今ふたたびの海
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作者紹介によると、歴史の教師であったようで、(まるで、「千尋の闇」の主人公ですな)この手の歴史物は、豊富な知識に裏付けられて、さながら、眼前に18世紀の西欧社会が甦ったごとき話運びは、真骨頂ともいえる。特に、前半の英国からオランダ、そしてオランダからローマへ至る道筋の描写は、作者から蘊蓄たっぷりの西欧史の講義を受けているようで、歴史好きには堪らない! さぞや、この人の講義は面白かったに違いないが、肝心の小説の方は、後半になるほど話がまとまらなくなり、最後はゴダートお得意の「デウス・エクス・マキーナ」で、大団円に無理矢理、収まっていく。 この人は、他の作品でも言えるが、枝葉の歴史的事件を語るのに夢中になって、本筋が貧弱な構成なのが一向に改まらない。とは言え、「歴史的蘊蓄」の教科書としては、なかなか面白いので、池田理代子さんの「エロイカ」や「エカテリーナ」の愛読者なら、一読されてもよいかも。 | ||||
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ゴダードの他の著作は知らないのですが、歴史物ということで、歴史的な背景がしっかりしていること、様々なひとの思惑が交錯しながら進んでいく物語は、読んでいてぐいぐい引き込まれていきます。 その一方で、物語の流れとして、流れがやや強引な気がするような展開が多く見受けられた。 | ||||
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上巻を読んで、話の続きが期待される下巻だが、突然話が飛んだり切れたり、とってつけたように物語が進んでいく様がちょっと興ざめでした。 せっかくの魅力的な登場人物を多数出しながら、その魅力を生かし切れておらず、人々の行動が場当たり的なので、「なぜこう動くのだろう」みたいなことを考えていると困惑してしまいます。物語のプロット自体は悪くないので、この倍の分量の物語にしてみると面白いのではないかと思いますし、映画などにしてみても、いいものになるのではないかと思います。 | ||||
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原著は2000年の発表である本書は80年代から90年代前半のゴダードの初期作品からすると、「何だろう?」という感じです。政治家ウォルポールの悪行ばかりが際だち、物語としての重みが感じられないのです。まず、これはゴダードの責任ではありませんが、上巻と下巻の区切りがよくないことも、拍車をかけています。上下巻を同じボリュームにする必要はないと思うのですが、第一部の途中で下巻になるので、非常に違和感があります。なぜ、一部と二部で巻分けしなかったのでしょう?それはともかく、内容ですが、あまりに話が飛びすぎます。それから、本書では準主役とも言える未亡人「エステル」の行動も、動機付けという点で、私にはよくわかりません。個人の行動など、他人の理解の範疇にはないのでしょうがなんかしっくりきません。結末も、ありきたりのどんでん返しで、薄っぺらさを感じました。すべてが台無しです。「これがゴダード作品なのか?」と失望しました。90年代後半から近年の作品は、どうも私にはあわないようです。初期の名作で勝ち得た評価により「稀代の語りべ」ということになっていますが、私の中ではゴダードの評価は下がる一方です。 | ||||
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南海会社の不正にからみ、その秘密の鍵となる「グリーンブック」を中心に物語は進む。「グリーンブック」の運び屋をさせられたスパンドレルは事件に巻き込まれていき、歴史上の事実をもとにゴダードの創作の物語が展開される。史実をもとにしているため、ある程度は背景を知っておく必要がある。もちろん、巻末に背景の説明はあるのだが、すぐに完全に把握するのは難しいかもしれない。また、ゴダートにしては登場人物がやや多く、多少複雑であり、登場人物が誰であったかをきちんと整理していかなけらばならない。上巻はスパンドレルが何度もだまされ、利用されながら「グリーンブック」を追い求める。「グリーンブック」というものがスパンドレルの「自由」の象徴として描かれている。上巻は物語の提??部分、後半が急展開という作りはゴダードらしいとも言える。したたかな未亡人はどういう行動に出るのか?スパンドレルは「グリーンブック」と「自由」を取り戻せるのか? | ||||
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