毒殺連鎖 春の旅志摩からの殺人
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津村秀介の作品は、アリバイ崩しがメイン・テーマとなっています。時刻表を駆使して堅牢なトリックを崩していく過程は、読者にとってもパズルを解く快感につながっています。本作には三重県の観光地の鳥羽・賢島というポピュラーな場所が登場しますので、関西の人にとってはとても馴染みのある場所だと思います。ネタばれにならないように注意しますが、何回かこのエリアに宿泊し、実際様々なルートを使いながら旅行をしている経験がありますと、その最後のトリックは最初から見えていました。もっともそれは一度でもそれらを利用したことのある者の感覚ですから、多くの読者は最後にうならされることになるのでしょう。この小説もそうですが、動機をはっきりと描いています。そしてそこから描きだされた殺す必然性も分からないではありません。精緻な組み立てパズルのような構成ですから、トリックやアリバイの面白さは堪能できると思います。時刻表が大好きな人には非常な関心を呼ぶでしょうし、志摩方面を旅行した人にはその描写が手に取るように実感できると思います。今回もまたルポライター浦上伸介とアシスタントの前野美保による謎解きが中心です。作者・津村秀介の分身のような浦上伸介は実によくお酒を飲みます。その飲んだくれぶりと鋭い推理の取り合わせが魅力なのでしょうか。初出は、1999年9月祥伝社から単行本として発売され、筆者が翌年鬼籍に入られた後の2002年5月に祥伝社文庫として発売されました。津村秀介の作家生活のほとんどラスト近くに書かれた作品と言えるでしょう。 | ||||
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