弱気な死人



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    初公開日(参考)2005年06月
    分類

    長編小説

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    弱気な死人 (ヴィレッジブックス)

    2005年06月30日 弱気な死人 (ヴィレッジブックス)

    とにかく金がない!―贅沢を望んでいるわけでも、湯水のごとく金を使ったわけでもないのに、とうとうバリーはにっちもさっちもいかなくなってしまった。困り果てた末に思い出したのは保険金のこと。調べてみると、解約金はおりないけれど、事故死すれば倍額支払われるという。こうなったら死ぬしかない、とバリーは妻ローラとその兄の助けを借りて、ローラの生まれ故郷、南米のとある小国でみずからの死を演出することに。最初はとんとん拍子に悪巧みが進むかに見えたのだが、予想外の出来事が次々起きて、計画は次第にほころびはじめ…。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    弱気な死人の総合評価:8.40/10点レビュー 5件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    ドジで間抜けで、だから憎めない詐欺師の大活躍

    アメリカミステリーの巨匠がウェストレイク名義で妙技を披露した、軽やかな詐欺物語。保険金目当てで自らの死を演出するために南米の小国に出かけたダメ男のコミカルなエンターテイメントである。
    金に行き詰ったバリーとローラの夫婦は保険金目当てに、バリーが死んだことにする計画を立てた。事故死すれば保険金が二倍になるというので、事故を起こす場所に選んだのがローラの故郷である南米の小国。そこに住むローラの兄や親族の助けを借りてレンタカーで崖から転落する事故を作り出し、葬式まで演出し、見事に周囲をだまし切った。あとは、アメリカに帰ったローラが保険金を受け取るだけ・・・のはずが、地元の悪徳警官、欲深いいとこ、口が軽い親族などが絡んできて、思いもかけない事態が出現し、完璧なはずのプランは徐々に破綻し始めるのだった…。
    自分の死を演出する保険金詐欺というありがちな設定だが、舞台を規律が緩い南米の小国に設定したことで生まれるユーモラスなエピソードがドライで軽やか。悪党のはずのバリーに思わず肩入れしてしまう。堅苦しいことは抜きに、最初から最後まで笑っていられる作品だ。
    レナードやハイアセンなど、ニヤッとさせる犯罪小説のファンには絶対のおススメである。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.4:
    (5pt)

    衰えない創作力に敬意を表したい。

    本書の著者ドナルド・エドウィン・ウェストレイクは、いくつものペンネームを持っていることで知られてるが、有名なパーカーものではリチャード・スタークというペンネームを使用し、他にもいくつかのペンネームで作品を世に出している。
     先日、TVでジェイソン・ステイサムが悪党パーカーを演じていた映画『PARKER/パーカー』(2003年)を観て、原作を読んでないから興味を持ち調べてみたら『地獄の分け前』(2000年)というタイトルで本が出版されていた。 
     氏の最新作で翻訳されている本を読んでみようと思い『弱気な死人』(2003年)が2005年に、翻訳版が出ていたので読んでみることにした。
     本書の内容は、借金で身動きできなくなった仲の良い中年夫婦が企てた生命保険詐欺をテーマにしている。
     ブラジルと国境を接するゲレラ(ガイアナかスリナムあたりの国を想像してしまったが、何故かスペイン語を話す国である)というフィクションの国からアメリカに移民した女性と結婚した本書の主人公バリーが、妻の故郷を訪れてレンターカーで崖から落ち事故死したことにして保険金をだまし取るという話である。
     妻ローラの兄アルトゥーロが協力した計画は、水も漏らさない完ぺきなものであったはずであったのだが・・・。
     車ごと崖から落ちて死んでしまった男は、買収した葬儀屋の手配のバリーの身代わりであり、生きているバリーは、妻ローラの死んだ弟に、あれこれ手を尽くして成りすまし、ニュヨークに帰った妻ローラが保険金の小切手を手に入れるまでゲレラで身を隠していた。
     好事魔多しの諺通り、あることから完璧と思えたこの計画が狂い始め、妻ローラの弟に成りすましたバリーに、次から次へとハプニングが襲ってくる。
     進退窮まった場面に遭遇するたびに「弱気な死人」のはずのバリーがくそ度胸と機転と機智で襲いかかってくる危機を乗り越えてゆく。
     まぁ、あれこれ粗探しを始めたら文句の一つも言いたくなる読者もいるか、とも思ったが、かねがね保険会社というものが胡散臭いと感じている評者などは、保険詐欺など企てる犯罪者である本書の主人公バリーに、拍手喝采するほどではないにしても、ついつい肩入れしながら読み進んでしまった。
     70歳にして衰えない創作力でこのようなクライム・サスペンスを書きあげる氏も2008年に、75歳でこの世を去ってしまった。
     今は亡き著者に哀悼の意を捧げながら、楽しく読ませてくれた本書『弱気な死人』に、星5個進呈したい。
    弱気な死人 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:弱気な死人 (ヴィレッジブックス)より
    4789726045
    No.3:
    (4pt)

    それほど弱気でもないですね。

    端的に言えば食うに困った主人公が、のっけから保険金詐欺を働く話。
    保険金詐欺がうまくいくかと思いきや様々な邪魔が入り−。
    うまくいくのか、いかないのか、ハラハラしながら読みました。
    作者の作るキャラクターはなんとなく憎めずに応援してしまいます。
    ただ主人公が保険金詐欺なんて!と思う真面目な人は読まない方がいいかも。
    弱気な死人 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:弱気な死人 (ヴィレッジブックス)より
    4789726045
    No.2:
    (4pt)

    ありえない・・・

    簡単にまとめちゃうと、保険金詐欺の話。完璧に保険詐欺をしていく過程の話なのですが、主人公(死人)の行動がまるで完璧じゃない!!情に動かされやすいし、行き当たりばったりだし。ただ、この主人公はとても頭がいい。問題が起こるたびに次々に解決していくところだけを見れば、CIAのエージェントの話のようです。かなりこじつけもあるけど、そこも笑わせてくれる、変な本でした。1日で読めちゃうので、お休みの日にでもいかが?
    弱気な死人 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:弱気な死人 (ヴィレッジブックス)より
    4789726045
    No.1:
    (4pt)

    ありえない・・・

    簡単にまとめちゃうと、保険金詐欺の話。
    完璧に保険詐欺をしていく過程の話なのですが、主人公(死人)
    の行動がまるで完璧じゃない!!
    情に動かされやすいし、行き当たりばったりだし。
    ただ、この主人公はとても頭がいい。問題が起こるたびに
    次々に解決していくところだけを見れば、CIAのエージェントの
    話のようです。
    かなりこじつけもあるけど、そこも笑わせてくれる、
    変な本でした。1日で読めちゃうので、お休みの日にでもいかが?
    弱気な死人 (ヴィレッジブックス)Amazon書評・レビュー:弱気な死人 (ヴィレッジブックス)より
    4789726045



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