ラザロ・ラザロ
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なんでこんなに素晴らしい作者の作品が埋もれてるのか...。 これちゃんとした監督と役者揃えたら絶対おもしろい映像作品になると思う。 TVでも映画でも...そして一気に図子先生の名前を売って欲しい! | ||||
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ページ数に負けず、読み応えがありました。 普遍的な不老不死願望への問いかけ、そして新薬開発に伴う、製薬会社の内情、サラリーマンの権力闘争、 そしてアメリカ人ビジネスマンの描写に、かなりのリアリティーがあり、 それがより一層、物語への興趣を深めさせてくれていると思います。 主人公の美形振りを強調する描写を、もう少し抑え目にしてくれれば、 図子先生には、またこういう男性が活躍する小説を、描いて欲しいです。 倉石の研究と失踪の謎もさることながら、全編を通じて、 歪んでいるのに、(だからこそ?)何とも切ない、しかもけして若くもない男女、 斑猫と蓉子の不思議な愛が印象的。 毒を持つ虫「斑猫」というミステリアスな名前を持ち、本人自身も相当に謎めいている男性の斑猫、 そして内部には相当鬱屈した満たされぬものを、 その長い人生の中で蓄積してきたと思われる蓉子という女性の、歪んでいて、 それでいて一途な感じの、何ともいえない不思議な愛。 そして、非合法の調査を会社から任された、廣田の切れ者振りと美形振りも注目です。 ただ、本編の影の主人公とも言える、斑猫、そしてエンジェルという、強烈な存在感のある人物二人を前に、 主人公廣田がやや霞んでしまいがちな印象が、無きにしもあらず。 アラン・フェアフィールドも、強烈だしな。 しかし、はっきり言って、主人公とつかさとの恋愛は、いらなかったような気がします。 かえって下手に、余計な恋愛話を挿入された事で、興ざめさせられてしまったというか、 げんなりしてしまったというか。 何か、つかさって、あまりその人物造形に魅力を感じる事ができない女の子でした。 キャラクターが、ベタベタというか、薄っぺらいというか。 どうも、あまりこれまでの図子作品には、まずこういうタイプの子って、出てこないよね?という、 違和感もありましたし。そのせいか、作者自身も、どこか描写がぎこちないというか、 描きなれていないようなものを感じました。 屈折した所のある主人公だから、あえてこういうベタな女の子を配したんでしょうか? それにしても、あれはないよねとか、やっばり、この子との恋愛自体、 いらなかったんじゃ・・・。という気持ちも捨て切れません。 むしろ、私は特に耽美小説好きという訳でもないのに、 よっぽど廣田とアラン・フェアフィールドとの関係に、 何かそそられるものを感じてしまったのは、なぜでしょう? | ||||
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なにより本書を抜群の読み物にしているのは、作者の確かなディテールの描写だ。巧緻ともいえる精巧で ブレのない細やかな配慮が隅々までなされており、それによって強調されるリアリティが読む者を圧倒す る。そして、さらに魅力的なのが多彩な登場人物たち。ため息の出るような美形と描写される主人公の廣 田をはじめ、彼の相棒を務める大食漢でワイルドな後輩宮城、口が悪くガサツだが、どこか憎めない廣田 の上司である岩崎、そしてもう一人の主人公ともいうべき謎の人物『斑猫(はんみょう)』。様々な人物 があらわれ、物語を盛り上げていく。人物の出し入れもうまく、それが興をつないでグイグイ読ませる。 倉石という人物を追う過程はまるでハードボイルドの失踪人探しだし、なんとも巧みなミス・リードがあ ったりしてミステリとしてもよく練られた逸品となっているのもうれしい。 | ||||
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現実では、概要の読み取りが完了したヒトゲノム計画。 そのゲノム解析のデータ入手をめぐって製薬会社が激しく争う。 そんな中、ガンの特殊な治療方を開発していた失踪中の学者が製薬会社に50億円の取引を持ち掛けた。 その取引の裏の意味とは・・・? その取引とデータに関わる人間の行動や心情が描かれる。 難しいテーマのわりに、読みやすく、すぐに引き込まれてしまいました。 徹夜して読む価値はあったと思います。 | ||||
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