最上峡殺人事件
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津村秀介は、犯行が不可能にみえる設定を作り出し、それを様々な角度からアプローチして、アリバイを崩していく過程を大切にした作家です。それゆえ根強いファンがいるわけですし、2000年に鬼籍に入られてからも、次から次へとその作品が再発売されていることからも頷けます。 本書の初出は1990年10月に天山ノベルスとして出版され、1994年3月に講談社文庫から出ており、2008年8月にジョイ・ノベルスとして再発売される、という具合に今なお人気がある作家の作品にあたります。 あらすじのように、最上川付近と上高地という非常に離れた地域の犯罪を結ぶもので、そこが本書の大切なところになります。そのあたりはネタばれになりますので一切書けません。推理小説は読む前に何らかの情報が提供されると興ざめすることがありますので。 津村秀介が亡くなってからファンになりましたので、後追いでその著作を少しずつ読み進めていますが飽きませんし、今回もまたワクワクする展開が待ち受けていました。その期待を裏切らないストーリー展開が嬉しいです。 雑誌記者であり、名探偵でもある浦上伸介の活躍ぶりは作者の狙い通りです。前野美保が名アシスタントとなるきっかけになったお話ですから、津村秀介ファンにとって興味深いエピソードが待ち受けていましたし、それを堪能させてもらいました。 殺人の動機の背景も上手く描けています。加害者と被害者の関係も社会派推理小説とも言える綿密な描写でした。以前ルポライターをしていた津村秀介の得意分野であることを今回も感じました。リアリティが小説に付加されていますから飽きません。 | ||||
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