千尋の闇
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千尋の闇の総合評価:
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全2件 1~2 1/1ページ
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風景描写がいいですね! | ||||
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いかにもイギリスらしい風景描写が読み手を厭きさせません。それほどドラマチックな結末ではありませんでしたが、登場人物が細かく描いてあるので舞台を見ているような気がしました。 | ||||
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この物語の肝はエドウィンとエリザベスの破局だと思うのですが、種明かしされてもしっくりこないんですよ。こんな理由でふたりが破局するなんて信じられません。何故、エリザベスは確かめようとしなかったのか。この重厚な長い物語にあってここはちょっと間が抜けてんじゃないでしょうか。もちろん破局しないとこの物語が成立しないことは重々承知してますが、ここが引っかかって仕方がないんですよ。かと言って、訳者が後述してる題名の訳について、これはなんとも思わないんですよね。十人十色ってことかな。上巻はちょっと冗漫、エリザベス登場の下巻からぐっと面白くなります。 | ||||
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過去20年のあいだに今回を含めて3度読んだ。ゴダートと同じ1954年生まれの私の記憶力はすでに朦朧とし,物語の筋も大半を忘れていた。ミステリーが繰り返し新鮮なのは加齢の利点である。 この作品はゴダード30代のときの出世作である。作中の歴史教師マーチン・ラドフォードは小説の設定時代である1970年代末には30歳であり,性的スキャンダルによって教師を失職し,離婚していることが明かされる。その主人公がマデイラ在住の実業家セリックの依頼で,かつてのイギリスの有力政治家ストラフォードの残したメモを手掛かりにして,その1910年の突然の政治的失墜と婚約者エリザベス・ラティマーからの拒絶,1951年の死亡の原因を調べる。ストラフォードをめぐる人々の裏切りの構図が明かすべき謎である。主人公もまた自らが招いた苦境のなかで調査を行う。その結果,会ったこともなく,すでに1951年に75歳で死んでいるストラフォードに対する共感を深め,クーシュマン夫人として90歳近くの高齢となったエリザベスとの交流のなかで,ついにはストラフォードに代わって,彼女の名誉を守る行動にでる。時代と世代をまたいだ共感に基づく主人公再生の物語である。 この小説のささやかな限界は,高齢者が読めば簡単に気が付くことだが,高齢者の心理と行動が,30代の著者が描く30代の主人公の目をとおして表現されているという点である。享年75歳のストラフォード,1977年において,90歳のエリザベス・クーシュマンはもとより70代のセリックも,30代の著者の想像によって描かれている。実際のところ加齢は人の感情と行動の在り方を変える。例えば,大半の老人の読者には30代の主人公の行動は単なる迷惑でしかなく,また,美しく身勝手な女性歴史家イブ・ランドールに対する主人公の情欲ゆえの行動は見て見ぬふりをしたい無様なものでしかない。逆に,大半の若い読者には本書の時代背景や,老人の行動そのものが了解不能であろう。 これはこの小説が世界的ベストセラーになりながら,日本ではすでに絶版となっている事情とも思える。元々は時代と世代を超えた共感の話に魅力を感じる少数の読者のための上質の娯楽小説である。その読者を対象にして,現在の邦題『千尋の闇』ではなく,原題の「Past Caring」の意味を反映した適切な題名を工夫して再刊されることを望む。 | ||||
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一読してその物語の闇の深さと語り部であるゴダートの巧みな物語の紡ぎぶりに感嘆し、しげしげと手に取った本を眺めたのを憶えています。 それ以来、ゴダートの著書は発売されれば即購入、即読していますがいまだにこの「千尋の闇」を超える読後感を得ることができていません。 私のとってはゴダートのベストと言いますか、今まで古今東西のあらゆる小説を読んできたつもりですがすぐに読み返したのはデュマの「モンテクリスト伯」とこの本だけです。 人生とは無常なものであると当時30歳の私に教えてくれた本。 | ||||
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ミステリというより歴史小説に近い感じがします。 ロイド・ジョージやチャーチルなど当時の歴史が好きな方にはお勧めです。 文章も上手いですし内容的にも読ませる作品だと思います。 なのですが、元歴史教師の主人公にどうにもこうにも感情移入できず、 イライラすることが多かったです。誘われたとはいえ、生徒と そんな関係になるわ、女性が絡むと仕事よりもそっちにウェイトが 行ってしまっていい加減にしろと。途中反省したりはするのですが、 結局丸め込まれたり騙されたり。何だか色々悩んだりしているのですが 自業自得じゃないの?と思いました。人によってはそれが人間味があって 良いと感じるのでしょうが、私には無理でした。 それでも、せめてラストくらいはきっぱりとしてくれていたなら、 もう少し高い評価だったかもしれません。 | ||||
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数年ぶりに読み返しましたが、やはり数多くあるゴダード作品の中の最高傑作でしょう。なかなか日本人にはなじみのないポルトガル領マデイラ諸島ですが、改めて行きたくなりました。過去と現代を結び合わせた「騙しのテクニック」を堪能させてもらえる日本作家の誕生が待たれます。 | ||||
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