(短編集)
棒の哀しみ
- 連作短編集 (229)
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二部構成の物語で、 第一部では他人の目から見た田中組長(この頃はまだ組長じゃないけど)の 容姿や行動などを綴っている内容。 三人称と言えば良いの? それが第二部になると、田中組長の視点で物語が進んでゆく内容になっている。 物語は、田中組長がのし上がってゆく過程を描いていて、 最後も(さぁ、俺たちの戦いはこれからだ!)みたいな、良い所で終了しています。 田中組長の性格・行動も、善人とは思えんけど、 悪人でもない感じで(まぁ、シャブは扱ってるけど)、掴みどころがないというか、 よくわからん人です(そして、作中で組長自身も悩んだりしている。 ぶっ殺したいほど嫌いだった育ての親である組長の瀕死の姿を病室で見て泣き崩れたりとか)。 田中組長の人格が魅力的で、それを取り巻く若い連中も個性的で面白く、 その彼らが立ち上げた新しい組が成り上がってゆく過程が面白いのでオススメです。 | ||||
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哀しい、虚しい、寂しい、年配ヤクザの日常と心情を、乾いた文章で描く。日本流の哀しきハードボイルドの傑作。奥田瑛二が本作に惚れ込んで映画化したのも分かります。金のある奴を女を使って引っ張り込むやり方など、ディティールの記述も素晴らしいです。 | ||||
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この男はなんのために生きているのか。 役に立つ人間はまわりにいるが、好きでそばに居させている人は一人もいない。 唯一、好きになりかけた女性は自らの手で潰してしまう。 なにかを集めたいとか手に入れたいとか、何をしていると楽しいという趣味のようなものもなく、 着飾りもせず、美味しいものに舌鼓も打たず、高級外車や贅沢な暮らしに憧れもせず。 組長となり、のし上がっていっても、楽しそうには感じられない。 それなら、なんのために生まれてきたのか。 さほど面白い小説ではなかったけれど、そういったことを非常に考えさせられました。 | ||||
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第一部で主人公田中の行動を三人称で捉えている。続く第二部で田中の一人称という構成。 跡目を継ぐことがかなわず新たに組を立ち上げ、成功するが、組長という立場に違和感を覚えている。 そんな男の屈折した人格と心情が、短編連作という体裁によって、くっきりと浮かび上がってくるような作りになっている。 男の心の襞に分け入るような書き方がされており、人間存在の業みたいなものを目の当たりにした気さえした。 読み応えのある一冊だが「エンタメ」とは言い難い。 時間つぶしにパッと読んでスッキリするというには内容が重すぎる。 | ||||
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第一部で主人公田中の行動を三人称で捉えている。続く第二部で田中の一人称という構成。 跡目を継ぐことがかなわず新たに組を立ち上げ、成功するが、組長という立場に違和感を覚えている。 そんな男の屈折した人格と心情が、短編連作という体裁によって、くっきりと浮かび上がってくるような作りになっている。 男の心の襞に分け入るような書き方がされており、人間存在の業みたいなものを目の当たりにした気さえした。 読み応えのある一冊だが「エンタメ」とは言い難い。 時間つぶしにパッと読んでスッキリするというには内容が重すぎる。 | ||||
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