四谷伝馬町の御用聞き・弥七、下っ引きの「傘徳」こと傘屋の徳次郎、 亀沢町の町医者・小川宗哲、そして居酒屋「鬼熊」の亭主・熊五郎……。

東京・新宿の公園で若い男の変死体が発見された。そしてまた不可解な変死事件が…。

二階堂日美子に友人・今日子から占いの依頼が…。今日子の愛人・大月英一が何者かの脅迫電話に悩んでいるという。

八十歳に近い高齢で、死を待つだけになった老婆・横尾こう。

八十歳に近い高齢で、死を待つだけになった老婆・横尾こう。

無感動な人生を送る中年男・河合は、一念発起して真っ赤なセリカを購入した。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

“あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。

高齢者用ケア付きマンションで働く爽香は、親会社が計画する新プロジェクトの準備に参加して多忙な日々を送っていた。

「一本の木に三人の首吊り死体!」。東京・国立市で発見された奇妙な事件現場。

海に臨むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。

水上碧の通う学園の保健室に早乙女俊子が赴任してきた。

東京・丸の内、人影もまばらな高層ビル街で、老婆の絞殺死体が発見された。

東京・丸の内、人影もまばらな高層ビル街で、老婆の絞殺死体が発見された。

外国人娼婦が共同で住んでいるホテル。そこから、イタリア人の少年が誘拐されたという。

四条西洞院通りで、血を流して倒れた男を、女子大生が目撃。翌日、大原で殺人死体発見。

「家を棄てる決心はつきましたか。ついたのなら今度の日曜日、朝の十時、東京駅で待っています」。

久茲里枝の喪服の裏にひそんでいた模様と同じ紫の文字で―紫の傷。二十八年前の罪の傷。

結婚を控えた姉が突如失踪、遠く九州からの一報を受けて阿蘇へ赴いた妹美知子は、自殺者が姉であると確認するに至る。

モスクワ近郊の軍事基地に潜入したアメリカの諜報員が、ステルス機の秘密を握り脱出をはかる。

ロシアの闇経済を支配する大富豪、カザコフは石油利権を一気に握ろうとしていた。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。

美人編集者・宇野あずさから、書下し中篇を依頼された、ホラー作家・倉阪鬼一郎。

わたしトレイシーは売れっ子ミステリ作家。

“当節怪談事情”と銘打った赤川次郎氏傑作ホラー、待望の文庫化。

和子が住む世界と、沙羅が住む世界。二つの異なる世界が交錯する時、何かが起こる──。

カナダで療養を終え20年ぶりにロンドンに戻った私に忌わしい事件の記憶が甦る。

大手印刷会社の秘書課に勤めるリツ子は、異母姉の麻生が雑誌のグラビア撮影で沖縄に行ったまま帰ってこないことが気になっていた。

犯罪組織を裏で操る男レッド・ドック。幼いころ親に捨てられた彼と弟は、荒れた修道院で凄惨な少年期を送る。

関西有数の温泉地・有馬で大型旅館を経営する吉崎波満子は、幼なじみの志垣警部を招待する。

長野県中野市の小内八幡神社、その名に惹かれて立ち寄ったフリーカメラマンの小内美由紀は、全国の八幡神社を巡礼している飯島という老人に出会う。

殺された飯島が八幡神社を巡った理由はなんだったのか?事件を追う浅見光彦は老人の閉ざされた半生と癒えることのない戦争の傷痕に胸を痛める。

かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。

精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。

ある日、突然、殺人を選択する自由があなたに与えられたら、どうしますか?謎の人物から送られてきた爆弾。

十八世紀初頭。ロンドンの地図製作者スパンドレルは、返せない借金の代わりにと密使の仕事をさせられた。

スパンドレルを誘惑する美しき未亡人。英国政府の代理人、軍人―。

現世から冥界へ下っていく道を、古事記では“黄泉比良坂”と呼ぶ―。なだらかな坂を行く私に、登山姿の青年が声をかけてきた。

満月の夜に連続して起きた一家惨殺事件は全米を震撼させた。

ウィリアム・ブレイクの描く「大いなる赤き竜」に自らを重ねて残忍な犯行に及ぶ男、ダラハイド。

スペンサーの朋友ベルソン部長刑事は、失踪した新妻リーサの捜索中、何者かに撃たれて重傷を負った。

もしあなたに他人の感情や未来が見えるとしたら。

大学の男子寮で殺人事件が発生。

金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。

桐生は自分の座を脅かす若頭補佐の鬼塚の暗殺を密かに決意した。

源平の古戦場として名高い檀の浦を望む高松郊外の景勝地、屋島。

新宿駅前に“空飛ぶメリーゴーラウンド”が現れた。

新宿駅前に“空飛ぶメリーゴーラウンド”が現れた。

マイルズの留守に乗じて傭兵艦隊に潜入した、彼そっくりの偽物―クローンのマーク。

蘇生への一縷の望みを託して低温保管器に収められたマイルズの遺体が行方不明に。

徳川の治世が始まった頃。青年・平蔵は恋人のお登勢に支えられ、新しい美濃茶陶を生み出そうと修業を積んでいた。

後に数々の国宝をつくり出す名陶工・野々村仁清の下で頭角を現していく平蔵。

「…島」と意味不明の言葉を遺して、東京で初老の男女が相次いで死んだ。男は交通事故死、女は溺死。

三河湾・西浦温泉で白昼の惨劇が起きた。旅行者の女性が、突然、宿泊先の板前を殺し、直後に自殺を遂げたのだった。

「あいつを殺しに行って来ます―」木下由美子は思いつめた置手紙を残し姿を消した。後を追うように恋人の白井も出奔した。

廃線跡を、幽霊列車が走っているという。トラベルライター瓜生慎は、情報を追って、北海道に飛んだ。

“物書き”とは?“匂い”とは?“鬱屈”とは?“音楽”とは?“表現”とは?“卑近”とは?奇才・花村万月が、あなたのすべての“問”に答える!エッセイと初期の短編を集め、いろんな「万月」を楽しめる“闇鍋”のような貴重本。

ミステリ史上最大の巨人クイーンは、短篇の名手であり、優れたアンソロジストでもあった。

函館の青柳町こそかなしけれ友の恋歌矢ぐるまの花―死の間際に石川啄木の短歌を口にした男性。

深夜、人を轢いてしまったと、警察署に女性が飛び込んできた。死んだ男は泥酔して、道の真ん中で寝込んでしまったらしい。

東京・早稲田面影橋でOLの大岡滝子が刺殺された。旧知の橋本警部に相談を受けた浅見光彦は、被害者が残した写真に注目する。

真の力を見せつける準備を始めた爆弾魔ミスター・レッド。

白昼のLA。爆発物処理員が作業中に爆死した。

初詣客でにぎわう京都伏見稲荷で、晴れ着姿の若い女性が殺された。被害者は冬子の同僚刑事の妹であることが判明。

東京発新大阪行の“のぞみ47号”が、静岡‐掛川間を走行中、線路から忽然と消えてしまった!車中には国会議員も乗車していた。

怖い大人がいねかえら、脳ミソのぱさついた阿呆がのさばるんだ。生まれて来て、すみません、って思いを味わわせてやる―。

投資会社のオーナー掛井純一は、何者かに殺され、幽霊となって甦った。

二〇〇九年。あるアメリカ連邦施設から十二人の少年少女が脱走した。

幼少より祖父から剣術を叩き込まれた神子上さやか。

遺された田舎の屋敷に十年間住み続けること。それが大伯父の莫大な遺産を相続する条件だった。

爽快感200％、とってもキュートな青春小説！！ オカマと同棲して気楽な日々を過ごす「ぼく」のビデオ日記に残された映像とは……。

ホテルの一室で、著名な陶芸評論家が刺殺された。

キャサリンと浜口は、資産家の未亡人・水尾マユから夕食に招待された。

失業し失意の底にあった北沢勝平は顔見知りの赤松に誘われ、石山という男と強盗殺人に加担してしまう。

神出鬼没の怪盗コーマスからの挑戦を受け、クリスマス商戦に沸くデパートに名探偵エラリイと父クイーン警視が敷いた水も洩らさぬ警備陣。

要人暗殺未遂の廉で逮捕され、苛酷な拷問を受けたわたしは、九死に一生を得て、からくも帰国する。

北奥の都市で郷土料理の店を展開する実業家の夫に愛人がいることを知った妻は自分の財産と地位を守るため愛人の殺害を計画する。

十五世紀のキエフの地で天才的なイコン描きと称えられた、美しくも信仰篤い若者がいた。

ヴァンパイアとなったアルマンと生涯の師マリウスを結びつけたのは、互いに対する強い愛だった。

「折木さん、わたしとても気になります」文化祭に出展するクラス製作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。

「おれは侍になる！」父を殺され、江戸を放逐された中間の倅・一松は、3年間の流浪の果て、大安寺一松弾正と名を変えて江戸に舞い戻ってきた。

からくり展のポスター制作を依頼するため、国際的デザイナー矢的遙を訪ねた広告代理店スタッフ池上佐和子。

大店のお嬢さんが、お仕着せの人生を捨て、真に愛する人と共に生きようとする姿が清清しい「下駄屋おけい」。

江戸時代、なかば。仙台を出航した伊勢丸は突風に流される。

名探偵・法月綸太郎が帰ってきた!著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」など、テーマと構成にこだわりぬいた中編を収録。

自白した被疑者がなぜ無罪に!?救済されるべき被害者に法はいったい何ができるのだろうか。

本書は、モームが世界の十大小説の一つに選び、ディケンズ(一八一二‐一八七〇)自身も「自分の全著作の中で、一番気に入っている」と語っている自伝的作品である。

「走れ、もっと早く走るんだ!」謎の声に導かれ、憑かれたように走って死を迎える男。

「三か月まえに、八ヶ岳の別荘で息子を殺した犯人を見つけてほしい。

地蔵坊先生お気に入りのカクテル『さすらい人の夢』の二杯目が空く頃、物語は始まる。

「いない…ミチルちゃんがいないんです」路地から飛び出してきた女はそう言った。誘拐した犯人は身代金を要求。

一匹二千二百万円の錦鯉が誘拐された!?　身代金五百万円！　続いて、多摩川土手で炎上した車から若い男の死体が発見された。

「ひとおもいに、ひとおもいに、夏子、あの男を殺してしまいなさい」―翻訳家の笠木夏子は、少女時代の家庭教師・金子敏弘に偶然、再会してしまう。

あざやかな赤い髪、黒と銀の軍服に包まれた長身。

アトムくんこと滝沢稔とのラブシーンが描かれた“ヤオイ本”が送られてきて、うめく伊集院大介。