「ようそんな口から出まかせを平気でいえますな。閻魔さんに舌ぬかれまっせ」「かまへん。

「安土、約束は守ってくれよ」旧友が瀕死のベッドで繰り返したうわ言―主人公の脳裏に甦った二人だけの秘密とは?(表題作)。

1995年1月17日未明、神戸を未曽有の大震災が襲った。

街の名家・森名家に伝わる巨大な降魔弓から矢が放たれた!矢は十キロ離れた森名家の孫・保一の胸を貫いていた。

信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋―通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。

幼少の頃に凄まじい幻視体験を持った日高環は、成長してフレスコ画の制作に携わるが、仕事場であった聖堂学園の礼拝堂が爆破され、さらに身近な人物の死に直面する。

真冬の北海道、洞爺湖で男の刺殺死体が発見された。被害者は札幌に単身赴任中の商事会社営業課長。

もう一人の自分を目撃してしまった主婦。自分を轢き殺したはずのトラックが消滅した画家。

ワンマンで女好きの社長宅で開かれた新年会。招待された男二人と女二人は、気がつけば外に出ることが出来なくなっていた。

そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪。

「ねえ、よーちゃん―この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわね?」しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる―何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で―どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も、彼女

土佐の山に囲まれた盆地に、ひっそり佇む嬉才野村。村の家々では、かつて盛大な「神祭」が行われていた。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。

亀井町に店を構える、大和屋の奉公人おさよが何者かによって惨殺された。

水だけでそばを食わせる究極のそば屋「無上庵」の店先にめんつゆを置き去る妖怪の正体(「無上庵崩壊」)、作家志望者が新進作家の名を騙ったがため立てた殺人計画(「郷土作家」)、スランプ俳人が素人の一句に天啓を受け発狂(「梅の小枝が」)など田舎ならではの怪事件!探

十津川警部&亀井刑事必死の追跡!身代金二億円を持ってカシオペアに乗れ!誘拐された娘を救うため、犯人の指示に従った父親も身代金も消えた…。

とびっきりクールな青春小説！！ 大工の大輔は子連れの美女と同棲し、結婚を目指すのだが、微妙なすれ違いが生じて……。

旅行代理店に勤務する長瀬は、得意先の中西社長に孫の慎一郎のベトナム行きに付き添ってほしいという依頼を受ける。

十月末、干ばつに襲われたムース郡では火事が相次いでいた。

多重人格?ドッペルゲンガー?それとも…。

代休というのに編集長命令で飛び出すグルメ・ガイド覆面調査員パ氏と愛犬ポムフリット。

遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。

ようこは自分の部屋に戻り、箱を見た。

第一次世界大戦終結直後の一九一八年、英国。

もしも過去に跳べることができたら、今は亡き、愛する人を救いにいける。すでに滅びた物を目の当たりにできる。

密猟者と伝承の土地、瑞々しく緑深い米国深南部へようこそ。

ボブスレーの二番目の選手は何をしているのかと物議を醸し、ボクシングではリングサイドで熱くなる客を注視。

超能力者ばかりが押し込まれた山奥の学校―第三EMP学園。僕は超能力を持っているわけでもないのに、なぜかここにいる。

私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。

夫殺しの罪で起訴された弓丘奈緒子は、事実関係を全面的に認めた。だが、弁護人の原島は無実を頑強に主張する。

ロンドン在住の敏腕ジャーナリスト、アンナは、六歳の娘リリーを持つ未婚の母。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

「私が死んだら、犯人はあの人よ」そう同僚に言い残し愛美は本当に殺されてしまった。

第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、登場！ 校内一の変人・涼宮ハルヒが結成したSOS団（世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団）。

血塗れ死体で資本家の画家が発見された。疑惑は画家と男女の仲だった家政婦に…。

ゴリラが人を殺した?惨劇の現場に残された獣の足跡。被害者が記した日記は、なぜかその日に限って横書き。

緊急事態において科学技術の使用が許可されるスクランブル‐09。

胡桃沢英介は、社長の国本外計彦の首を絞めた。

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。

輪島市出身のフリーライターの笙野更紗は、友人・百瀬道代から呼び出され、東京・新大久保にある道代のマンションを訪れた。

犯罪容疑者の似顔絵画家として卓越した技量を持つデヴィッドは、現在マスコミの注目を集めている事件の法廷画を描くために中西部の町カリスタに赴いた。

カリスタの名家の夫人で地元社交界の花形だったバーバラは、闇社会につながる男とも愛人関係にあった。

女性警部補アレックスが知った亡き母の哀しい過去。

女性検事補アレックスは、母の故郷の検事長室に入った。緊張の一瞬。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

昭和四十四年、京都。

大正十四年夏。演奏会の夜、帝劇に覆面の怪人が出現した!二メートル近い長身、けものじみた臭気…。

越後、新発田の剣客・神谷弥十郎の道場で下女として働いていたお福は、主人が暗殺されたため、下男の五平と一緒に江戸へ出る。

遺産相続で弟妹ともめていた女が失踪した。残されたのは、「北川」と書かれた便箋と、伊豆半島と思われる走り書きの地図。

東京の浪人生・橋本真人の部屋で同級生の撲殺死体が見つかった。

恋人の壮と赤坂のホテルで食事をした美緒は、その帰り際、殺人事件に遭遇する。ホテルの一室で発見された被害者は岩手県議の男。

―自らの土地を教会に寄進することで楽隠居を考えた荘園主が、食事中に悶死する。

羽間村の某が家の養ひ児、入らずの山に入りて帰らず。神隠しに遭ひたりと聞く。

高時給バイトの募集を見て、明け方の銀座にやってきた孝介。

信長が本能寺で死んだのは、真実だったのか!?「本能寺の変」より三十年余、山寺に集められた六人の男女によって語られる六夜物語。

ひょんなことから跋丸への復讐をすることになった「自分」と帆一。

連続殺人鬼ボーン・コレクターは被害者の周辺に、次の犯行現場と殺害手口を暗示する手掛かりを残しながら次々と凶悪な殺人を重ねてゆく。

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。

十年前に起きた学友の不可解な死。

男の身体に女の心―トランスセクシャルのボーは殴られても蹴られても幸せ。それが愛する男ジョニーから受ける仕打ちだから。

ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教諭の死体が発見された。

『ミミズクとオリーブ』に引き続き、作家とその妻、そして同郷の刑事が繰り広げる掛け合いの妙が、何とも言えない直木賞作家による安楽椅子探偵ものの第二弾。

きみの小説をおれの名前で出版しよう。ベストセラー作家の提案に、中堅作家ウェインの心は揺れた。

丹沢山中で若い女性の他殺死体が発見されたという新聞記事を目にした作家の北村直樹は、知り合いの刑事に連絡を入れた。

母を失ったジョンに遺された一冊の手帳。そこには彼女の結婚を巡る顛末、人目を忍んで暮らさねばならぬ理由などが綴られていた。

宝くじが当たった!?運良く分け前にありついた片山は、その賞金で夕食会を催そうと計画する。

えっ、美奈子が教祖さまに?「真白き人魚教団」という、美しさを追求する宗教教団の女性が、崖から車で転落死した。

浅見家の出来の悪い「坊っちゃん」として肩身の狭い思いをしているぼくは、おふくろの説教から逃れるように漱石や子規の足跡を辿る松山取材に出かける。

第二次世界大戦下、イタリアの第一二七捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。

隣家の老婆に泣きつかれ、姿を消した彼女の孫娘、イーヴリン探しを無償で引き受けてしまったあたし。

小さな漁港のある町で、ならず者と街の有力者が連続して首を切られ殺された。二人の背後には共通点があるのか。

キューバの老漁夫サンチャゴは、長い不漁にもめげず、小舟に乗り、たった一人で出漁する。

男の名は、ニック・ヴェルヴェット。職業、盗賊。

落ちこぼれ白人ハップ・コリンズは、鳥肉工場の見張り番として日銭を稼ぐ毎日。

25歳の新進作家・芥川龍之介は、友人の原田宗助から相談を持ちかけられる。

肥満漢の弁護士が持ち込む仕事は「わたし」の生命線だから、蹴るわけにはいかない。

見上げた空は果てしなく高かった。都会での華やかな暮らし、想い続けている人の横顔が、ふわり浮かんだ。

推理小説を読み、洋楽を聴き、テレビゲームに熱を上げもする。

まどろむような京都の邸宅街で富豪の家族をおそった殺人事件。

なぜ、私なの?―賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。

企業ヤクザの顧問を務める弁護士・小早川の事務所に、あらたな事務員として紀籐ひろこが採用される。

孤島で独り、漂着物を収集する女性。

政治家は何もせず企業は無責任、若者は無気力。

故郷の記念祭にわたしは鍛冶職人として参加することになった。

ネオナチ政党幹部の命を受け、隠された名画を回収し、老ナチを葬るデッカーは筋金入りの悪党だった。

第二次大戦から半世紀後、老境に達したドイツ系移民が次々と惨殺された。被害者をつなぐ糸はナチスが略奪した大量の名画。

東京からの転校生、遠山至は、胸に秘密と傷を抱えていた。

見合いの席、美しくつつましい女性に男は魅せられた。

路地の奥に隠れ住む、超能力を持つ老人(「路地裏の天才」)、夜はナイトクラブの超人気ダンサーに変身する児童劇団所属の小学生(「名優キャット」)、穏やかに余生をたのしむ老紳士の密かな欲望(「生きる歓び」)…など“一見普通”の人々が隠し持つ、「もうひとつの顔」を

二十五歳のOL知花は両親の猛反対を押し切って、先妻と死別した五十歳の上司・国元公二と結婚した。

元警視庁刑事の橋本豊は恋人の三回忌をお遍路で供養しようと四国へ。現地で出会った夫婦と一緒に巡礼するが、その二人が溺死。

「この先、何が起ころうと、それはわっちが決めたこと、後悔はしませんのさ」―誤解とすれ違いを乗り越えて、伊三次と縒りを戻した深川芸者のお文。

国際的巨大ヘッジファンドの元幹部・仁科の息子が誘拐された。犯人の要求は「一億円を持ってブリュッセルへ飛べ」。

「二〇〇〇年の一月一日になる瞬間にね、この世の終りが来るの」。久しぶりに会う旧友の桜井恵利は、晴美に突然話し始めた。

黙狂の矢場徹吾が遂に口を開く。“決していってはならぬ最後の言葉”を語り始める第二の山場。

「母さん、帰らぬ、さびしいな。金魚を一匹突き殺す…」。

売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。