京都銀閣寺の死線 18番ホームの夜行列車
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2000年2月に光文社のカッパ・ノベルスとして書き下ろしで刊行され、同年9月に作者が逝去された後、2003年1月に光文社文庫から出版されました。 『長崎 異人館の死線』『加賀 兼六園の死線』『札幌 月寒西の死線』と続いてきた死線シリーズも本作で突然終焉を迎えました。本書も恒例のアリバイ崩しをメインに書いていますが、ネタバレになりますのでそのあたりには触れられません。至極分かりやすいアリバイですから、読者も結末を読まなくても分かるあたりは佳作を生み出した津村秀介も他のベストセラー作家同様、筆が荒れた一面が感じられます。惜しいですね。 登場人物の背景まで描く描写力は流石ですし、殺人の背景にある動機や人間関係の深さや複雑さはいつもながら読みごたえがあります。津村は純文学を志し、夕刊紙の社会部で腕を磨き、フリーのルポライターや有名な週刊誌のライターとして書き続けてきた筆力が本作にも現れています。ルポライターとして毎回登場する浦上伸介は、将棋好き、酒好き、という作者の分身のような存在です。 古都・京都の五山送り火の翌日の殺人、哲学の道、銀閣寺という有名観光地が舞台となる旅情あふれる設定です。しっかりと取材を進めてあるので違和感はなかったですが、「河原高辻」という記載は適当ではありません。河原町高辻と言いますし、某所へタクシーがUターン(Uターン禁止ですが)したという状況が書かれてある地点を目指したという設定の途端、その先が見えてくるのは土地勘のあるものの感覚です。サブタイトルと巻頭の地図の意味には触れませんが、どうだったのでしょうか。 | ||||
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