マンガ原作者、石黒竜樹が殺され、少女マンガ界の第一人者、山添みはるが逮捕される。

ある時は幻の珍獣アカマダラタガマモドキの捜索隊員、ある時は松茸狩りの案内人、そしてある時は戦隊ショーの怪人役と、いっぷう変わったアルバイトに明け暮れる神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が遭遇した五つの事件。

「どんなきっかけで時代錯誤な忍術物語を書きはじめたのか、じぶんでも忘れてしまったが、いまくびをひねって思い出してみると、どうやら「水滸伝」を私流に書いてみないかとすすめられたことが端緒となったような気がする」(「『今昔物語集』の忍者」より)。

元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。

「―― 大きい俺や小さい俺、青空に円形に展開、みな、くわっとした格好で中空に軽くわなないている ――」。

母と姉、恋人の尻に敷かれモラトリアムな毎日を送る就職浪人中の広也は、ある日、二年前に別れた元恋人・千秋の死を知る。

東京浜松町のマンションで、銀座の美人ホステスが刺殺された。かつて愛人関係にあった会社員の長田が、容疑者として浮上する。

市場開放政策によって未曽有の経済成長を遂げる中国で、密輸と官僚たちへの買収工作によって巨万の富を築いた男、リ・シャーチン。

妖かしと異形の世界を通じ、名もないものたちの、愛と孤独と哀しみを描く、恐ろしくも甘美で魅惑的な物語、八篇を収録。

「やめろ!」赤かぶ検事の叫びは空しかった。天城峠で一台の車が女子大生を拉致したのだ。

吉原大門詰の今村圭吾は、三十八歳の貧乏同心。

電車には、乗客の分だけ思い出があります。毎日乗る通勤電車や、時折乗る特急列車にも。

売れない作家・保科匡緒のマンションで起こった密室殺人。そこに登場する“チョーモンイン(見習)”神麻嗣子。

十津川と亀井の所属する警視庁捜査一課の小川刑事が結婚した。

南町奉行所の同心、塩川鹿三郎と大八が行方しれずとなった。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

「葬式は人生最後の花道、最後のイベントだ」―そう言って自らの葬式の総合演出・プロデュースに取り組んでいた源田金蔵が急死した。

隅田川に浮かんだ少女の扼殺死体。彼女はなぜ殺されなければならなかったのか…。

片山津温泉の旅館で東京のカメラマン、湯浅が射殺体で発見された。

25歳のうぶな女性グレイスは、自分の雇い主である老婦人のハンサムな孫ノアに3年前からひそかに思いを寄せていた。

25歳のうぶな女性グレイスは、自分の雇い主である老婦人のハンサムな孫ノアに3年前からひそかに思いを寄せていた。

新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。

九州新幹線の開通を記念して、鹿児島から北海道までを寝台特急“日の出”が走る!ところが、京都探偵局に謎の調査依頼が届き、“日の出”に乗り込んだ麻衣子と美奈子の前で、列車の爆破予告と密室殺人が!一方、千尋は、出雲で死体を発見してしまう。

ロシア国内にそびえる幾多の壁。入り乱れる各国捜査陣の思惑。

ミサイル防衛を凍結する条約に調印すべくロシアを訪問した合衆国大統領夫妻が、ロシア大統領夫妻とともに銃撃を受ける。

都内の2LDKに暮らす男女四人の若者達。本音を明かさず、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。

夕闇の博多駅前、東京行き寝台特急「さくら」の切符を譲れと脅迫を受けた業界紙記者、石森。

「大丈夫、すぐに小生が解決してみせるからね」那須の一等地にある、山深い洋館のホテル。

全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。

カンボジアの戦場に消えた父の跡をついでカメラマンとなったジョーダンは、取材先の香港の美術館で偶然、連作絵画「眠れる女」を見て愕然とする。

「眠れる女」の画家の手がかりを握るNYの画商ウィンゲイトを訪ねたジョーダンだったが、放火で画商は殺され、彼女自身も命を落としかける。

食品売り場で転んで怪我したという女性客の対応に追われる大手スーパーの「後方担当課長」、いわゆる苦情処理専門係や清掃員、人探し屋、有線放送の技術員など社会の裏方とも言うべき人々が偶然、一挺のコルト45を手にしたとき―。

あれから3年。ジェーンは囚われ人のようにスコットランドで傷心の日々を過ごしてきた。

1869年ユタ州。ジェーンは未知なる土地へ旅立とうとしていた。

睡眠薬の飲み過ぎで死んだフェラーズ夫人。自殺なのかそれとも?続いて村の名士アクロイド氏が刺殺された。

ピエロ。浚介は、生徒たちからそう呼ばれていたのだという。

江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。

“下水道殺人鬼”“吸血殺人鬼”そして“爆殺魔ジャック”。ロンドンはいま複数の殺人鬼に震撼していた。

一方、麻薬密売事件を追うカナダ騎馬警察警部補チャンドラーは、“グール”というロック・バンドにたどり着く。

C63―それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。

結婚式前日、かつての職場、英国情報部の上司であるH・M卿に呼び出されたケンは、元ドイツ・スパイの老人の屋敷に潜入を命じられた。

大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事、通称“ブンと総長”。

N大学医学部に在籍する小鳥遊練無は、構内で出会った風変りなお嬢様に誘われて「ぶるぶる人形を追跡する会」に参加した。

旧友の依頼で、マープルは変わり者の男と結婚したキャリイという女性の邸を訪れた。

暴力団抗争の巻き添えにより娘を射殺された父親をはじめ、愛する家族を喪った犯罪被害者たちが、ある喫茶店に集まった。

若夫婦の山荘に、大雪をついて五人の泊り客、そして一人の刑事がやってきた。

身分を隠して江戸を発ち、国許へ向かった大名の姫君をお護りせよ。主君根岸肥前守の密命を受け、東海道を西進する隼新八郎。

射殺されたのは東京駅構内にいたミス岡山だった。

植民地帰りの元警官ルークは、列車内で同席した老婦人から奇妙な話を聞いた。

突然ポアロの家に倒れ込んできた英国情報部員は、うわの空で数字の4を書くばかり―国際犯罪組織〈ビッグ4〉と名探偵の対決はこうして幕を開けた。

雪に覆われ下界と遮断されたシタフォード村の山荘。そこに集まった隣人たちが退屈しのぎに降霊会を試みる。

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。

九野薫、36歳。本庁勤務を経て、現在警部補として、所轄勤務。

手形を奪われ、さらに妾に逃げられた信太郎の義兄・庄二郎。信太郎も勘当中の身で子供ができてしまい……。

“日本ロマンチック街道”と呼ばれる群馬県の温泉エリアの観光振興のため、イベント列車“ロマンチックトレイン”が企画された。

倉敷市の山林の雪の中で、フルートを握った女性の服毒死体が発見された。

レジャー・ライターの釣部渓三郎は、笹子奥野沢で女の全裸死体に出くわした!恋人のアキと出かけた南アルプス・寸又峡では、身元不明の男の死体が!男が残した百三十万円の大金と、一本の年代ものの毛バリ…。

真っ青な空、輝く太陽。

全米チャンピオン牛の栄誉に輝いたというのに、シーザーの命はまさに風前の灯。

地上62階の超高層ホテルの壁面に浮かぶ、巨大な光の十字架。

ようやく授かった我が子・お拾にすべてを譲り渡したい…太閤秀吉は、実の甥である関白秀次を疎ましく思い始めていた。

乗客乗員138名を乗せ、消息を絶った全日航機は、羽田沖で残骸となって発見された。

全部の部屋が別棟で点在し、トイレや風呂場まで三角形でできた奇妙な下宿屋。しかも居住者は芸術家ばかり。

――深夜の修道院に響き渡る恐ろしい唸り声。それは、見習い修道士・メリエットが、悪夢にうなされてのものだった。

“ひかり66号”に流れる鮮血!殺された男は芸能プロダクションの実力者だった。

〔クレギオン3〕麻薬原料の密輸を潔しとせず代金を騙し取ったのが、ミリガン運送とマフィアのクレメント・ファミリーの因縁の始まりだった。

初春の陽光を水面に映す深川六間堀。

冬休み、夜行列車の旅に出た少年が巻き込まれる誘拐事件(『その石を消せ!』)。

あなたのとなりに乗っているその人、さっき人を殺してましたよ―。移動するだけが鉄道の利用法じゃありません。

米国が極秘開発中の生物兵器・ナイトメアが奪われ、新種のドラッグとして日本に流入した!人間の能力を増幅させるが、瞬時に未知の物体に変態してしまう未完成のものだ。

山間の村に単身赴任していた柳沢は、8年ぶりに東京の我が家へ帰ることになった。

兄の仇を討つため江戸に現れた天才剣士・松山輔之進。狙うは、興津ただ一人―。

祇園社の楼門に二度にわたり矢を射った者の正体は？賽銭箱に二十二両もの大枚を投げ入れたのは誰？――洛中の難事件を解決する、植松頼助の情けある裁き。

「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。

安曇野のホテルの一室で女性の扼殺死体が発見された、宿泊名簿から、同宿の男・日比野が容疑者として浮上。

安曇野のホテルの一室で女性の扼殺死体が発見された、宿泊名簿から、同宿の男・日比野が容疑者として浮上。

新宿と倉敷で起きた殺人事件！　その謎に岡部警部が挑む！　表題作他、浅見光彦登場の「他殺の効用」など3編収録!!

若狭の名勝、日向湖で発見された男の死体。一年後、東京・高島平で絞殺された広告代理店勤務の細野久男。

アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。

サンフランシスコの私立探偵シャロン・マコーンは、父の死をきっかけに自分が養子だったことを知ってしまう。

若き狂言作者が帥匠の鶴屋南北から聞いた、誘拐殺人事件の恐るべき顛末とは!?選考委員に絶賛された第22回小説推理新人賞受賞作の表題作ほか、幕末から明治を舞台に「藁屋の怪」「虫酸」「血みどろ絵」など奈落の闇よりも深い“人間の業”を細密に描いた五つの物語の幕が、

真琴から宮野と茉衣子の“コンビ”に下された指令は―ある少女を拉致して第三EMPまで連れて来い!というもの。

古都・京都にまつわる怨念の研究に没頭した民俗学者市ノ瀬恵造は、築五十年の日本家屋で悲惨な病死体として見つかった。

赤い国からの亡命志望者“ラビット”は本物か?彼は何を知り、何を望んでいるのか?CIAと英情報部SISはあらん限りの手段を尽くして真実を追及する。

いよいよ“ラビット”一家が動き出した。ライアンは、彼らの生命を守るための、神をも欺く作戦の仕上げに取り掛かる。

「女が舞台に上がることなど、許せん!ましてや少女歌劇とは!」名門“響ヶ丘歌劇団”撲滅をたくらむ、男だけの謎の組織。

あの日の光景をふり払おうと酒に溺れていた浚介は、さらなる痛みを味わう。游子は少女をめぐり、その父親と衝突する。

マルコ・リンゲ、神聖ローマ帝国第18代大公殿下にしてCIAの雇われ工作員。

もと新聞記者クィラランの親しい友人であるバンバ夫妻がブラック・クリークで宿屋を始めた。

“石の目”とは、中国軍に破壊されたヤプチ村の守り神の目の部分だった。

運命の波に翻弄されながら愛に身を裂き、一途に生きた女性の感動の物語。

書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけ―が、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。

名探偵ポアロが出会った美女ニックは、古びた邸の所有者であった。

張り詰めた東京での生活に疲れ、すべてを捨てて上海に留学した有子。

「悪夢を見るなら今のうちだよ」と誰かがおれの耳元でささやいた―。「悪魔の館」と呼ばれる家に入り浸るジャンキーたち。

報道番組『ナイン・トゥ・テン』に売春の元締めとして登場した女子高生が全裸で首を吊った。

国際生花シンポジウム開催中の京都で、雑誌記者が殺された。仕事を引き継いだ浅見光彦だが、目の前で第二の殺人が。

霧笛が帝都を震わせた夜、一隻の軍艦が水底へと消えた。

スキー客で賑わうペンション「白銀荘」。そこに血腥い殺人鬼の匂いを纏った客が紛れ込んだ。

ネロ・ウルフのもとに大富豪の未亡人が訪れた。依頼はFBIによる執拗な尾行、盗聴をやめさせてほしいというものだった。