「まるで不作の生大根をかじっているようだ」さんざんにもてあそばれた挙句、罵られ捨てられたお松は、偶然出会ったその男、煙管職人の勘蔵を絞殺してしまった。

鳥取砂丘に出現した神秘の湖で、アマチュアカメラマン・三谷は、女性の絞殺死体を発見した。

桐村彬は、南極で物資輸送に携わるパイロットだ。チリ有数の富豪である日系実業家シラセが南極基地で負傷。

坂の町、麻布。大黒坂を上って、一本松のところで出合う坂に暗闇坂がある。

八人を惨殺した残酷非道な殺人鬼が、判決を聞き、恐怖のあまり言葉を失った。

歴史小説の巨人・飯嶋和一の文庫最新刊！ 江戸寛永年間、栄華を誇った海外貿易都市・長崎に二人の大馬鹿者が生まれた。

大戦末期、日本全土を空襲し続けるB29を撃墜すべく極秘に開発された日本陸軍の最新秘密兵器・怪力光線砲。

嘘をつかずにはいられない、その上その嘘が天才的にうまい。

有罪、それとも無罪?被告人の運命は、あなたたち六人に委ねられた。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

“レベル7まで行ったら戻れない”。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

映画館、試写室、ロケ先&セットの撮影現場etc.で発生する、奇怪な事件の数々。

大学在学中、雑誌『宝石』の懸賞に「X橋付近」を投じ一位入選、江戸川乱歩の絶賛を受けデビューする。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

待望久しい直木賞受賞第一長編がついに刊行される。物語は1986年アフガニスタン東部のパンジシール渓谷にはじまる。

終身刑の宣告を受けた鷲尾進は、韮釜刑務所に収監されていた。

頭部に銃創を受けて記憶を失った鷲尾進は脱獄に成功した!短機関銃で武装した保安部員たちを急襲し、仲間数人と逃れ出たのだ。

ファウルズ。とある町の名前でこの町の名前。

退役生活に別れを告げ、“不正規隊”を連れエル・ファシルの独立革命政府と合流したヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論む。

今日から僕らが「人間機雷」!? カッコ悪いのはいやだ。意味のない死なんて、馬鹿げてる。

人はなぜ人を殺すのか――河内音頭のスタンダードナンバーで実際に起きた大量殺人事件＜河内十人斬り＞をモチーフに、永遠のテーマに迫る渾身の長編小説。

「十六歳だった。あのひとに出会うまで十六年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている―」。

「丹那殺人事件」犯人あて懸賞版を初復刻。単行本未収録「呪の仮面」他、随筆を集成。

海峡を目の前に見る街に代々続く旧家・桜井家の一人娘梅代は、出戻ってきた娘の美佐子と、幼稚園児の孫娘の三人で暮らしている。

テレビ局に勤める早川俊平はある日公園で耳の不自由な女性と出会う。取材で人の声を集める俊平と、音のない世界で暮らす彼女。

密室で殺された画家が遺した奇怪な遺言状。その内容通りに起こった若い女性の連続殺人…。

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。

冷たい雨の夜だった、池内峻介は傷ついた女を拾った。彼女は江田美也子。

厳寒の北海道・百人浜。

三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。

犯人当て、安楽椅子探偵、日常の謎、バカミス…ミステリでお馴染みの七つの「お題」を解くのはマッドサイエンティストに記憶障害の探偵、超天才殺人者!一筋縄ではいかない狂った事件、犯人、探偵を巧緻な論理で寄せ木細工のように組み上げた、叙述トリックの名手としても知ら

西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。

ルーマニアの山奥で、土に埋もれた中世の城が発見された。

日常生活で最も恐ろしい失敗は何か?それはプライバシーが満載のケータイを失くし、危険人物に拾われること…。

人類が誕生する遙か以前、遠い宇宙の彼方にあった惑星オルヘゴ。どこか地球に似たこの星には、相容れない三つの国家が存在した。

「試者の灰」をもって王を葬り、闇のものたちを率いて世界をも壊そうとする剣士アドニス。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

犯罪が始まってから、おれは忙しい。ここはVRNWS、電子的な死後の世界。

昭和20年…アメリカ兵を刺し殺した凶器は忽然と消失した。昭和43年…ナイフは2300キロの時空を飛んで少女の胸を貫く。

海と森、東北の美しい自然に抱かれる、五能線。

歴史に不滅の名を刻みつつも、いまだヴェールに厚く覆われたままの、東洲斎写楽。

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

インディアンに育てられた少女、ジェニファ。クールな賞金稼ぎ、トム・B・ストーン。

両親を事故で亡くした中学1年生の如月タクマは、母方の実家に引き取られるが、そこでは魔術崇拝者の祖父が密室の蔵で怪死していた。

父親とアラスカに来ていた小田切俊一は、ロッジで飼われている小熊のアダムと遊ぶのが好きだった。

インチキ催眠術師の前に現れた不気味な女性。

拉致監禁された岬美由紀を発見した蒲生誠と嵯峨敏也。

タダでカネを倍にしてくれる人がいる!という怪しげなうわさ話に大規模な詐欺の臭いをかぎつけた刑事・舛城は、マジシャンを志す一人の少女・里見沙希との出会いをきっかけに「マジック」というミステリアスな世界に踏み込んでいく。

孤独な画家の「僕」は、モデルの美しい少女と、心を通わせていく。ある日、画商の提案で、少女のヌードを描くことになる。

富士山麓の樹海の奥深く、大型ヨットが浮かび、亡霊がさまよっている―その「都市伝説」を確かめようと訪れた五人の男子学生と二人の女子高生を包み込む極彩色の胞子の霧。

ある日の午後。にぎやかな街のなかに突然裸の男と女が現れた。

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。

八丁標の外に出てはいけない―悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。

変態する変態助教授・増田米尊のストーキングフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。

結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。

売れっ子ライター・虻原がマンションから転落死した。そのマンションには、虻原もかつて所属していた劇団の主宰者が住んでいた。

通称“座敷牢”。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。

十津川警部宛てに、ある作家から一冊の本が送られてくる。一年前に女優である妻を殺したのは、夫のカメラマンだと告発するもの。

アマチュア画家小松美保子が描いた「赤い雲」の絵を買おうとした老人が殺され、その絵も盗まれた。

何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。

僕は曾根崎薫、14歳。歴史はオタクの域に達してるけど、英語は苦手。

封じこめていた悲しい記憶 名探偵が解きほぐす! 解決編にエピソードをプラスした完全版 桜もちに釣られて名探偵夢水清志郎は亜衣たち三姉妹と、山深い笙野之里にやってきた。

天才ピアニストの呼び声が高かった風谷理砂は新たにユニットに加わった火之倉紅子との確執の末、心身に深傷を負い、ジャズ界から姿を消した。

三姉妹の乗った車が大爆発!衝撃のため、時空を遡ってしまったナチスドイツで美しい女子大生・ソフィアと知り合うが、彼女には人には言えない重大な秘密があった…。

両儀式とその友人・黒桐幹也の前に再来する殺人鬼。忌まわしい邂逅が、式を苛む“殺人衝動”を加速させていく。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

九州の入海をながめる丘陵の、最も峻嶮な峠「骨餓身」。

武士の身分を捨て、心に疵を抱えたまま江戸に出た喜三次。照降町自身番書役になって四年半が経った。

あの「坂本龍馬」と、宿敵である新選組の「土方歳三」がコンビを組み、 幕末維新のオールキャストが周りを固める、スリルと感動のエンタテインメント長編小説である。

密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。

周囲の者が次々と殺人や事故に巻き込まれる死神体質の魚マニア・美樹と、それらを処理する探偵体質の弟・真樹。

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。

陰気で、友人も恋人もいない史代は、周囲からダメ教師のレッテルを貼られ敬遠されている。

高校入学を機に、一人暮らしを始めた夕士。

さくら児童公園に住み着いた、元中学教師の高木(女生徒と淫行し免職)、元図書館司書の鳥越(ストーカー行為で馘)、元考古学者の藤守(捏造がばれ追放)。

身代金の要求額は、10億円―。大手都市銀行の行員3名がさらわれた。

イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。

魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。

「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。

天明六年。

京都大原街道沿いの弁財天で、美女が死体で発見された!大学の講師を勤めるインテリ女性だった彼女には、高級コールガールという裏の顔が。

消えた肖像画、失踪した令嬢、運び出された巨大な彫像―。

警視庁捜査一課刑事・山科正人は殺人事件の捜査本部に参加しているが、仲間にもペアを組んだ新宿署の牛尾刑事にも「話したくない秘密」があった。

この雑誌の歴史は即ち日本探偵小説の歴史である―江戸川乱歩がこう言い切ったのは、一九二〇年創刊の「新青年」だ。

新春早々、水城聡四郎は、新井白石から大奥年寄絵島の起こした騒動について調べよと命ぜられた。

伊三次の上司である定廻り同心の不破友之進の嫡男、龍之介もついに元服の年となった。

梅香漂い、江戸が小正月を迎える頃、佐々木磐音はおこんとともに麻布広尾村に出向いていた。

人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。

人望が厚く、品行方正な老警部・河居が、電車内で女子高生を見た途端、心臓発作を起こして入院した。

赤い夢への切符――1枚目 "箸井地図×はやみねかおる"のドリームタッグが、そっと"あなた"にプレゼントする――。

昭和五十八年、雛見沢村。“トラップマスター”北条沙都子を虐待から救うため、奔走する前原圭一。