西の 長崎の殺人
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1989年10月に祥伝社のノン・ノベルとして発売され、1993年7月同じく祥伝社の文庫であるノン・ポシェットから発売された津村秀介の長編本格推理小説です。ドイツ文学者の浦野春樹氏による「推理小説の妙味が満喫できる傑作」という解説にこの作品と津村秀介の魅力が書かれていました。それについては同感なのですが、一切解説にも触れることは出来ません。推理小説のレビューというのは、記載内容が非常に制限されていますので、読んだ後のお楽しみ、といった感じで受け取ってください。今回もまたルポライター・浦上伸介のアリバイ崩しがメインになりますが、長崎で起こったと思われる殺人そのものにも工夫が施されており、複雑な形式を取っていますので最後まで飽きずに読める小説です。浦上伸介の大学の先輩である毎朝日報横浜支局の谷田実憲との協力体制も、いつもながら見事な連携プレイが繰り広げられます。神奈川県警の淡路警部もいつもと同様のタイミングで登場し、そこで上手く絡んでいくというテンポ運びによって読者をぐいぐいと作品の中へと引っ張っていきます。長崎が舞台ですし、街の情景やホテルの立地など旅情を誘う設定です。トラベル・ミステリーですが、登場人物の背景も深く描けていますので、底の浅さは感じられません。読みやすくて難しい展開ではありませんので、読後感も満足のいくものだと思います。 | ||||
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