飛騨の陥穽(カンセイ) 高山発11時19分の死者
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飛騨の陥穽(カンセイ) 高山発11時19分の死者の総合評価:
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最近ではブックオフ等でもなかなか見つからずアマゾンにあり良かった。読みたかったひと昔前の小説が購入出来て良かった | ||||
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津村秀介の推理小説の魅力は、何と言っても巧妙に仕組んだアリバイを少しずつ解きほぐしていく過程の醍醐味を味わえる点でしょう。読者もそれを期待するからリピーターが生まれるわけで、それを裏切らない展開が続くことによって根強いファンになっていくわけです。ネタばれにならないように注意して書きます。飛騨高山で法事を終えて帰京したOLが殺されました。関係者との人間関係を見ていくと自ずと犯人像は絞られてきますが、いつものように堅牢なアリバイがありますので、それを崩さないと犯行にたどり着きません。気になった点は、殺人時の加害者と被害者がどのように関わり、時間を過ごしたのかが最後まで描かれていません。死体はあるのですが、せめて最後の段階でもそのあたりを再現した描写がないと「アプローチ」や「やりとり」に不自然さが残るのではないかと危惧します。作者が鬼籍に入られていることもあり、そのあたりは適いませんが、なんとなく安直に済ませているのではと思いました。道中のやり取りや描写が丁寧なのと反対に肝心のところを省略するのは少しいただけませんから。なお、ラストのアリバイ崩しですが、あのあたりを旅行している人には比較的気がつきやすい方法ではないでしょうか。土地勘のあるなしで、本書の読み方はかなり変わると思いました。今回もまたルポライター浦上伸介とアシスタントの前野美保、「毎朝日報」横浜支局の谷田実憲による謎解きが中心です。作者・津村秀介の分身のような浦上伸介は実によくお酒を飲みます。その飲んだくれぶりと鋭い推理の取り合わせが魅力なのでしょう。 | ||||
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