魂の岸辺



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初公開日(参考)1986年06月
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長編小説

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魂の岸辺 (集英社文庫)

2009年04月17日 魂の岸辺 (集英社文庫)

東京は下町、向島の料亭に生まれた川田周一。十四歳。母はすでになく、父も別居していた。義兄が家を出て、二人の異母姉と周一だけになった。刑事や物騒な連中が来るようになり、店を嵐の気配が包む。そんな中、周一は煙草や酒を覚え、喧嘩を女を知っていく。しっかり眼を開けていろ、との板前・久我の言葉を胸に、男という向こう岸へ、泳ぎ渡りはじめた少年の成長を描いたハードボイルド青春小説。 (「BOOK」データベースより)




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魂の岸辺の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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No.3:
(5pt)

すげぇ面白い。できれば3部作ぐらいにしてほしかった!

もし3部作になっていたら、
きっとさらに面白くなったと思います。
主人公・川田周一の成長の物語ですから、
それをもっともっと丹念に描くことができたはずです。

物語自体はわりと平凡な内容なんですけど、
主人公の川田周一が物凄く魅力的です。
以下に、周一と今作品の敵との会話を少し。



「女将さんに会いたいんだが」
弁護士の方が言った。周一は、黙ってバットを振り続けた。
「聞えないのかね。女将だ」
「営業中じゃねえよ。大晦日だぜ」
「用事があって来てるんだ。あまり手間はとらせるな」
「取り次いで欲しかったら、さきに名前を言えよな。
いい歳をして、礼儀ってやつも知らねえのかよ」
「おい、君」
「佐藤だ。佐藤興業の佐藤」
大きな声だった。周一は佐藤の方に眼をむけて、にやりと笑った。
「おっさん、耳が遠いのかよ」
「なに?」
「老いぼれて耳が遠くなったんじゃねえかと思ってさ。
耳が遠いと、声がでかくなるって話を聞いたことがある」
「おまえ、この家の人間か?」
「おまえと呼ばれる筋合いはねえな、おっさん」
「おっさんと呼ばれる筋合いもない」
「名乗らねえからさ。名前がわからなきゃ、見た感じで呼ぶしかねえだろう。
だから、おっさんさ。成金趣味のおっさん」



・・・川田周一は、まだ14歳なんですけどw
しかっりとハードボイルドしています。
14歳にしては、喧嘩も強いですし、
まわりの人間たちが将来性大と認めているだけあります。
周一の10年後、20年後の姿をぜひとも見たいですよ。
周一が師と仰ぐことになる久我との約束もあることですし、
続きを絶対に読みたい作品でした。
オススメです。
魂の岸辺 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魂の岸辺 (講談社文庫)より
4061844555
No.2:
(4pt)

北方版青春ハードボイルド

向島の料亭の息子周一十四歳。母はすでになく、父は別居。料亭は一緒に暮らす異父姉が女将として切り盛り。父からの紹介で久我という板前が料亭に。同時期に料亭には、刑事や怪しい連中がやって来るようになる。料亭周辺には不穏な空気が。少年周一が久我、姉、友人、仲居を通して男になってゆく、北方作品には珍しい青春版ハードボイルド?最後は東映任侠映画を髣髴とさせるクライマックスへ。面白かったけれど、こんな十四歳、実際にはいないだろう!?
魂の岸辺 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魂の岸辺 (講談社文庫)より
4061844555
No.1:
(5pt)

社会の荒波を漂流する少年の魂はどこにたどり着くのか

14歳の少年周一の魂の漂流の航路の果てに青春のきらめきを見た、少年が男になること、男が男であると言うこと、人間の心の有り様を描いたらまさに当代随一の北方節が趣きを持って放つ少年の青春群像
魂の岸辺 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:魂の岸辺 (講談社文庫)より
4061844555



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