仙台の影絵 佐賀着10時16分の死者
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『仙台の影絵 佐賀着10時16分の死者』という題名は、なかなか凝って付けられています。特段、影絵が出てくるわけではありませんが、作品の背景に潜むものを印象的な言葉に置き換えたものです。寓意性ということを表しているのかもしれません。本文を最後まで読めば理解できるタイトルでもありますので。一方、副題に書かれている「佐賀着10時16分の死者」というのは、紛らわしいものでした。御殿場での放火殺人があったと荒筋にも書かれていますし、本書の内容を読めば、死者の死亡推定時刻は別だということはすぐに分かりますので、この記載はいかがでしたでしょうか。タイトルの付け方は慎重なほうが有り難いです。いつものように、浦上伸介と前野美保の名コンビが、推理を巡らせます。ワンパターンと言えば、ワンパターンなのですが、安心して読み進められるという意味で定例なのはファンとしても約束事の一つだと理解しています。読者は虚構性を理解しつつ、作者の描く世界の中で翻弄されるわけですから、破天荒であっても、一定の節度があればついていけますので、今回も満足する展開だったと思います。東京から九州へ向かう寝台特急「さくら」に込められたアリバイ崩しがメインテーマになります。いつものような時刻表のトリックなのですが、大変練られていますので、気がつかないルート設定は、津村秀介のひねりの素晴らしさを表していました。これ以上は何も書けませんが、上手く調査してあるプロットだと思いました。 | ||||
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