海峡の暗証 函館着4時24分の死者
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海峡の暗証 函館着4時24分の死者の総合評価:
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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はっきり言って、推理小説としては、ひどくお粗末。時刻表の辻妻合わせに腐心するあまり、それ以外の辻妻合わせが必要な箇所は全く説明なしであるため、物語としてのリアリティが全くない。 また、前半ミスリードを誘うような箇所もあるが、それもまた卑怯な感じである。帯には「トラベルミステリーの白眉」と書いてあったが、こんな作品が「白眉」なら、凡そ「トラベルミステリー」というジャンルは駄作揃いなのだろう。 本当は星1つの価値もないと思っているのだが、星0という評価はないようなので、不本意ながら星1つ。 | ||||
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推理小説ですから、ネタバレにならないように記載内容に注意してレビューします。 「函館着4時24分の死者」という副題は紛らわしいですし、正確ではありません。『海峡の暗証』というのも暗示的ですが、本編の流れとはあまり関係有りませんので、その辺も考慮してください。思わせぶりな巻頭の地図と時刻表(『北斗星』1号)もストーリーと関係はしますが、いかがなものでしょうか。好きで読んでいるのですが、それでも寛容の度合いの幅がありますので。 津村秀介の作品は、アリバイ崩しがメイン・テーマとなっています。時刻表を駆使して堅牢なトリックを崩していく過程は、読者にとってもパズルを解く意味合いを持ちますが、これのみに手法が偏っており、初めての読者は戸惑うことでしょう。 この小説は最後まで、殺人を犯す動機が読者に伝わらなかったと思います。一定の感情は理解できますが、殺人に至る過程をラストでも述べないと一方的で強引な展開に読者は戸惑ったと思います。 ミドローグはミスリードさせるための挿入ですが、フェアではありません。細かくはストーリーに関係しますので指摘できませんが、不自然な印象を残しました。ある人物が起こす行動に対してもう一人の人物の取りうる態度がありえないと思いました。 今回もまたルポライター浦上伸介とアシスタントの前野美保による謎解きが中心です。前野美保の友人との2人旅から本作品はスタートします。『北斗星』1号の車内での描写は旅情を誘いますし、到着した函館の街も少し紹介してあり、旅行ミステリーとしての風合いは感じ取れるでしょう。 作者・津村秀介の分身のような浦上伸介ですが、実によくお酒を飲みます。その飲んだくれぶりと鋭い推理の取り合わせが魅力なのでしょうか。今作品では前野美保の活躍も描かれていました。 | ||||
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