冬こそ獣は走る
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主人公の28歳の青年技師・村田真司は、 登山で友人を死なせてしまったのを機にやさぐれてしまい、 喧嘩で鳶職の頭をボコボコにしたり、 本社の会議で村田を嘲った上司を小便チビり出しそうなほど脅したりと いろいろやっているうちに、 それが本社の社長・川辺民彰(たみあき)と専務の松本に気に入られて、 川辺の人生の報復戦に手を貸すことになる・・・。 まず、この作品は敵も味方も全員アツい奴らばっかです。勿論、褒め言葉です。 とにかく、魅力的な奴らばかりです。 村田と喧嘩をしたのを機に、兄弟分のようになった鳶職の若き頭・山下。 これまた村田と喧嘩を機に、村田を慕うようになった土建会社の若社長・八木。 山下組の長老格で、山下の後見人でもある老人・石川。 世間には弱気と思われているが、陰に廻っては村田を支援する、実は剛毅な専務・松本。 そして、すべてを束ねる社長・川辺民彰。この男が、とくに凄い。 それなりに大きな建設会社の社長なのに、 口を開けば 「あんな報告書は、仕事じゃねえな。男の仕事じゃねえ」 と、がらっぱち丸出しの土建屋オヤジになってしまう。 でも、そこが格好良い! さらに、川辺や村田が戦う山東興業の社長・山東が、 川辺に負けず劣らず魅力的なのが素敵すぎる。 川辺に「もう一度、躰でぶつかるような仕事をしてみたくなった」と言い、 村田を見て「いい若い衆を揃えてるじゃないか、川辺。 俺も、これから若い衆を揃えるよ。頭の切れるやつばかりでなくな」と言う。 こんなに魅力的なキャラクターばかりで、死ぬほど面白いのに、 なんと物語は一番良いところで終わってしまいます。 なんで!? いつの日か、絶対に続編を読みたいと思った作品でした。 | ||||
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「修吉も、鳶の頭としちゃまあまあの男になったが、なんか一つ足りなくてよ。だから汚ねえ手抜きなんかを押しつけられる。受けちまう。しゃんとしたもんがありゃ、吉岡の旦那の話だって、堂々と蹴飛ばせたのに」 「なにが足りねえんだか、言ってくれねえことにはな、叔父貴」 「言えねえよ。言葉なんかで言えるもんじゃねえ。自分で、泥まみれになって拾いあげるしかねえんだ」 | ||||
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私は、元々北方謙三の作品が好きで、よく読むのですが、この作品を初めて読んだとき、自分に似ている点があまりにも多く、驚きました。深夜の首都高を愛車GT-Rで限界まで走る、何回も壁に激突して死のうと思ったこと、死んでもいいと思いながらする喧嘩、大事な人を亡くした埋めようが無い心の穴、無くした自分自身を取り戻してゆく過程、誇りを失いたくないという気持ち。感情移入し過ぎになりそうでした。マイナーな作品に思われているかもしれませんが、北方ハードコアの原点と言っていいと私は思います。北方、ハードボイルド好きなら、一度読んでみるべきです。 | ||||
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私は、元々北方謙三の作品が好きで、よく読むのですが、この作品を初めて読んだとき、自分に似ている点があまりにも多く、驚きました。深夜の首都高を愛車GT-Rで限界まで走る、何回も壁に激突して死のうと思ったこと、死んでもいいと思いながらする喧嘩、大事な人を亡くした埋めようが無い心の穴、無くした自分自身を取り戻してゆく過程、誇りを失いたくないという気持ち。 感情移入し過ぎになりそうでした。マイナーな作品に思われているかもしれませんが、北方ハードコアの原点と言っていいと私は思います。北方、ハードボイルド好きなら、一度読んでみるべきです。 | ||||
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私は、元々北方謙三の作品が好きで、よく読むのですが、この作品を初めて読んだとき、自分に似ている点があまりにも多く、驚きました。 深夜の首都高を愛車GT-Rで限界まで走る、何回も壁に激突して死のうと思ったこと、死んでもいいと思いながらする喧嘩、大事な人を亡くした埋めようが無い心の穴、無くした自分自身を取り戻してゆく過程、誇りを失いたくないという気持ち。 感情移入し過ぎになりそうでした。 マイナーな作品に思われているかもしれませんが、北方ハードコアの原点と言っていいと私は思います。 北方、ハードボイルド好きなら、一度読んでみるべきです。 | ||||
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