蒼穹のかなたへ

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,276回
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あらすじ

1997年07月31日 蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫)

讒言で会社を追われ、元の部下で現国防次官ダイサートの世話でロードス島の別荘番として酒と倦怠の日々を送る中年男ハリーの前に現れたのは清楚な娘ヘザー。ギリシャの風に吹かれる夢のような毎日。だがヘザーの突然の失踪。なぜなのだ?苦しい疑問を解くべく祖国イギリスに立ち帰ったハリーを待ち受けていた大いなる陰謀。(「BOOK」データベースより)

評判

蒼穹のかなたへの評価:

7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

蒼穹のかなたへの総合評価:

7.17/10点 レビュー 6件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(7pt)

まあまあでした

最後があっさり

わたろう
0BCEGGR4

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.5
(4pt)

心惹かれるタイトル

「蒼穹のかなたへ」(into the blue)魅惑的な邦題です。とても惹かれます。
「さらば愛しき人よ」と比肩するのじゃないかしら。
さて、以下若干ネタバレです。
最も疑わしくない人物が黒幕というのがよくある設定です。
ただその動機が何だったのか...それがこの本作の注目すべきところなんでしょう。
結末で明らかにされる、思わずのけぞり天を仰ぐ事実...
この衝撃こそがゴダードファンにはたまらないものだと思います。

ダメ男ハリーが主人公のお話は、この後「日輪の果て」「還らざる日々」があります。
臨機応変の才覚を発揮する主人公は好ましい限りですが、心身共に能力って使わないと
退化するんですよね。アル中でその日暮らしが突然やる気全開。作り事といえばそれまでですが、せめて、日々の暮らしは貧しいけれど、何かのプロフェッショナル(鋭敏な頭脳を常に鍛えている)であるという設定であれば、しっくりと感情移入が出来る感じがします。
蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫)より
4167254212
No.4
(4pt)

ゴダードの技を堪能できる

週刊文春 1997年 海外4位。
このミス 1998年 海外6位。

フォーマットはミステリではあるものの、文芸作品に分類した方が納得できる重厚な仕上がりとなっている。ある出来事をきっかけとして、主人公が過去を探っていくうちに驚くべき真実が明らかになるというもの。やたらと多い登場人物と錯綜した人間模様、こんがらがったプロットが特徴的でもある。

登場人物たちの行動原理に納得性を持たせるためか、微に入り細を穿つがごとく、かなりねちっこい書きっぷりになっている。どこに伏線があるのか分からないので、気を抜いて読み飛ばすことができない。読み応えがあるかわりに、ストーリー展開が緩慢なので、ゆったりと作品を楽しむ余裕が必要だと思う。ミステリという冠だけで本作品を手に取ると苛立たしさを感じてしまうかもしれない。

本作品は、ラストに一気に真相が氷解するのではなくて、主人公ハリーの試行錯誤ともいうべき行動が、網の目のように入り組んだ因果関係を少しづつ解きほぐしていく。巧妙なミスリードが仕掛けられているので、ハリーとともに途方に暮れることしばしばだ。長く地味な物語であっても読者を飽きさせることのないゴダードの技を堪能できる。

本作品は最初から影の存在を感じる。”誰が”というのが、おぼろげながら分かるのだ。そうであっても、ハリーがたどり着く暗く悲しい結末には、あっという驚きが隠されている。中年男の再生の物語という側面もあるので、ハリーとともに読者は、しばし感慨に浸ることになると思う。伏線を見落としていると辛いのだけど。
蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫)より
4167254220
No.3
(3pt)

くたびれた中年男、おおいに“奮闘”する

英国が生んだ‘稀代の語り部’、ロバート・ゴダードの長編第4作。デビュー作『千尋の闇』で早々とベストセラー作家の仲間入りをして、第2作『リオノーラの肖像』を当時のメージャー英首相が愛読していると報じられ、話題を呼んだ。

本書も高い評価を受け、日本でも’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。

身に覚えのない罪で会社を追われ、ギリシャのロードス島で別荘の番人として酒に溺れながら暮らす、世を拗ねた53才の男、ハリーが主人公である。

別荘を訪れ、彼と親しくなった若い女性ヘザーが、ある日突然失踪する。殺人の疑いまでかけられたハリーは、9年ぶりに祖国イギリスに戻り、ヘザーが残した写真を手がかりに、かつて彼女が姉の死の謎を探るために通り過ぎた道を辿りながら、行方を追う。やがて彼は、自分が大きな陰謀に巻き込まれたことに気づくのである。

上巻でのハリーの地道なヘザー探索行から引き続いて、下巻ではさらに舞台と局面がめまぐるしく変わっていく。それはさながらロールプレイング・ゲームのようで、ハリーもその度に自己回復のレベルアップを重ねてゆく。

ハリーの探索行(捜査と言ってもいいだろう)によって、ゴダードの小説の特長である、複雑な入れ子構造のように幾重にも重ねられた謎が、ベールを剥ぐように明らかにされてゆく。その展開は鮮やかであり、そしてすべての謎が解けた時、ハリーは・・・。

本書はイギリスで’90年に発表されながら、邦訳は’97年と、7年の歳月を要している。初期のゴダード作品はこのように日本では不遇をかこっていたが、本書の成功によってようやくストレートにゴダードが評価されるようになった。そういう意味でも本書は記念碑的な作品である。
蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹のかなたへ〈上〉 (文春文庫)より
4167254212
No.2
(3pt)

くたびれた中年男、おおいに“奮闘”する

英国が生んだ‘稀代の語り部’、ロバート・ゴダードの長編第4作。デビュー作『千尋の闇』で早々とベストセラー作家の仲間入りをして、第2作『リオノーラの肖像』を当時のメージャー英首相が愛読していると報じられ、話題を呼んだ。
本書も高い評価を受け、日本でも’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位にランクインしている。
身に覚えのない罪で会社を追われ、ギリシャのロードス島で別荘の番人として酒に溺れながら暮らす、世を拗ねた53才の男、ハリーが主人公である。
別荘を訪れ、彼と親しくなった若い女性ヘザーが、ある日突然失踪する。殺人の疑いまでかけられたハリーは、9年ぶりに祖国イギリスに戻り、ヘザーが残した写真を手がかりに、かつて彼女が姉の死の謎を探るために通り過ぎた道を辿りながら、行方を追う。やがて彼は、自分が大きな陰謀に巻き込まれたことに気づくのである。
上巻でのハリーの地道なヘザー探索行から引き続いて、下巻ではさらに舞台と局面がめまぐるしく変わっていく。それはさながらロールプレイング・ゲームのようで、ハリーもその度に自己回復のレベルアップを重ねてゆく。
ハリーの探索行(捜査と言ってもいいだろう)によって、ゴダードの小説の特長である、複雑な入れ子構造のように幾重にも重ねられた謎が、ベールを剥ぐように明らかにされてゆく。その展開は鮮やかであり、そしてすべての謎が解けた時、ハリーは・・・。
本書はイギリスで’90年に発表されながら、邦訳は’97年と、7年の歳月を要している。初期のゴダード作品はこのように日本では不遇をかこっていたが、本書の成功によってようやくストレートにゴダードが評価されるようになった。そういう意味でも本書は記念碑的な作品である。
蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫)より
4167254220
No.1
(4pt)

緻密な構造なのだが不満が残る

上巻である程度の謎が提示され、いよいよ謎解き完結の下巻である。非常によく練られた構造になっていて、ストーリーに破綻がみられるわけではない。しかしながら星5つを付けられない理由が2点ほどある。1つは「ウソ」である。登場人物の誰が重大なウソをついているかは内容的なことになるので書かないが、誰かがウソをついている(つかせている)。ウソなど解明のしようがない謎であり、つじつまが合わなくても、「それはウソをついていたから」、というのは、あまり感心できない、実は「夢の中の出来事でした」というのと似ている。まあ、この作品の中でのウソは、ストーリー展開上仕方のないものであると受け取ることも出来るし、内容を複雑にするのに一役買っているのも事実ではあるが。もう1つは最後の最後の部分である。この部分は不要だったのではないか。主人公と、犯人(?)が40年の時を経て線路でつながれば、それで壮大なドラマは完結している。なぜ、私には不要と思われる最後の部分を付け加えたのか、それがこの作品の一番の謎になってしまった・・・・・。本書の解説にもあるが、この作品の中年主人公「ハリー」、本作の2年後に出された「鉄の絆」に登場する。ゴダード14作品のうち、同一登場人物の他作品への登場は、このハリーだけであるので、合わせて読んでみるのもいいだろう。
蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 蒼穹のかなたへ〈下〉 (文春文庫)より
4167254220

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