さらば、シェヘラザード



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    初公開日(参考)2018年06月
    分類

    長編小説

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    さらば、シェヘラザード

    2018年06月22日 さらば、シェヘラザード

    ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスの苦悩は、締切が近づいてもまったく書けないこと。いざ書き始めても、自身の生活や夫婦間問題のあれこれが紛れ込んで物語はなかなか進まない(そして小説は延々と1章25ページが繰り返される!)。ある日、書きかけの原稿が原因でエドは思いもよらないトラブルに巻き込まれることになる……リチャード・スターク名義の〈悪党パーカー〉シリーズや〈泥棒ドートマンダー〉シリーズでおなじみのコメディ・ミステリの巨匠ウェストレイクによる、仕掛けに満ちた半自伝的&爆笑のメタ奇想小説がついに邦訳!(1970年作)(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.5:
    (4pt)

    ウェストレイクらしくはないが

    スランプに陥ったゴーストライターが主役の、現実と虚構が激しく入り混じったメタフィクションである。

    主人公のエドは、作家を目指しながらも鳴かず飛ばず。若くして妻子を持ち暮らしに汲々する中、元ルームメートでホンモノ作家ロッドからオフォーを受ける。それは、ポルノ小説を10日で一冊仕上げること。金に釣られて渋々、合意したエドだったが、25ページから先に筆が進まない…。

    悶々と苦悩するエドの内面がひたすら描かれていく。最近しっくりいっていない妻ベッツィーとの馴れ初めを思い起こしたり、人妻へ欲情を抱いたり、娼婦と不貞行為?をしたりと、創作活動の糸口を見つけようとする。これらを反映したエドの書いている作中作が、何とも哀愁を誘うのだ。

    ウェストレイクらしくないが、お目にかかったことのない風変わりな作品ゆえに好み。ポルノ小説のフォーマットなど、ウェストレイク の小説作法が開陳されていて興味深い。

    抜け出せないスランプ、迫る締切と、ストレス増大の果て…と続く。本作品はミステリではないので、その手のオチを期待すると外してしまうかも。
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    4336060606
    No.4:
    (5pt)

    面白かった

    まーウェストレイクが好きだったらお勧めします
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    4336060606
    No.3:
    (5pt)

    「小説家」の日常そのものをパロディ化したようなメタフィクション。

    仕事でポルノを書こうとしている作家が、ついつい作中の主人公の状況と自分の状況を重ねてしまい、おまけにヒロインに自分の妻を投影してしまっている事から、妻を他の男と寝させたりする訳には・・・とばかりに書いている本人の精神状態にも影響して筆が進まず、しかも主人公の作家もトラブルに見舞われ、作家の執筆している作品と作家の置かれる状況が渾然とし、この小説自体がどんどん騙し絵じみてくる。
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    4336060606
    No.2:
    (5pt)

    メタメタなメタ小説

    スランプに陥ったポルノ作家が締め切りまでになんとか作品を書こうとする話。第1章を書いては破棄し書いては破棄し、作品の登場人物が作者と徐々に重なりあいながら全体としてメタ化していくので、ちょっとした奇想小説でもあるけれど、もっとも語り手が信頼できない語り手として機能しているので、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか判然としない。明らかに嘘をついている箇所も、嘘か本当か曖昧な箇所も見受けられる。そしてこれをミステリーととるか、ある種の私小説的な文学ととるかは読者に任されているのかもしれないけど、個人的には創作入門講座小説として楽しんだ。これはウエストレイクの実体験に負うところが多いのだろう。数々の作風を使い分けて大量の作品をものしてきた大御所にこんな実験的な小説があったことを知らなかった。たしかに彼の作品の中でも傑作の部類だろう。
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    4336060606
    No.1:
    (4pt)

    メタフィクションなんて?いやいや十分ウェストレイクらしいのでご安心を!

    「自伝的なメタフィクション」などと言われると、ウェストレイクが?!と一瞬驚いてしまいますが、ノンシリーズの作品も多く読んできた読者にとっては、ウェストレイクらしいとも感じられる作品です。

    ウェストレイク自身の経歴と重なる主人公が一人称で現在の自分についてと作中小説を書き連ねていくので、自伝的なメタフィクションという謳い文句は誤りではないのですが、ウェストレイクはストーリーテリングの手法としてこういう形式を選んだだけだと思います。そしてそれは、彼のミステリの手法とそんなに違和感のあるものではありません。

    さりげなく読者の裏をかきつつスルスルと読ませてしまうウェストレイクの文章はここでも健在です。ただ、私は彼のノンシリーズの作品はどれももうちょっと明るくてもいいのに、という読後感を持つのですが、本作も例外ではありませんでした。
    シリーズものなら見知ったキャラクターだけに安心して読めるけれど、ノンシリーズでは不安定だったり不条理だったりする状況がこちらの不安をも掻き立てる部分があるからだと思います。ただ、これもウェストレイクのうまさに起因するものではあると思うので、改善されたらかえって魅力が薄れてしまうのかもしれませんが...

    個人的にはこの作家を多く翻訳している翻訳者の文体があまり好きではなかったのですが、今回の翻訳者は日本語文章も気取りがなく素直な印象で好感を持ちました。
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