新横浜発12時9分の死者



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初公開日(参考)2003年05月
分類

長編小説

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新横浜発12時9分の死者 (光文社文庫)

2003年05月13日 新横浜発12時9分の死者 (光文社文庫)

遺産相続で弟妹ともめていた女が失踪した。残されたのは、「北川」と書かれた便箋と、伊豆半島と思われる走り書きの地図。熱海で彼女のハンドバッグが見つかり警察が動くが、弟妹と夫には完璧なアリバイがあった。彼女はどこで殺されたのか?死体はどこにあるのか?何重にも張りめぐらされたアリバイトリックの巨大な壁にルポライター・浦上伸介が挑む。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(1pt)

これは良くないですね

津村秀介の推理小説の魅力は、何と言っても巧妙に仕組んだアリバイを少しずつ解きほぐしていく過程の醍醐味を味わえる点でしょう。時刻表を駆使して作られた堅牢なトリックを崩していく過程は、読者にとってもパズルを解く快感につながっています。
読者もそれを期待するからリピーターが生まれるわけで、それを裏切らない展開が続くことによって根強いファンが作られていくわけです。

ただ、本作品に関してはそもそもアリバイの前提となる動線自体に問題があると思います。というか、このような行動は有り得ないでしょう。

ネタばれにならないように注意して書きます。そもそも書名で書かれている「新横浜発12時9分」に乗らなければいけない必然性がないのです。推理小説ですので、これ以上は突っ込めないのがもどかしいですが、読者を満足させる「行動」ではありません。

昭和62年当時の時刻表を見ていませんので、確かにこれしかないのかという確認ができません。アリバイを成立させる前提となる時刻表が未掲載です。もっと言えば空路のダイヤを提示していません。お昼頃と言えば、羽田空港から掲載されている空港だけでなく、隣接の空港へも行ける可能性がある時間帯です。読者はただただ作者の推論をのまされるだけでした。

本書もそうですが、津村秀介の推理小説のパターンですが、関係者との人間関係を見ていくと自ずと犯人像は絞られてきます。それゆえ、作風の醍醐味はアリバイ崩しとなり、そこに焦点があたります。なにしろトリックや堅牢なアリバイを崩さないと犯人にたどり着きません。

殺人時の加害者と被害者が殺人に至るまでどのように時間を過ごしたのかが最後まで描かれていません。動機も殺人に至る必然性は描かれていませんので不自然ですし、死体の発見に関しても遅すぎます。せめて最後の段階でもそのあたりを再現した描写がないとアプローチに不自然さが残るのではないかと危惧しました。

作者が鬼籍に入られていることもあり、そのあたりは適いませんが、なんとなくいつものパターンで小説を作れば読者は付いてくるということもあるのでしょう。なにしろ当方も20作以上読んでいるわけですから。道中のやり取りや描写が丁寧すぎるのと反対に肝心のところを省略するのは少しいただけません。
新横浜発12時9分の死者 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:新横浜発12時9分の死者 (光文社文庫)より
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