晩夏
- 恋愛ミステリ (78)
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1991年に集英社から出た単行本の文庫化。 長編ミステリである。 日本酒の酒蔵を舞台に、社長夫妻、それぞれの愛人たち、息子、姪、社員たちが複雑に絡み合ったストーリーとなっている。いずれも一癖ありそうな人物ばかりで、誰もが怪しく見える。そのあたり、なかなかよくできていた。 結末は可もなく不可もなくという印象だ。悪くはないけど、何だか拍子抜け。 | ||||
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20年前の単行本が今になって文庫化?! ということで気になって読んでみました。ライトノベルを卒業した大人向けというコンセプトだそうです。全体的に統一された雰囲気の漂う作品なので、読んでいて古いという感じはしませんでした。昔ながらの造り酒屋の感じを描こうと思ったら、今書いてもこんなふうになるかも。ストーリーは、いろいろ疑問が提示され、最後にすべてがわかります。それほど驚くことはないのだけれど、きれいにまとまっているなという印象で、そういうことかーとスッキリ読み終えることができました。ただ、この小説のよさは、そういうストーリーのまとまりよりも、想子の恋心とか、いとこ同士のちょっと許されないんじゃないかというすれすれの恋愛の機微のようなものが伝わってくるところでしょう。そちらのほうがどうなるのかとドキドキします。全体としては、いろいろな登場人物の視点で書かれているのですが、そのために読んでいて気持ちが分散してしまって、ちょっと残念だったかなと思いました。読んでいて切実に伝わってくるのは想子の思いで、ほかの人の思いはどうしても中途半端にしか伝わってこないので、最初から最後まで想子の視点で書いてくれれば、感情移入もしやすかったし、中だるみも解消し、小説の深みも出て、もっと読みごたえがあったかなと思いました。とはいえ、またこの作家のこういう作品を読みたいと思わせてくれたので、ちょっと甘めに★4です。 | ||||
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