能登の密室 金沢発15時54分の死者
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密室殺人という本格派推理小説そのものの展開です。量産作家にありがちな薄い内容とは一線を画したキメの細やかさと緻密なアリバイの構築が読んでいてゾクゾクします。 1992年4月講談社ノベルス、1995年5月講談社文庫、そして2007年10月に光文社文庫として発売されました。時刻表等は初出の時のものですが、そのアリバイ・トリックは今でも十分通用する展開です。 ネタばれにならないように注意して書きます。能登半島の和倉温泉が殺人の舞台です。ホテルの密室ものというのは設定が難しいのですが、上手く構築できています。和倉温泉の描写もしっかりと描けています。過去に2回ほど訪れましたが、立派な温泉街ですので、和倉温泉旅行のお供にも有用かもしれません。 その他のトリックも何一つ書けませんが、なるほどそれは可能だと思える設定です。また被害者と加害者の人間関係やその殺人の動機も読者に分かるようにおかれていますので、違和感なく読めました。 一つだけ気になった点は、密室殺人時の加害者と被害者がどのように関わり、時間を過ごしたのかが描かれていませんので、そのような事柄が果たして可能かどうか、というのが気になりました。書かれていない以上、不自然ではない、ということなのでしょう。 最初にでてくる被害者と加害者が遭遇する場所での表情と心理描写もよく分からない点でしたが。 津村秀介の小説によく登場する浦上伸介、前野美保、谷田実憲の連係プレーも興味深いものでした。本格派推理小説として成立するアリバイ崩しを楽しめる作品だと思います。 | ||||
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