閉じられた環
- 詐欺師 (129)
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ゴダードの小説の主人公は基本的に悪人ではありまん。この小説の主人公、ガイ・ホートンも詐欺師ではありますが、悪い人ではありません。お金持ちから金を巻き上げるのが仕事です。そしてそのお人好しの主人公が、次々に事件に巻き込まれ、謎の真相が語り部によって明らかにされていく。こういうパターンがゴダードの小説ですが、これがもう病みつきになりますね。そして美人に必ずだまされてしまいます。。。。この小説「閉じられた環」は、第一次世界大戦の開戦にまつわる秘話をからめて、次から次へと、だましだまされの連続で畳み掛けてきます。この小説の主人公、ガイ・ホートンはちょっといい人過ぎてつまらないかなあという気もしますが、後半の展開は見事です。世界史の授業で居眠りしていた人にはちょっときついかな? | ||||
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この作品は 1993 年発表のゴダードの7番目の作品です。これまでの6作品とはやや趣の異なる作品ではありますが、ゴダードならではのよく練られたプロットになっています。ただ、これがゴダードの真骨頂を如実に表したものかというと、そうではないように感じます。ストーリーは詐欺師のコンビがアメリカでの失敗からイギリスに逃げ帰る(?)船の中で 女性に出会い、カモにするはずの女性に出会うのが事の発端で、次第に二人は歴史を左右した複雑な事件に巻き込まれていきます。上巻では、まだまだ話は序章であり、詐欺師コンビの一人が罠にはまり殺されるところまでです。ケンブリッジで歴史を専攻したゴダード得意の歴史的な背景(特に一次大戦)をからめた構成になっています(私は歴史のことはよくわかりませんが・・・)。詐欺師の相棒が死ぬのも、戦争の時の傷が原因になっていますが、医学的に「そんなことあるの?」って感じがしないでもありません(個人的に医学の方は専門なのですが・・・)。余談ですが、これは講談社文庫から出版されています。ゴダードの作品は日本の複数の出版社が作品ごとに版権を持っており、出版社ごとに訳者が違うのですが、私はこの作品の訳者は会わないようです。 | ||||
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ゴダードの7作目の下巻です。詐欺師コンビがカモにする予定で近づいた美女に逆に利用されてしまい、ひいては歴史を左右した大きな組織の存在を知ってしまう。コンビの相棒は死に、「私」は組織を相手に手に汗握る戦いを(と言っても、逃げては捕まりの連続)展開する。歴史的真実の暴露により相方の死に報いようとするが、やはり巨大組織に個人で立ち向かうことのむなしさに憤りを感じるが、現実はそんなものなのかもしれない。しかし、本当の初期のゴダード作品を除いては、「おいおい!!そこまで罠にひっかかるかよ!!」っていう展開がたまに見られますが、今回も例に漏れず、読んでる方が罠だってわかる展開なのに、主人公は簡単に罠にはまってくれちゃいます。というわけで、後半、展開が読めてうんざりするのですが、最後の最後は、いい感じで裏切られるので、読後感は悪くなかったです。 | ||||
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