小樽発15時23分の死者
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夏の北海道の小樽、札幌という有名観光都市を舞台に小説は展開していきます。その意味において、夏の北海道旅行の道中に読むとより味わいが深くなるでしょうし、旅情も感じとれる作品でした。 この小説でも、津村秀介特有の北海道から東京までを移動する中で作り上げられた強固なアリバイを崩さないといけないという相当凝った展開ですので、本格派ファンにとって満足のいく作品だと思います。 推理小説の場合、何を書いてもネタばれになりそうで、慎重に書きます。 本々彼のアリバイものは大変練ったものですし、今回は凶器となったものそのものにアリバイがある、という2重のアリバイ崩しをする、というのが本書のテーマです。 そのトリックはよく出来ているのですが、感想としては、やはり小説の世界でしかおこりえないエンターテイメントであるとも思いました。あるトリックは警察では必ず見破りますし、凶器そのものをアリバイとして成立させる行動もあり得ません。普通凶器は残さずに抹殺するはずですから。あくまでアリバイ崩しの材料として使用している、という理解で読みました。現実と推理小説の本質的な違いでしょう。 彼の小説は、犯人や被害者の動機、背景、人物描写、魅力的な登場人物など、社会派推理小説としての魅力も沢山持ちえていますので、読まれているのだと思います。再読する内容かどうかは読者それぞれが決めますが、今なお再発売されている意味として、アリバイ崩しの醍醐味を知る根強いファンに支えられているのだと思いました。 | ||||
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夏の北海道の小樽、札幌という有名観光都市を舞台に小説は展開していきます。その意味において、夏の北海道旅行の道中に読むとより味わいが深くなるでしょうし、旅情も感じとれる作品でした。 この小説でも、津村秀介特有の北海道から東京までを移動する中で作り上げられた強固なアリバイを崩さないといけないという相当凝った展開ですので、本格派ファンにとって満足のいく作品だと思います。 推理小説の場合、何を書いてもネタばれになりそうで、慎重に書きます。 本々彼のアリバイものは大変練ったものですし、今回は凶器となったものそのものにアリバイがある、という2重のアリバイ崩しをする、というのが本書のテーマです。 そのトリックはよく出来ているのですが、感想としては、やはり小説の世界でしかおこりえないエンターテイメントであるとも思いました。あるトリックは警察では必ず見破りますし、凶器そのものをアリバイとして成立させる行動もあり得ません。普通凶器は残さずに抹殺するはずですから。あくまでアリバイ崩しの材料として使用している、という理解で読みました。現実と推理小説の本質的な違いでしょう。 彼の小説は、犯人や被害者の動機、背景、人物描写、魅力的な登場人物など、社会派推理小説としての魅力も沢山持ちえていますので、読まれているのだと思います。再読する内容かどうかは読者それぞれが決めますが、今なお再発売されている意味として、アリバイ崩しの醍醐味を知る根強いファンに支えられているのだと思いました。 | ||||
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