと切ない物語―。

半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。

乱歩賞史上初の本格ハードボイルド。本年度江戸川乱歩賞受賞作。

早朝の教室で、高校生中町圭介は死んでいた。コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。

多くの死者の想いこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた九人の男女を待ち受けるのは無差別殺人。

新宿署の刑事・鮫島は、悪を憎み容赦しない。孤独に、誇り高く戦う彼を、犯罪者たちは「新宿鮫」と恐れる。

嵐の夜、マンションの十一階から姿を消した男が、十三分後、走る電車に飛びこんで死ぬ。

9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。

魅力的な謎、破天荒なトリック、緻密な論理、奇矯な人物、衒学趣味、毒に満ちたユーモア、意外な解決…。

「あなたが茂を殺したのよ」広告代理店局長の山倉史朗は、狂乱した冨沢路子の前で絶句した―。

暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

「週刊アロー」の記者高坂昭吾は、台風の夜、子供がマンホールに落ちて死亡する事件に遭遇し、その時知り合った高校生稲村慎司からふしぎな話を聞いた。

紀州一の大富豪柳川家。その門前を今、鋭く見つめる三対の眼があった。

脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。

富豪の若き一人娘が不審な事故で死亡して三カ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターに閉じ込められた。

「気が小さいのさ」あたしが覚えている彼の最後の言葉だ。あたしの恋人が殺された。

樫間高之との結婚を控えた森崎朋美は、式場での打合せの帰途、不慮の事故死をとげた。

名探偵ポワロのところに、ABCと名のる人物から犯罪を予告する手紙が送られてきた。

映画界に異彩を放つワンマン監督、大柳登志蔵が謎の失踪をとげた。しかも『探偵映画』という野心作の撮影中に。

星座に従い、六人の処女の肉体から必要な各部をとり、完成美をもつ「女」を合成する、という無気味な遺言状。

紀州一の大富豪柳川家。その門前を今、鋭く見つめる三対の眼があった。

「俺は愛する妻と子を殺した男なのか?」―記憶を失った彼の過去が浮かび上がるにつれ、さまざまな断片的“事実”は、ある凄絶な犯罪を差し示す。

その街に連続して起こった殺害事件。共通するのは死体と犯人の不可解な「消失!」。

黒死館の当主降矢木算哲博士の自殺後、屋敷住人を血腥い連続殺人事件が襲う。

猛吹雪のために密室と化したアール・ヌーボーの洋館・霧越邸。

あらゆる欲望を凝縮した街・新宿。この街の悪にひとり立ち向かう刑事・鮫島。

かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した―。

昭和51年、カメラ、OA機器メーカー・リカードの開発事業部長・生駒洋一郎が、43年に起きた息子慎吾の誘拐事件の手記を残して病死した。

能登半島の突端にある孤狼畔で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。

学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。

犯人がいないのに殺人があった。でも犯人はいる。

空中に向かって開くドア、人間の右腕をひきずる電車、電線の上で死んでいる燕尾服の男。

「頼子が死んだ。」十七歳になったばかりのひとり娘を殺された父親の手記の一行だ。