国境の南
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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来日中のアメリカ副大統領が日本人夫妻を殺害してしまう。その事実を隠蔽するために、現場をアメリカ大使館別館としアメリカ領土とする。アパートの出入りにそこを通らなければならない住民は、パスポートが必要な生活を強いられる。なんとも突拍子も無い設定が魅力的であった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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「米軍基地が六本木や広尾にあるように、あなたの隣が米国領になるかも」と気付かせたい小説なのかなと思います。秘密を知った人をどんどん殺害していく米軍憲兵と、従属する日本政府。 他家の私道経由でしか公道に出られない、その私道が米国領になってしまい、出入りにパスポートが要るようになったアパートの住人達という設定や、各人を見ていて、弱みを攻めてくる米軍のインテリジェンスの怖さ、という点はまあまあですが、全体として伝わってくるものが弱いのが残念でした。 | ||||
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「アメリカという国は己れを守るためなら他の国を滅ぼすことも辞さない国」 というずばり本質を突いたところが優れている。 どれだけの国が、アメリカの横暴に泣いたことだろう。 それを、真正面から直球で投げたところがすごい。 それでいて、最後はさらりと批判めいたことを書かないのが赤川次郎流なのだろう。 あくまで題材として取り上げただけで、社会派として書いたのではないというような言い訳。 そこが赤川次郎の可愛さなのだということが分かった。 正面から取り上げているにの、正面から受け止めてもらえないように書き終える。 これも処世術なのだと理解しました。 | ||||
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米副大統領の突然の殺人。そして国の対面を優先した米に反抗出来ない日本。真実を叫ぶ声がかき消されてしまう…なんだか今の日本を見せ付けられているようです。人の命より外交を選ぶ、こんなことが将来起こらないことを祈ります。これを読んで上司に逆らえないあなた、勇気をもらってください。 | ||||
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隣家が突然「アメリカ大使館別館」に。隣を通るときはパスポートが必要。でないと不法入国とみなされ射殺される・・・平凡なアパートの住民が前代未聞の事態に遭遇します。そしてそれを不審に思う住民たちにも、命を狙われたり、突然大抜擢されたりと不可解なことが次々と起こります。人を殺せば逮捕される。これは当然のことです。ところが政治が絡むと単純なことが単純ではなくなるのです。「アメリカという国は己れを守るためなら他の国を滅ぼすことも辞さない国」というのは言い過ぎのように思いますが、国家や政府のためといった名目で事実を捻じ曲げるということは日本でもありえない話ではないでしょう。 | ||||
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