忙しい死体
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なんしか最高、もう文句のつけようがないくらい最高すぎてうれしいです | ||||
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マフィアのエンジェルは、ボスのニック・ロヴィートから、埋葬されたヤクの運び屋チャーリーの墓から、25万ドル相当のヘロインを回収するよう指示を受ける。苦心惨憺。やっとのことで、墓を掘りかえしたところ、なんと棺の中はからっぽだった ・・・ ウェストレイクの作品には、ピンチになっても、どこか泰然としていて、なんとか乗り切ってしまう主人公が多いように思う。本書のエンジェルも、そのうちの一人。苦境に立たされても悲壮感がない分、ゆる〜いコミカルさが全編をとおして漂っている。大笑いとはいかないが、クスリとはさせてくれるだろう。ちょっとしたことを、後からさりげなく持ち出して、笑いをとる。小技が効いているのだ。 特に、墓を掘っているときのエンジェルと助っ人ウィリー。全く噛み合わない二人の会話が秀逸。以降の、ウェストレイクの作品にも、このパターンはよく使われている。個性的な登場人物たちも、物語を大いに盛り上げるので、飽きさせることなく一気に読了できる。翻訳者の苦心の結果なのだろう、30年以上も前の作品だが、読んでいて古さを感じさせることがない。 なお、本作品は、『間抜けなマフィア』として映画化されている。 | ||||
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そりゃあ、古い作品だから、パーフェクトじゃないのは当たり前。 まだ、ユーモラスな展開が板についていないころの作品だもの。 とはいえ、やたらとツイていない主人公のドタバタぶりは やっぱりウェストレイク先生だなぁ。 かっこうの追悼出版に、しみじみしながら読もう。 | ||||
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毎回不運な巡り合わせの失敗で笑わせてくれる強盗ドートマンダー・シリーズが有名なアメリカのクライム・ノヴェルの巨匠ウェストレイクがハード路線からソフト・タッチの作風へと移行する時期に書かれた初期長編第7作の初紹介です。本書の主人公、若手ギャングのエンジェルは本当の悪人ではなく、ボスの側近という有望な今の地位も組織の一員だった親父のコネで得た物で、現実は厳しくボスから厄介な任務ばかり押しつけられてコキ使われます。今度の任務はうっかり25万ドル相当のヘロインを身につけたまま埋葬された仲間の死体を墓から掘り返すという気の重い仕事で、深夜に相棒と作業し漸く首尾良く行ったと思った所、何と棺の中から死体が忽然と消えていたのだ。エンジェルは死体の行方につながる手掛かりを追って奔走する内に、またもや新たな死体を見つけてしまい更に厄介が増えて警察や謎の女から追われる破目になってしまうのだった。 このエンジェルくんは頭が切れる訳ではなく、何とも頼りなさそうなので「おいおい、こんなんで本当に大丈夫かいな」と心配になり、当てずっぽうでも良いからどうにか何か思いついてくれないかなと祈る様な気持ちになります。これはひとえに彼の不器用で決してカッコ良くはないけれど真面目でボスに忠実な人柄の好さに好感を持ち応援したくなるからで、頭は良くなくても最後までしぶとく諦めない粘り強さも魅力のひとつです。著者は何故かしつこく彼につきまとう謎の女と、どうして死体が盗まれたのかという2つの要素を組み合わせて、良く出来た犯罪小説らしく上手くトリックをまとめています。本書では男っぽい腕力勝負よりも一瞬の機転で危機を切り抜ける手際がお見事で、他にも彼を取り巻く情に厚い女達の優しさや彼自身の人間的な成長が強く心に残りました。重厚な作品も良いけれど、たまには緩めの軽クライム・ノヴェルも悪くないなと思える楽しい読書のひと時でした。 | ||||
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