消息を絶った高校の同級生・藤代瑛子を探す三尾健治は、銀座のバーのマダムを訪ねるが、マダムは何者かに殺されていた。

殺人容疑者の身柄を預った新聞社の支局長が、警察も気づかぬ事件の真相を暴く「ガラスの罠」、新聞への奇妙な投書が投げた波紋の意外な結末「満ち足りた生活」など、地方支局を舞台に展開、推理する、異色の連作ミステリー9編。

旗本木村軍之助の屋敷でばくちに負けた大工の棟梁が、美しい娘を借金のかたに奪われた娘の連れ戻しをたのまれた顎十郎こと仙波阿古十郎は、客を装って旗本屋敷に乗りこむ。

工藤康男は愛情薄い育ちだった。生まれて、すぐ祖母に預けられ、父親もわからず、母・紀美子は行方不明。

濃やかな夫婦の愛情が流れていると思われていた2人の間に奔った、鋭い亀裂。

ある日、浅見隆司の平凡な人生は唐突に終わりを告げた。

砂丘でめぐり会い、めくるめく一夜をともにした気高い美女は、翌朝姿を消してしまった。そして枕元には香水のびんが……。

3百万の会員をもつ礼法の本俵流家元が亡くなり、あとを令嬢が継ぐことになった。

コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。

コインロッカーを胎内としてこの世に生を受けたキクとハシ。巨大な鰐を飼う美少女アネモネ。

厳寒のオホーツク海で、映画づくりに精魂をかたむけるグループを襲った無惨な死。

ジャーナリスト・風間隆平の変死に疑惑を抱いた星野昇子と柚木哲也は隆平が生前追っていたテーマを手がかりに親友の怪死の謎を解くため調査に当たる。

20のまったくちがった顔を持ち、変装の名人で、「二十面相」と呼ばれるふしぎな盗賊が、国立博物館の美術品を盗むと予告してきた。

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。

歴史ミステリーの俊英が放つ新シリーズ・織田信長推理帳。

バラバラ死体が発見されたのは、信州の小京都、飯田市郊外の松川ダム。

男には奇妙な趣味があった。

有名な青色ダイヤの持ち主の男爵が殺された。

謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。後世の美術史家はこの謎に没頭する。

反社会性と共に、すさまじい毒をもつのが本来のブラック・ユーモア。

東京麻布の一等地に住む遊び人・高松圭介はある日、友人の編集者から老作家・辺見俊悟のボディガードを頼まれる。

猿丸大夫、百人一首にも登場するこの伝説の歌人の正体は？“いろは歌”にかくされた千年の秘密とは……。

名門女子高の校内でチンピラの他殺死体が発見された。

「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上、何もいらないの。

宝石会社の社長龍門寺は、中国大陸からの引揚者である。

アベックが集まるので有名な沼のほとりで、若い男女の死体が発見された。

東京に住む奈緒子のもとに、連絡が入った。夫の商社員・明月達夫が、赴任先のサンディエゴで殺されたという。

東京に向かう新幹線の車中で、弁護士が怪死、アタッシェケースが消失した。

大正歌壇の寵児・苑田岳葉は2度の心中未遂事件で2人の女を死なせ、その情死行を歌に遺して自害する。

時代小説の醍醐味がここに凝集！ 殺しの報酬300両。

名門女子学園に赴任した若い女教師はいきなり夜の池で美少女を救うことになる。

巨大自動車会社が、すべてを支配する東海の地方都市。

重要文化財の京都二条城大門と広島の宮島大鳥居に、男女の名前が落書きされた。そしてこの二人が怪死。

築六十年近くなる「樹影荘」にいつとなく奇妙なことが起こるようになった。

父の自殺はウソで、実は殺されたのだと告げる手紙が、沢木を奇怪な事件に引き入れた。

五歳になる一人息子が工事現場の土砂で生き埋めにされていた！　いったい誰がこんな…。

現代史の結節点の陰に秘められた謎。

マリン・ブルーに輝くハワイを舞台にハイスクール・ギャルたちをつぎつぎに襲う殺人鬼の手―謎のカギは、海賊FM放送局・ハワイ99の人気ディスクジョッキー、タミーに送られるリクエスト曲。

中華料理店で客を人質にとったライフル魔は、人質解放の条件に警官をひとりよこせと命令、大貫警部は得たりとコンビの井上刑事にその役を押しつける。

名探偵・伊集院大介登場！長唄の家元の邸内で女弟子が殺された。死体の左手には三味線の撥。

第二の犠牲者となった番頭の横田が握りしめていたのは、譜本『綱館』の切れ端であった。

親友のS君が、とびきりの美女を射止めた。余りのねたましさに私は、これはよくないことの前兆ではないか、とすら考えた。

「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」に続き青春の苦みと哀しみを描いた野間文芸新人賞受賞の村上文学の名作長篇。

赤い国(ソビエト)の最新鋭原潜“赤い鯱”を拿捕せよ。報酬は5千億円…。

連続予告殺人事件発生。犯人グループの手口は大胆かつ残虐をきわめた。

戦後の日本を牛耳ってきた男・槐島佐吉が自らの死で贖わざるを得なかった赤い国との密約とは?戦慄すべき密約の正体を知る男の救出を時宗首相から頼まれた仙石らは択捉へ…。