山陰殺人事件
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津村秀介ファンには、お馴染みのフリーのルポライター・浦上伸介と大学の先輩にあたる将棋仲間の毎朝日報横浜支局の谷田実憲、そして神奈川県警の淡路警部の3人が初めて登場するのが本作品『山陰殺人事件』です。本作以降このスタイルを踏襲し、見事な連係プレーで事件を解決していくわけですが、その意味においてエポックメイキング的な作品にあたります。 『山陰殺人事件』は、1984年1月に広済堂ブルーブックスとして発売され、以降1986年6月に広済堂文庫(ミステリー&ハードノベルス) として、1991年12月に青樹社BIG BOOKSとして、1993年11月に青樹社文庫として、2003年10月にこのワンツーポケットノベルスとして発売されたという履歴を重ねている推理小説です。津村秀介が2000年9月に鬼籍に入られた後も、それだけ息長く売れているという証明のようなものです。 横浜で連続暴行殺人事件がおこり、その犯人と思しき人物を追いながら、次なる展開に移り、タイトルのように山陰での「殺人事件」に結び付くというストーリーです。 本来、津村秀介のスタイルというのは、最後に堅牢ともいえるアリバイを少しずつ崩していく過程に魅力があるのですが、本作はそこへ行きつくまでの複雑な人間関係に焦点を当てています。殺人の動機の描き方は必ずしも納得できるものではありませんし、登場人物の性格描写も設定とは違う場面もあり、読者は結構そのあたりに振り回されます。 彼の長編の第5作にあたるわけで慣れていないのも理由になるのでしょう。ラストのアリバイ崩しにはあまり醍醐味が感じられません。ストーリーの展開の妙を楽しむ作品と言えるでしょう。 | ||||
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