(短編集)
田舎の事件
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地元の田舎にある、ちょっと風変りな蕎麦屋にちょくちょく出かけます。酒のつまみの焼味噌のほかにはざるそばしかメニューにありません。天ぷらもなければ大盛りなんてのもありません。杉材の匂いも爽やかな、やたらに天井が高く、広々した店内。大きなテーブルの前にぽつりと腰掛け、店を囲む巨大なガラス窓から近所の畑や遠い山並みを眺めながら、ぬるい茶をすすって蕎麦が運ばれるのを待ちます。店主のこだわり・信念を妥協することなく具現化しましたというような蕎麦屋なんですが、ここに来るたびに本書中のある作品が思い出されてならないので、数年前に友人の蔵書を借りて拝読した本作を自分用にと購入しました。 こだわりが度を越えて狂気へと昇華していく間抜けな過程が独特のユーモアをこめて描かれており、楽しい読み物でした。 蛇足ですが、ここの蕎麦にはちゃんとそばつゆが付きます。(本作品をお読みいただければ、意味がお分かりになると思います。) | ||||
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内容は面白かった。商品としてもキズなく満足でした。倉阪鬼一郎は知らなかったが、あとがきなどで見ると俳人でもあり、作品の中で西東三鬼にふれている箇所あり。私も陰ながらのファンなので感だけの衝動買いだったがとてもよかった。 | ||||
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タイトルと表紙のイラストから、ちょっぴりほのぼのした、 ちょっとした事件の話を想像していたのだけれど、全然違いました。 「田舎の事件」ではなく、 都会慣れしていない「田舎者の事件」といった方がしっくりきます。 描かれている田舎の特徴は、間違ってはいないし、 自分の見分が狭いことを知らず、うぬぼれていたり、 世間から浮いているのが分からなかったり、イタイ人は確かにいます。 それを皮肉りたいのは、よーーくわかるけれども、 それにしてもバカにしすぎじゃない? 田舎者は、バカか見栄っ張りかキチガイ? 田舎の特徴はつかんでいるだけに、それをうまく使えてないのが残念。 ストーリーも滅茶苦茶。 こじつけ、不自然、無理矢理感が興ざめ。 途中で、この作者のクセがわかると、 各話を少し読めば、結末が想像できちゃう。 ちなみに、帯の有名作家による推薦文は 「笑殺必至で電車で読むのは危険、後でどこで笑ったか他の人と話すと楽しい」といった内容。 好みもあるだろうけど、私は全く・・・ 確かに、「どこで笑った?」と聞いてみたくはなりましたが。 | ||||
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1999年に出た単行本の文庫化。 短編ミステリ13篇が収められている。いずれも10〜20頁程度のごく短いものばかりだ。 タイトルのとおり、いかにもといった田舎が舞台となっている。山村、農村、田舎町。そして、起こる事件も実に田舎っぽい。間が抜けていたり、緊密な地域社会に根ざしていたり、因習にのっとってたり。ユーモアが効いていて、ついニヤリとさせられてしまう。 ミステリであり、著者の他の作品に見られるようなグロテスクな描写は出てこない。安心して読める一冊だ。 | ||||
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何とも言えないおかしさがまず来て、どんどん読んで、そして読み終わったあとに、じわじわと怖さが浸みてきます。倉阪氏の著作は「学校の事件」に次ぐ二作めとして読みましたが、好きですね、こういうの。 狂気とも偏執とも言えるでしょうが、要するに、常軌を逸脱しとるんですわ。その仕方がハンパやないんですわ。どうなるかは、読んでいくともう目にみえてるんです。でも、それを確かめるのに、読まずにいられない、完全に作者の手中に墜ちる楽しみ・・・・。怖いですよう。 | ||||
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